ラストサマー・バケーション ネタバレ完全版(1話〜最新18話):あらすじ・結末・考察

ラストサマー・バケーション ネタバレ完全版(1話〜最新18話):あらすじ・結末・考察 女性マンガ
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【注意】この記事には、漫画『ラストサマー・バケーション』の重大なネタバレが含まれています。まだ作品を読んでいない方は、先に作品を読むことを強くおすすめします。結末だけを先に知りたい方は、目次から「結末まとめ」へお進みください。

東洋トタン先生が描く、少女たちの痛々しくも美しい逃避行『ラストサマー・バケーション』。

「ヤングケアラー」「罪と罰」といった重いテーマを扱いながらも、二人の少女の間に芽生える特別な絆が胸を打つ、衝撃の話題作です。この記事では、分冊版1話から最終18話までのあらすじと結末を、重要なポイントや考察を交えて徹底解説します。

『ラストサマー・バケーション』の基本情報

まずは、作品の基本情報から見ていきましょう。

  • 作品名:ラストサマー・バケーション
  • 作者:東洋トタン
  • 出版社:KADOKAWA
  • ジャンル:女性マンガ、百合・GL
  • 配信状況:コミックシーモアにて分冊版が全18話で完結済み。単行本は上・下巻で刊行されています。

2025年9月現在、全話を読むことが可能です。息もつかせぬ展開を、ぜひ一気読みしてみてください。

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【結末まとめ】先に知りたい!ラストサマー・バケーションの結末とは?

物語の結末を先に知りたい方のために、要点をまとめます。

主人公・美月が犯した罪は、病気の母から「死ぬ前の最後の願い」として依頼された殺人でした。介護に疲弊し、母を救いたい一心でその願いを実行してしまったのです。その犯行現場をクラスメイトの海野が目撃したことから、二人の秘密の逃避行が始まります。

沖縄を目指す旅の果て、二人は被害者の弟と遭遇。そこで、事件の裏に隠された「母の本当の狙い」という、さらに残酷な真実が明らかになります。物語は、単なる罪の清算では終わらず、少女たちの連帯、同情と憎悪、そして赦しとは何かを問いかけ、読者に深い余韻を残す形で幕を閉じます。

登場人物紹介

物語を動かす二人の少女を紹介します。

  • 美月(みつき):クラスの人気者で、明るく誰にでも優しい少女。しかし、家庭では病気の母を一人で介護する「ヤングケアラー」という重荷を背負っています。母を思うあまり、取り返しのつかない罪を犯してしまいます。
  • 海野(うみの):クラスでは物静かで、周囲から孤立している少女。偶然、美月の犯行を目撃してしまい、彼女の「共犯者」として逃避行に加わることになります。孤独を抱える彼女にとって、美月は特別な存在となっていきます。

【時系列ネタバレ】1話から最終話までのあらすじ

分冊版1話から最終18話までの流れを、パートに分けて詳しく解説します。

導入:静かな教室と隠された秘密

物語は、海野の視点から始まります。クラスの中心にいる美月は、海野にとって遠い憧れの存在。しかし、海野だけが知っていました。美月が学校で見せる笑顔の裏で、病気の母親を献身的に介護していることを。

この対照的な日常が、これから始まる悲劇の序章となります。

事件の目撃と秘密の共有

ある夜、海野は衝撃的な光景を目撃します。車から降りてきた美月が、返り血を浴びていたのです。車内には、刃物で刺された男性が…。動揺する海野に、美月は涙ながらに懇願します。「ママが死ぬまででいいから、黙ってて」。

美月を助けたい一心で、海野はその願いを受け入れます。この瞬間から、二人は誰にも言えない秘密を共有し、運命を共にする「共犯者」となったのです。

沖縄への逃避行

追手から逃れるため、二人は沖縄を目指す逃避行を開始します。慣れない旅の中、二人は互いの過去や心の傷を少しずつ明かし合います。家庭に居場所のなかった海野の孤独、母への献身とその裏にある歪んだ愛情。

逃げるほどに深まる二人の絆は、友情とも恋愛とも違う、危うくも美しい「シスターフッド(女性同士の連帯)」の形を成していきます。しかし、その先には過酷な現実が待ち受けていました。

クライマックスと残酷な真実

沖縄へ向かうフェリーで、事態は急変します。偶然乗り合わせていた被害者の弟によって、二人は追い詰められます。そして、美月の口から語られる事件の動機――それは、母から頼まれた「依頼殺人」でした。

しかし、物語はそれだけでは終わりません。最後に明かされるのは、その依頼に隠された母の真意。それは、美月が想像していたものとは全く違う、あまりにも残酷なものでした。罪とは何か、同情とは何か。少女たちが下した最後の決断は、ぜひ本編で確かめてください。

ラストの読みどころ・結末の解釈(考察)

『ラストサマー・バケーション』は、ただのサスペンス漫画ではありません。物語に込められた深いテーマが、私たちに多くのことを問いかけます。

社会問題としての「ヤングケアラー」

本作の根底にあるのは、介護を担う未成年「ヤングケアラー」の過酷な現実です。作者の東洋トタン先生もインタビューで言及している通り、社会から孤立し、たった一人で重圧に耐える少女の姿がリアルに描かれています。美月が罪を犯した背景には、この深刻な社会問題が横たわっているのです。

罪と罰、そして同情の在り処

美月の行為は紛れもない犯罪です。しかし、その動機を知ったとき、読者は彼女を一方的に断罪することができなくなるでしょう。被害者への同情、加害者である美月への同情。どちらが正しくて、どちらが間違っているのか。物語は、私たちの倫理観を激しく揺さぶります。

シスターフッドを超えた「ロマンシス」

作者は二人の関係を、友情でも恋愛でもない「ロマンシス(ロマンスとシスターフッドを合わせた造語)」と表現しています。互いの孤独を埋め合い、世界のすべてから敵視されても唯一の味方でいようとする二人の絆は、本作最大の魅力と言えるでしょう。この痛切で美しい関係性の行方こそ、最大の読みどころです。

『ラストサマー・バケーション』に関するよくある質問

Q. 何巻まで出ていますか?
A. 電子書籍の分冊版は全18話で完結しています。紙の単行本は上・下巻の全2巻で完結済みです。

Q. 百合・GL要素は強いですか?
A. 直接的な恋愛描写よりも、精神的な結びつきや依存関係に焦点を当てた「シスターフッド」や「ロマンシス」として描かれています。二人の少女の特別な関係性を描いた物語が好きな方には強くおすすめできます。

『ラストサマー・バケーション』はどこで読める?

『ラストサマー・バケーション』は、コミックシーモアで全話配信中です。分冊版で1話ずつ読み進めることも、お得な単行本(上・下巻)で購入することも可能です。

特に、初めてコミックシーモアを利用する方は、お得なクーポンがもらえるキャンペーンを実施していることが多いので、公式サイトをチェックしてみてください。

少女たちの夏は、どこへたどり着くのか――。ネタバレを読んで気になった方は、ぜひ原作の持つ緊張感と、繊細な心理描写を味わってみてください。

まとめ

この記事では、東洋トタン先生の『ラストサマー・バケーション』のネタバレあらすじと結末、そして作品の持つ深いテーマについて解説しました。

ヤングケアラーという社会問題を背景に、罪を犯した少女と、その共犯者となった少女の逃避行を描いた本作。息をのむサスペンス展開と、胸を締め付けるほど切ない二人の関係性は、一度読んだら忘れられない衝撃と感動を与えてくれます。

ネタバレを読んでも、実際に漫画を読むことでしか味わえない感情の機微や、美しい作画の魅力があります。ぜひこの機会に、二人の旅の結末をあなた自身の目で見届けてください。