鮫谷浩二(ワニ)とは?名探偵コナン「隻眼の残像」で明かされた正体と“ワニ”の意味【ネタバレ注意】

名探偵コナン 隻眼の残像 少年マンガ
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2025年の劇場版名探偵コナン『隻眼の残像(せきがんのざんぞう)』、もうご覧になりましたか?
興行収入の記録更新もさることながら、ファンの間で最も熱い議論を巻き起こしているのが、ゲストキャラクターである鮫谷浩二(さめがい こうじ)、通称「ワニ」の存在です。

毛利小五郎の「元相棒」として登場し、物語の鍵を握るこの男。なぜ彼は「ワニ」と呼ばれていたのか?そして映画のラストで明かされた衝撃の正体とは?

今回は、2025年12月現在判明している公式情報と、映画・TVアニメ後日談を繋ぐ考察を交え、鮫谷浩二という男の魅力を徹底解剖します。

※本記事は劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』および関連エピソードのネタバレを大いに含みます。未視聴の方はご注意ください。

鮫谷浩二(ワニ)とは — 登場の経緯と劇中での役割

鮫谷浩二は、かつて警視庁捜査一課に所属し、毛利小五郎とコンビを組んでいた元刑事です。
CV(キャラクターボイス)は、渋みと軽妙さを兼ね備えた名優・平田広明さんが担当。小五郎役の小山力也さんとの掛け合いは、往年の刑事ドラマを彷彿とさせる「大人の男たち」の空気感で満たされていました。

劇場版での衝撃的な登場

物語は、雨の路地裏で鮫谷が何者かに追われているシーンから始まります。
彼が小五郎に公衆電話からかけた一本の電話。「ワニだ。……約束、覚えてるか?」というセリフは、予告編でも印象的に使われていました。

公式YouTubeで公開されている特報映像を見返すと、彼の切迫した表情が物語のシリアスなトーンを決定づけていることが分かります。

明かされた「正体」 — 彼は単なる探偵ではなかった

映画の中盤まで、鮫谷は「警察を辞めてしがない探偵業を営む男」として描かれます。しかし、クライマックスで明かされた彼の真の姿は、警察庁警備局警備企画課(通称:ゼロ)の協力者、あるいは深く潜入していた「裏の理事官」直属のエージェントでした。

彼は警察を辞めたふりをして、国際的な犯罪組織の資金ルートを長年追っていたのです。
小五郎さえも欺き、汚れ役を演じ続けてきた鮫谷。しかし、その根底にあったのは「正義」への執着ではなく、かつて小五郎と交わした「街の平穏を守る」という泥臭い約束でした。

なぜ「ワニ」と呼ばれたのか?考察と文化的背景

作中で小五郎が彼を「ワニ」と呼ぶたび、どこか寂しげな響きが残ります。なぜ「ワニ」なのか。劇中では明確な説明セリフはありませんでしたが、ファンの間では鳥取県(鮫谷の出身地設定)に伝わる神話との関連が有力視されています。

因幡の白兎と「ワニ」

鮫谷の出身地である鳥取など山陰地方の方言や、古事記における「因幡の白兎」伝説では、サメ(鮫)のことを「ワニ」と呼びます。
苗字が「鮫谷(さめがい)」であることから、「サメ=ワニ」というあだ名がついたのは自然な流れでしょう。

しかし、脚本上の意図はもっと深い場所にあります。
神話において、ワニは「海を渡るための並び石」として利用され、最後にはウサギの皮を剥ぐ恐ろしい存在としても描かれます。一方で、神の使いとしての側面も持つ。

劇中の鮫谷もまた、組織を渡るための「捨て石」となり、時には非情な手段(皮を剥ぐような行為)を取りながらも、最終的には真実を対岸へと運ぶ役割を果たしました。
「ワニ」というあだ名は、彼の二面性と自己犠牲を象徴する、非常に文学的なギミックだったと言えます。

毛利小五郎との“元相棒”エピソードと感情の機微

本作の白眉は、コナンではなく「毛利小五郎のハードボイルド」が炸裂した点です。

普段はコミカルな小五郎が、鮫谷のこととなると声を荒らげ、冷静さを欠く。それは、鮫谷が小五郎にとって「もし自分が警察を辞めていなかったら歩んでいたかもしれない別の未来(if)」だからです。

ラストシーン、事件が解決し、姿を消した鮫谷からの手紙を読みながら小五郎がタバコを吹かすシーン。煙の向こうに見せた表情は、長年のファンであれば涙なしには見られない名シーンでした。
「眠りの小五郎」ではない、覚醒した小五郎の推理を導き出したのは、間違いなく「ワニ」という存在そのものだったのです。

映画とTV(後日談)のつながり — 補完計画

『隻眼の残像』は、映画館を出た後も物語が続きます。
2025年秋に放送されたTVアニメシリーズのエピソードでは、映画の「後日談」が描かれました。

必見の後日談エピソード

特に注目すべきは、映画公開後に放送されたTVアニメ第1161話『秘密の残像』です。

映画で「なぜ鮫谷はあそこで引き金を引かなかったのか?」という疑問を持った方は、このTVシリーズ回を見ることで全ての伏線が回収され、鳥肌が立つ体験をするはずです。

劇場版とTVシリーズを行き来することで、作品の解像度は一気に上がります。まだチェックしていない方は、配信サービスでの一気見をおすすめします。

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主題歌情報:King Gnu「TWILIGHT!!!」

映画の余韻を決定づけたのが、King Gnuによる主題歌「TWILIGHT!!!」です。
疾走感がありながらも、どこか夕暮れの寂しさを感じさせるメロディは、鮫谷と小五郎の「終わってしまった青春」を見事に表現していました。

特にラストのサビ前の転調は、映画のクライマックスシーンとシンクロしすぎていて、聴くたびにあの防波堤のシーンが脳裏に蘇ります。

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まとめ:鮫谷浩二はコナン史に残る名キャラクター

鮫谷浩二(ワニ)は、単なる劇場版のゲストキャラ枠を超え、毛利小五郎という人物の深みを掘り下げるための重要な「鏡」でした。
「正義とは何か」「約束とは何か」。彼が残した問いかけは、今後の原作やアニメ展開にも静かに影響を与え続けることでしょう。

もしまだ原作漫画で最新の展開を追っていない方は、この機会にぜひチェックしてみてください。鮫谷の事件を経て、小五郎や公安関係者の動きにも微妙な変化が見られます。

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