2020年の連載開始から多くの読者を熱狂させ、芸能界の闇と光、そして「嘘」と「愛」を描き切った『【推しの子】』。2024年11月に週刊ヤングジャンプにて連載が完結しましたが、2026年1月現在になっても、その衝撃的な結末を巡る議論はネット上で続いています。
「終わり方がひどい」「納得できない」「いや、これこそが推しの子だ」
賛否両論が渦巻いた最終回(第166話)。一体何が読者をそこまで感情的にさせたのでしょうか?
今回は、最終回のネタバレあらすじを整理しつつ、炎上の理由、回収された伏線と残された謎、そして主要キャラクターたちの「その後」について徹底解説します。
まだ原作を最後まで読んでいない方は、ここから先は重大なネタバレが含まれますのでご注意ください。
- なぜ「ひどい」「炎上」と言われたのか?その理由
- 主要な伏線の回収状況リスト
- ルビーや有馬かな、あかねの「その後」
結論|最終回の評価はなぜ割れたのか
一言で言えば、「復讐劇としての完遂」と「キャラクターへの救済」が両立しなかったことが最大の要因です。
物語は、主人公であるアクアが自らの命を犠牲にして復讐を果たすという、極めてビターなエンドを迎えました。ハッピーエンドを望んでいた読者、特にアクアの幸せを願っていた層にとっては、受け入れがたい結末だったと言えます。一方で、第1話から提示されていた「サスペンス復讐劇」としての整合性は取れており、作品のテーマである「嘘」を貫き通したという点では、評価する声も少なくありません。
推しの子 最終回(第166話)あらすじネタバレ
最終回に至るクライマックスで、物語は大きく動きました。
ラストで起きた衝撃の出来事
アクアは、実父でありアイを殺害させた黒幕・カミキヒカルを道連れに、崖から海へと転落します。アクアの計画通り、彼は自らの命と引き換えに復讐を完遂しました。
最終話では、アクアの葬儀や、遺された人々が悲しみを抱えながらも前を向こうとする姿が描かれます。特に印象的なのは、ルビーがドーム公演のステージに立つシーンです。「嘘でも愛している」と言い続けた母・アイの言葉を胸に、ルビーはアイを超えるアイドルとして輝くことを誓います。
しかし、そこにアクアの姿はありません。彼の存在は「伝説」あるいは「悲劇」として芸能界の歴史に刻まれましたが、彼自身が平穏な日常を手に入れることはありませんでした。
〖推しの子〗ネタバレ完全版|結末・黒幕・重要伏線を時系列で解説
炎上の理由を整理|なぜ「ひどい」と言われたのか
SNSや掲示板では、完結直後から「炎上」に近い状態になりました。主な理由は以下の3点に集約されます。
1. 感情の置き所がない「アクアの死」
長年、読者はアクアがトラウマを乗り越え、あかねや有馬かなと幸せになる未来を期待していました。しかし、彼が選んだのは「心中」という破滅的な手段でした。「転生してまでやりたかったことがこれなのか」「誰も幸せになっていない」という虚無感が、批判の声につながりました。
2. カミキヒカルのあっけない退場
ラスボスとして君臨していたカミキヒカルですが、最終的な決着があまりにあっさりしていたと感じる読者も多かったようです。知略を尽くした頭脳戦というよりは、物理的な決着に近い形だったため、「もっと深いやり取りが見たかった」という消化不良感が残りました。
3. 伏線の未回収・放置感
物語の中に散りばめられていた細かい伏線や、インタビュー動画(未来軸)の演出意図について、最終回だけではすべてが綺麗に繋がったとは言い難い部分がありました。「あの設定は何だったの?」というモヤモヤが、読者の不満を増幅させました。
原作を自分の目で確かめたい方は、電子書籍での一気読みがおすすめです。
伏線チェック一覧|回収と未回収
ここでは、ファンの間で議論されている主な伏線の扱いについて整理します。
回収された伏線
- カミキヒカルの動機と結末: 彼の歪んだ愛情と、それが招いた悲劇の連鎖は断ち切られました。
- アイのビデオレター: アクアとルビーに向けたメッセージの中身は明かされ、それぞれの生き方に影響を与えました。
- 「推しの子」というタイトルの意味: 最終的なルビーの姿、そしてアクアの立ち位置そのものが、このタイトルの多重構造を表していました。
未回収・議論が残る点
- ドキュメンタリー(インタビュー)の時系列: 物語冒頭に挿入されていた未来のインタビュー映像の一部が、最終的な結末とどう噛み合っているのか、解釈が分かれる部分があります。
- ツクヨミ(謎の少女)の正体と目的: 超常的な存在として登場しましたが、最終的に彼女が何をしたかったのか、神としての役割が曖昧なままでした。
キャラの“その後”まとめ
アクア亡き後、残されたヒロインたちはどうなったのでしょうか。
星野ルビー
兄であり最愛の人でもあったアクアを失った悲しみを「嘘(演技)」で覆い隠し、トップアイドルとしてドームのステージに立ちます。彼女の瞳には、かつてのアイと同じような、あるいはそれ以上の強く暗い星が宿っています。彼女は「嘘つき」として生きていく覚悟を決めました。
有馬かな
アクアへの想いを抱えながらも、女優として大成していく姿が示唆されています。彼女にとってアクアは永遠に「手が届かない存在」になってしまいましたが、その喪失を糧に演技の道を突き進みます。
黒川あかね
アクアの理解者として、彼の計画を止められなかった悔恨を抱えている可能性がありますが、彼女もまた女優として生きていきます。物語の語り部的な役割を担いつつ、アクアの真実を知る数少ない人物として生きていくことになります。
作品をより深く楽しむための視点
最終回にモヤモヤしている方は、視点を少し変えて読み直してみると、違った景色が見えるかもしれません。
「嘘」を肯定する物語として読む
本作のテーマは一貫して「嘘は愛」でした。アクアもまた、自分の人生をかけて「復讐者」という嘘を演じきったと捉えることができます。悲劇ではなく、「最高の演技をして退場した役者」として彼を見ると、あのラストシーンは完成された舞台の幕引きとも言えます。
また、アニメや実写ドラマでは、役者の表情や音楽によって、この「救いのなさ」がどのように演出されているか比較するのも一興です。
アニメ・実写で「推しの子」を振り返る
2026年現在、アニメ第3期の展開や実写映画の公開など、映像メディアでも『【推しの子】』の世界は広がり続けています。
原作の結末を知った上で、アニメのキャストがどのようにキャラクターを演じているかを見直すと、伏線の張り方に驚かされるはずです。
特にアニメ版は、色彩や楽曲の力が加わり、原作とはまた違ったエモーショナルな体験ができます。
アニメ『【推しの子】』シリーズを一気見するなら
また、YOASOBIの「アイドル」をはじめとする主題歌も、物語の核心を突いています。歌詞の意味を最終回の内容と照らし合わせながら聴くと、涙なしには聴けません。
主題歌・サントラを聴く
よくある疑問(Q&A)
- Q. 最終回は書き直される可能性がありますか?
- A. 2026年現在、原作の結末が変更されるという情報はありません。しかし、アニメや実写版では、解釈の違いやオリジナル演出により、受け取り方が変わる可能性は残されています。
- Q. スピンオフ小説はありますか?
- A. はい、いくつか刊行されています。原作では描かれなかったサイドストーリーや、キャラクターの心情を補完する内容も含まれているため、ファンなら必読です。
まとめ|それでも僕らは「推し」を語り継ぐ
『【推しの子】』の最終回は、決して万人が諸手を挙げて喜ぶハッピーエンドではありませんでした。しかし、芸能界という華やかで残酷な世界を舞台に、最後まで「嘘」と「愛」に向き合ったアクアたちの生き様は、強烈なインパクトを残しました。
「ひどい」「炎上」という言葉もまた、読者がそれだけ熱心に作品を愛し、キャラクターの幸せを願っていた証拠でもあります。
もし、まだ心が晴れないという方は、もう一度第1巻から読み直してみてください。きっと、最初に読んだ時とは全く違う感情が込み上げてくるはずです。
原作を読み返して、伏線を再確認する
