「キングダム」の物語において、伝説として語り継がれる秦国の王、昭王(しょうおう)。彼の存在なくして、信や嬴政(えいせい)、そして王騎将軍の物語は語れません。
作中では既に故人として登場しますが、そのカリスマ性は「戦神」と称されるほど圧倒的です。なぜ彼はこれほどまでに武将たちを惹きつけたのか? そして、謎に包まれた娘・摎(きょう)との関係や、王騎に託した遺言の真意とは何だったのでしょうか。
本記事では、2026年1月現在の最新情報を踏まえ、原作漫画から実写映画での描写、さらには史実の「秦昭襄王」との違いまでを徹底解説します。実写版で昭王を演じたキャスト情報や、物語をより深く楽しむためのポイントも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
※注意:本記事には『キングダム』原作および実写映画に関するネタバレが含まれます。
昭王とは? 作中で語られる「戦神」の姿
昭王は、現在の秦王・嬴政(えいせい)の曾祖父にあたる人物です。在位期間は非常に長く、秦国を中華最強の軍事国家へと押し上げた立役者として描かれています。
作中において、昭王は単なる君主ではありません。王騎(おうき)をはじめとする「秦の六大将軍」という制度を作り上げ、彼らと共に中華統一の夢を追いかけた「戦神」として君臨しました。
武将たちを熱狂させたカリスマ性
昭王の最大の特徴は、武将たちとの強固な信頼関係です。彼は戦場に生きる者たちの気性を誰よりも理解し、王騎や白起(はくき)、摎(きょう)といった猛者たちに「戦う自由」と「夢」を与えました。
王騎が嬴政の中に昭王の面影を探していたことからも、彼がいかに偉大な王であったかが分かります。昭王の時代、秦軍は敵国にとってまさに「恐怖」そのものであり、その威光は死後も中華全土に轟いています。
六大将軍筆頭であった白起については、史実でも凄まじい戦果を挙げています。漫画と史実の違いについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
キングダム 白起 史実|長平の生き埋めは本当か?史記と漫画・映画の描写を比較
昭王と娘・摎(きょう)の悲しき関係
「キングダム」読者の心を最も揺さぶるエピソードの一つが、六大将軍の一人である摎(きょう)と昭王の親子関係です。
摎の正体と仮面の理由
作中で、摎は常に仮面を被り、素顔を隠して戦場を駆けていました。その理由は、彼女の出生にあります。実は、摎は昭王の実の娘なのです。
しかし、彼女の母は身分が低く、後宮内の権力争いや暗殺の危険から娘を守るため、昭王は生まれたばかりの摎を王騎の屋敷へ預ける決断をしました。「王の娘」という出自を隠すため、摎は召使いとして育てられ、やがて剣を取り、仮面をつけて戦場に出るようになったのです。
王騎との約束と悲劇の結末
摎は幼い頃、王騎とある約束を交わしていました。「城を百個とったら妻にしてください」という純粋な想いです。昭王もまた、娘が戦場で武功を上げ、六大将軍にまで登り詰めたことを陰ながら見守っていました。
しかし、約束達成の直前、馬陽の戦いで趙の龐煖(ほうけん)によって摎は討ち取られてしまいます。昭王にとっても、この娘の死は計り知れない悲しみだったはずです。この悲劇が、後の王騎と龐煖の因縁、そして物語全体の重厚なテーマへと繋がっていきます。
昭王の遺言とは? 王騎から嬴政へ託された魂
昭王が崩御する際、枕元には王騎だけが呼ばれました。そこで語られた「遺言」は、具体的な命令というよりも、秦国の未来を託す「魂の継承」でした。
「中華統一」という未完の夢
昭王は夢半ばで倒れましたが、その目は常に「中華の統一」を見ていました。彼は王騎に対し、自分亡き後の秦国を憂いつつも、いつか現れるであろう「中華を統一する王」に仕えるよう示唆します。
王騎が長らく前線から退いていたのは、昭王を超える器を持つ王が現れるのを待っていたからです。そして王騎は、若き嬴政の中に昭王と同じ「光」を見出しました。昭王の遺言は、王騎を通じて嬴政へ、そして信たち次世代の将へと受け継がれ、物語の核となる推進力を生み出しています。
次世代といえば、王賁(おうほん)率いる玉鳳隊なども、昭王の時代とは異なる新しい「強さ」を模索しています。彼らの覚悟についてはこちらで解説しています。
キングダム 玉鳳隊とは?メンバー一覧と“強さの理由”を王賁のリーダー論で解説
史実の昭王(秦昭襄王)はどんな人物か?
漫画では「戦神」として描かれる昭王ですが、史実における秦昭襄王(しんしょうじょうおう)はどのような人物だったのでしょうか。
在位55年以上の名君
史実の昭襄王は、紀元前306年から紀元前251年までの長きにわたり在位しました。漫画同様、白起らを登用して領土を大幅に拡大し、秦を戦国七雄の中で突出した強国へと成長させました。
漫画との違い
- 政治手腕:漫画では前線に出るイメージも強いですが、史実では外交戦略(遠交近攻策の採用など)にも長けた政治家としての側面が色濃いです。
- 冷徹さ:史実では、功績のあった白起に対し、自害を命じるなど冷徹な粛清も行っています。漫画のような「武将との熱い絆」一辺倒ではなく、王としての非情さも持ち合わせていました。
実写・アニメでの昭王:キャストと配信情報
メディアミックス展開が盛んな「キングダム」において、昭王の描かれ方も注目されています。
実写映画での圧倒的存在感
2024年に公開された映画シリーズ第4弾『キングダム 大将軍の帰還』では、遂に昭王が登場。演じたのは名優・草刈正雄さんです。
その威厳ある佇まいと深みのある声は、まさに原作の「戦神」そのもの。王騎(演:大沢たかお)との回想シーンは、映画のハイライトの一つとして多くのファンの涙を誘いました。
アニメ・映画を視聴する方法
昭王の活躍や、王騎とのエピソードを映像で振り返りたい方は、動画配信サービスでの視聴がおすすめです。特にDMM TVでは、TVアニメシリーズに加え、実写映画シリーズも充実しており、一気見に最適です。
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主題歌で世界観に浸る
映画『キングダム』シリーズといえば、ONE OK ROCKによる主題歌「Wasted Nights」などが世界観を彩っています。昭王や王騎の生き様を歌詞に重ねて聴くと、より感動が深まります。
まとめ:昭王の意思は物語の中で生き続ける
キングダムにおける昭王は、単なる過去の王ではありません。
- 戦神としてのカリスマ性が六大将軍を生んだ
- 娘・摎への愛が悲劇と物語の奥行きを作った
- 遺言が嬴政と信への中華統一のバトンとなった
昭王を知ることで、王騎の最期の言葉や、嬴政が背負う重圧の意味がより深く理解できるはずです。原作漫画では、昭王時代の熱いエピソードがさらに詳細に描かれています。まだ読んでいない方は、ぜひ原作でその「戦神」の姿を目に焼き付けてください。
