春秋戦国時代の中国を舞台に、大将軍を目指す少年・信の物語を描く大人気漫画『キングダム』。数多くの魅力的な部隊が登場する中で、信のライバルである王賁(おうほん)が率いる「玉鳳隊(ぎょくほうたい)」は、飛信隊や楽華隊と並び、物語の中核を担う精鋭部隊です。
この記事では、王賁率いる玉鳳隊の主要メンバーから、彼らがなぜこれほどまでに「強い」のか、その理由を戦術・組織・心理の3つの視点から徹底解説します。キングダムの原作ファンはもちろん、アニメで初めて玉鳳隊を知った方も、彼らの魅力に引き込まれること間違いなしです。著雍や朱海平原といった激戦で彼らが見せた輝きを、この記事で再確認していきましょう。
玉鳳隊とは:王賁が率いる秦国屈指の精鋭部隊
玉鳳隊(ぎょくほうたい)は、秦国の若き将軍・王賁が隊長を務める独立遊軍です。隊員の多くが王賁と同じく高貴な家柄の士族で構成されており、規律の取れた動きと高い練度が特徴です。当初は三百人隊として結成されましたが、数々の戦功を重ね、現在は数千人規模を誇る「玉鳳軍」へと成長を遂げています。
特に、難攻不落とされた魏国の拠点「著雍(きょよう)」の攻略戦や、趙国との存亡をかけた「朱海平原の戦い」では、絶望的な状況下でも戦局を覆すほどの活躍を見せ、その名を中華全土に轟かせています。王賁の冷静沈着な指揮と、彼を支える個性豊かな隊員たちの結束力が、玉鳳隊を秦国屈指の精鋭部隊たらしめているのです。
キングダム 玉鳳隊の主要メンバー一覧
玉鳳隊の強さを支えるのは、隊長・王賁だけではありません。彼を支え、共に戦場を駆ける個性豊かな隊員たちがいてこそ、その力は最大限に発揮されます。ここでは、玉鳳隊の中核を担う主要メンバーを紹介します。
王賁(おうほん)【隊長】
秦国の名門・王家の嫡男であり、玉鳳隊を率いる若き天才。槍の達人であると同時に、極めて高い知略と戦術眼を誇ります。プライドが高く冷静沈着な性格ですが、その内には熱い情熱と仲間への強い信頼を秘めています。父である王翦(おうせん)将軍との複雑な関係を乗り越え、数々の戦場で目覚ましい成長を遂げていく姿は、多くの読者の心を掴んでいます。
番陽(ばんよう)【副長】
王賁の傅役(もりやく)であり、玉鳳隊の副長として隊を支えるベテランの将。常に王賁の身を案じ、時に厳しく、時に優しく彼を導きます。豊富な経験に裏打ちされた的確な判断力で、部隊の屋台骨として欠かせない存在です。王賁が前線で槍を振るう時、後方で部隊を安定させる彼の存在は、玉鳳隊の強さの源泉の一つと言えるでしょう。
関常(かんじょう)【千人将】
かつて王翦軍に所属していた実力派の千人将。朱海平原の戦いを前に、王賁の要請で玉鳳隊に加わりました。実戦経験が豊富で、王賁とは異なる視点から戦局を見極めることができます。当初は若き王賁の実力を測るような態度も見せましたが、彼の類まれな才能を認め、以降は忠実な部下として玉鳳隊の戦力向上に大きく貢献しています。
亜花錦(あかきん)【千人将】
関常と同じく、朱海平原の戦いから玉鳳隊に加わった元王翦軍の千人将。「戦の天才」を自称するトリッキーな戦術家で、飄々とした態度とは裏腹に、その実力は本物です。危機的な状況を楽しむかのような大胆不敵な性格で、彼の奇策は幾度となく玉鳳隊の窮地を救っています。王賁とは異なるタイプの天才であり、二人の連携は今後の戦いにおいても大きな鍵となるでしょう。
その他の主要隊員たち
玉鳳隊には、他にも戦場を彩る魅力的な隊員が数多く所属しています。
- 松琢(しょうたく):王賁の側近で、彼の身の回りの世話から戦場でのサポートまでこなす忠実な部下。
- 宮康(きゅうこう):王賁の側近の一人。松琢と共に、常に隊長の傍で戦況を見守ります。
- 毛順(もうじゅん):玉鳳隊の料理番。彼の作る料理は隊員たちの士気を高める重要な要素となっています。
彼ら一人ひとりの存在が、玉鳳隊という組織に深みと結束力をもたらしています。
玉鳳隊が「強い」3つの理由|組織力・戦術・精神力
なぜ玉鳳隊はこれほどまでに強いのでしょうか?その理由は、単に個々の武力だけでなく、組織としての完成度の高さにあります。ここでは、玉鳳隊の強さの秘密を3つの視点から解き明かします。
理由1:精鋭揃いの「組織力」と明確な指揮系統
玉鳳隊の最大の特徴は、士族出身者で構成されたことによる規律の高さと連携のスムーズさです。幼い頃から武芸や兵法を学んできた隊員たちは個々の能力が高く、隊長である王賁の命令を即座に理解し、実行に移すことができます。この明確な指揮系統と統率の取れた動きが、玉鳳隊の組織的な強さを生み出しているのです。
理由2:王賁の知略が光る「戦術適応力」
玉鳳隊の強さは、王賁の卓越した戦術眼に大きく依存しています。彼は常に戦場の流れを読み、敵の意表を突く大胆な策を打ち出します。特に、自ら先陣を切って敵陣を突破する「龍指」のような鋭い一撃は、膠着した戦況を打破する強力な武器です。敵の戦術に柔軟に対応し、最適な一手を打つことができる王賁の知略こそ、玉鳳隊が格上の相手とも渡り合える理由です。
理由3:仲間を信じる「精神力」と結束の固さ
冷静で非情に見える王賁ですが、彼は誰よりも仲間を信頼し、その命を背負って戦っています。著雍の戦いで致命傷を負いながらも戦い続けた姿や、朱海平原で絶体絶命の飛信隊を救うために殿(しんがり)を買って出た決断は、隊員たちの心を強く打ちました。隊長が示す覚悟と仲間への信頼が、隊員たちの精神的な支柱となり、極限状況でも崩れない強固な結束力を生み出しています。
王賁のリーダーシップ分析|著雍・朱海平原の戦いで見る成長
物語の初期、王賁は自らの力を過信する傲慢な若武者として描かれていました。しかし、数々の死線を乗り越える中で、彼は真のリーダーへと成長していきます。
ターニングポイントとなったのが「著雍の戦い」です。この戦いで王賁は魏火龍七師・紫伯(しはく)との一騎討ちで深手を負い、初めて死の淵を彷徨いました。この経験は、彼に「個」の武勇だけでは戦に勝てないこと、そして仲間と部隊の重要性を痛感させました。
続く「朱海平原の戦い」では、その成長が顕著に表れます。彼は冷静に戦局全体を俯瞰し、時には自らが危険な殿軍を引き受けるなど、部隊全体の生存を最優先に考えた判断を下します。この姿は、かつての彼からは想像もつかないものであり、王賁が一個の武人から、数千の命を預かる将軍へと変貌を遂げたことを示しています。
アニメで観る玉鳳隊の魅力!作画や演出の見どころ
『キングダム』はアニメシリーズも大人気で、玉鳳隊の活躍は映像になることでさらにその魅力を増しています。
アニメでは、王賁が振るう槍撃の鋭さや、統率の取れた玉鳳隊の集団行動が、迫力ある作画とダイナミックなカメラワークで描かれています。特に、声優・細谷佳正さんが演じる王賁の、冷静さの中に秘めた熱い魂を感じさせる声は必聴です。原作のコマとコマの間にある隊員たちの細かな表情や息遣いが伝わってくるのも、アニメならではの楽しみ方と言えるでしょう。
TVアニメ公式YouTubeチャンネルでは、これまでのシリーズの振り返りPVが公開されており、玉鳳隊の名シーンを手軽にチェックすることができます。
アニメ『キングダム』シリーズは、DMM TVなどの動画配信サービスで視聴可能です。原作とは一味違った玉鳳隊の雄姿を、ぜひ映像でもお楽しみください。
また、アニメを彩る主題歌も物語を盛り上げます。最新シリーズでは、いきものがかりが歌うオープニングテーマ「生きて、燦々」も話題となっています。
キングダム「玉鳳隊」に関するQ&A
ここでは、玉鳳隊についてよく寄せられる質問にお答えします。
Q. 玉鳳隊は史実にも実在した?
A. 『キングダム』の登場人物の多くは史実の人物をモデルにしていますが、「玉鳳隊」という名前の部隊が史実に存在したという記録は確認されていません。隊長の王賁は実在の将軍ですが、部隊の編成や隊員の多くは、物語を盛り上げるための原泰久先生による創作です。
Q. 玉鳳隊のメンバーで死亡したキャラは?
A. これまでの激しい戦いの中で、玉鳳隊からも多くの犠牲者が出ています。特に朱海平原の戦いでは、王賁を守るために多くの名もなき隊員たちが命を落としました。しかし、2025年12月現在、番陽や関常といった主要メンバーは健在です。今後の戦いで彼らの運命がどうなるのか、目が離せません。
まとめ:玉鳳隊の魅力を再発見!漫画やアニメで追体験しよう
王賁率いる玉鳳隊は、単なるエリート集団ではありません。高い知略と組織力、そして隊長と隊員たちの間に芽生えた固い絆が、彼らを唯一無二の精鋭部隊にしています。ライバルである飛信隊とは対照的ながら、同じく熱い魂を持つ彼らの戦いぶりは、キングダムの物語に欠かせない魅力の一つです。
この記事を読んで玉鳳隊の活躍をもう一度見たくなった方は、ぜひ原作漫画やアニメで彼らの戦いの軌跡を追体験してみてください。特に、彼らが大きく成長を遂げる「著雍の戦い」や「朱海平原の戦い」は必見です。
電子書籍なら、いつでもどこでも手軽に読み返せます。コミックシーモアでは、お得なキャンペーンも実施されているので、この機会にぜひチェックしてみてください。
また、アニメで彼らの戦いを観たい方は、DMM TVがおすすめです。迫力ある映像と音楽で、玉鳳隊の魅力を存分に味わうことができます。
これからも続く中華統一への道。玉鳳隊がどのような活躍を見せてくれるのか、一緒に見届けていきましょう!

