春秋戦国時代の中国を舞台に、天下の大将軍を目指す信と、中華統一を目指す秦王・嬴政(えいせい)の熱いドラマを描く『キングダム』。
長きにわたる連載の中でも、「最も泣ける別れ」「信の原点」として多くのファンの心に刻まれているのが、飛信隊の初期メンバーであり信の同郷の友、尾到(びとう)の死です。
2025年12月現在、物語は佳境に入りつつありますが、尾到の存在は今もなお信の背中を支え続けています。
本記事では、尾到が死亡したのは何巻の何話なのか、その壮絶な死因や状況、そして信に託した「最後の言葉」の意味を徹底解説します。
※ここから先は『キングダム』原作(馬陽の戦い編)の重大なネタバレを含みます。ご注意ください。
結論:尾到は死亡しました(何巻・何話かを明示)
結論から申し上げますと、尾到は作中で死亡しています。
彼が命を落としたのは、秦国と趙国が激突した「馬陽(ばよう)の戦い」の最中です。
尾到の死が描かれている巻数と話数
- 巻数:コミックス14巻
- 話数:第148話「友情」~第149話「再会」あたり
このエピソードは、飛信隊が初めて直面した大きな喪失であり、信が「人の思いを背負う」ことの重さを知る重要なターニングポイントとなりました。
尾到の死因と壮絶な最期
尾到の死因は、一言で言えば「出血多量」および「衰弱死」ですが、その過程には涙なしには語れないドラマがあります。
死に至るまでの経緯
当時の戦いで、秦軍の総大将・王騎(おうき)を討つために現れた趙国の武神・龐煖(ほうけん)。信は龐煖に挑みかかりますが、圧倒的な武力の前に敗れ、瀕死の重傷を負います。
動けなくなった信を救うため、飛信隊の仲間たちは決死の脱出劇を試みます。しかし、趙の将軍・万極(まんごく)の軍勢が執拗に追撃してきました。
尾到は、意識を失った信を自分の背中に背負い、山中を走り続けます。その際、敵の放った無数の矢を背中に受けながらも、決して信を下ろすことなく守り抜いたのです。
最終的に追手を振り切ったものの、尾到の体は限界を迎えていました。信を安全な場所に送り届けた安堵とともに、静かに息を引き取りました。
尾到が信に託した「最後の言葉」とその解釈
尾到の死がこれほどまでに読者の心を打つのは、彼が最期に信へ残した言葉があまりにも温かく、そして力強いからです。
信への遺言(要約)
薄れゆく意識の中で、尾到は信と語り合います。
「自分には信のような武の才能はないし、大きな夢も見られない。でも、信が夢を叶える姿を見るのが楽しみだった」
そして、彼の想いは確信へと変わります。
「なぁ信… お前は 本当になれると思うか? 天下の大将軍に」
「なれる 俺はなるぞ」
「…ああ なれる お前ならなれる」
尾到は、自分の故郷での平穏な暮らし(婚約者の友里との生活)への未練をわずかに覗かせながらも、最後は信の背中を押し、「みんなお前と一緒に夢を見てるんだ」「飛信隊のみんなを頼んだぞ」と託して旅立ちました。
言葉が信に与えた影響
この言葉は、信にとって「呪い」ではなく「最強の祝福」となりました。
それまでの信は、あくまで「自分の夢」として大将軍を目指していました。しかし尾到の死を経て、信は「倒れていった仲間の想いも背負って戦う」という、真の将軍としての在り方を自覚し始めます。
尾到は、信に「背負う強さ」を教えた最初の人物と言えるでしょう。
尾到の役割と死の物語的効果
飛信隊には多くの個性的なメンバーがいますが、尾到の役割は極めて特殊的でした。
「普通の人」代表としての尾到
尾到は、兄の尾平と共に、ごく普通の村人として描かれてきました。彼は特別な武力も知略も持っていません。しかし、その「愚直なまでの優しさ」と「献身性」は、飛信隊の精神的支柱の一つでした。
「何者でもない人間」が、信という「英雄」を生かすために命を燃やし尽くす。この構図が、読者に強烈な感情移入を呼び起こします。
他の死亡キャラとの対比
キングダムでは松左や去亥など、後に多くの古参メンバーが散っていきます。彼らは戦場での激闘の末に亡くなることが多いですが、尾到の場合は「戦闘ではなく、守るための逃走」で命を落としました。
誰も見ていない山の中で、ただ友のために命を使い切ったその最期は、飛信隊の絆の原点として、物語後半になっても度々回想されます。
アニメ・実写での尾到(声優・俳優・視聴方法)
尾到の感動的なエピソードは、アニメや実写映画でも丁寧に描かれています。特に、声優や俳優の演技が涙を誘います。
担当キャスト
- アニメ版 声優:高塚正也(たかつか まさや)
穏やかで包容力のある声が、尾到の実直なキャラクターを見事に表現しています。 - 実写映画版 俳優:三浦貴大(みうら たかひろ)
映画シリーズ第1作から登場。信を背負うシーンの鬼気迫る演技と、最期の穏やかな表情のギャップが高く評価されました。
アニメ・映画を視聴する方法
尾到の最期を映像で確認したい場合、動画配信サービスの利用が便利です。2025年12月現在、アニメシリーズや劇場版を網羅的に配信しているサービスとしてDMM TVがおすすめです。
DMM TVで『キングダム』のアニメ・実写映画を視聴する(30日間無料トライアルあり)
また、映画『キングダム 運命の炎』などの主題歌を聴きながらシーンを振り返るのも乙な楽しみ方です。
尾到の最期をより深く楽しむ読み方
ただ「死んで悲しい」だけでなく、以下のポイントに注目して読み返すと、作品の深みが増します。
1. 「背中」の描写に注目する
尾到が信を背負うシーンでは、セリフ以上に「背中」や「足跡」の描写が雄弁です。漫画ならではの、無言のコマに込められた「重み」を感じ取ってください。
2. 兄・尾平の反応
弟の死を知った時の、兄・尾平の慟哭も見逃せません。お調子者の尾平が、この時ばかりは感情を爆発させます。この兄弟愛の描写が、悲劇をより一層際立たせています。
キングダムの人間ドラマについては、以下の考察記事でも詳しく解説しています。
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よくある質問(FAQ)
Q:尾到には恋人がいたのですか?
A:はい、故郷の村に「友里(ゆうり)」という婚約者がいました。尾到は最期まで彼女のことを想っていました。後に信たちが一時帰郷した際、友里が尾到の死を受け入れるシーンも描かれており、涙を誘います。
Q:尾到は実在した人物ですか?
A:いいえ、尾到は架空のキャラクターです。信(李信)や王騎などは史実をベースにしていますが、尾到や尾平といった飛信隊の初期メンバーの多くは、信の成長を描くために創作された人物です。
原作で尾到の勇姿を目に焼き付ける方法
アニメや映画も素晴らしいですが、原泰久先生の筆致による原作漫画での尾到の最期は、やはり格別です。特に、死にゆく尾到の表情の変化や、夜明けの空気感は漫画でしか味わえません。
「まだ読んでいない」「あのシーンをもう一度読みたい」という方は、電子書籍ですぐに読むことができます。
まとめ
尾到の死亡は、キングダムという作品において、信が「少年」から「将軍の器」へと脱皮するために避けては通れない悲劇でした。
14巻という序盤の出来事でありながら、彼の残した「お前ならなれる」という言葉は、最新話に至るまで信の心を支える柱となっています。
尾到が命を懸けて繋いだバトンが、信をどこへ連れて行くのか。ぜひ原作を手に取って、その熱い軌跡を追体験してみてください。
