「漫画を描きたいけど、何から手をつければいいかわからない…」
「ネーム作りでいつも挫折してしまう…」
そんな創作の悩みを抱えるすべての人へ。真田つづる先生が贈る『いまからまんがを作ります。』は、まさにその悩みを解決するための実践的な指南書です。
本作は「ふせん」を使った画期的なネーム術を軸に、アイデア出しからプロット構築、コマ割りまでを全2巻で分かりやすく解説しています。この記事では、『いまからまんがを作ります。』の各巻の内容を、核心的なノウハウを中心にネタバレ解説。この記事を読めば、あなたも今すぐ漫画制作を始めたくなるはずです!
結論 ― この本はどんな人におすすめ?
結論から言うと、本作は「マンガ制作の実践的な『型』を短時間で学びたい人」や「同人・個人制作で、まずは一本作品を完成させる方法を知りたい人」に強くおすすめします。全2巻で要点が凝縮されているため、「まず読むべき最初の一冊」として最高の選択肢です。
『いまからまんがを作ります。』作品基本情報
まずは、作品の基本情報をおさえておきましょう。
- 作者: 真田つづる
- 巻数: 全2巻(完結)
- ジャンル: 漫画技法書、教養
- 配信状況: コミックシーモアをはじめ、各主要電子書籍ストアで配信中(2025年2月21日配信開始)
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本作は国内最大級の電子書籍ストア「コミックシーモア」で配信中です。1巻は15ページ、2巻は32ページとサクッと読めるボリュームなので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
【巻別ネタバレ】各巻で学べる創作のヒント
それでは、各巻でどのようなノウハウが解説されているのか、核心に触れるネタバレを含みつつご紹介します。
第1巻『いまからまんがを作ります。』― 骨格を作る「ふせんネーム術」の基礎
記念すべき第1巻のテーマは、「物語の骨格作り」です。多くの人がつまずく「何を描くか」という最初の壁を、驚くほどシンプルな方法で乗り越えるテクニックが明かされます。
その核心こそが「ふせんネーム術」。本書が提唱するのは、いきなり原稿用紙に向かうのではなく、まず「シーン」単位でアイデアをふせんに書き出していくという手法です。
- STEP1: アイデア出し
描きたいシーン、言わせたいセリフ、キャラクターの感情など、思いついた要素を1枚のふせんに1つずつ書き出します。 - STEP2: 物語の組み立て
書き出したふせんを机の上に並べ、時系列や感情の流れに沿って並べ替えます。このパズルのような作業を通じて、自然な起承転結や物語の起伏が生まれていくのです。
本作の最も重要なポイントは、「先にコマ割りを考えず、まず場面(シーン)を描き尽くす」というアプローチ。この手法により、ページ数やコマ割りに縛られず、純粋に面白い物語の核を固めることができます。1巻の時点では、この基礎的な考え方と実践方法が、具体的なサンプルと共に示されています。
第2巻『もっと!いまからまんがを作ります。』― 読者の心を動かす実践テクニック
第2巻は、1巻で学んだ基礎をさらに発展させる「実践編」です。物語の骨格に「肉付け」をし、読者の感情を揺さぶるための具体的なテクニックが満載です。
特に注目すべきは、以下の2つのポイントです。
- プロット強化法
物語に小さな山場(フック)をいくつも作る方法や、キャラクターの感情の起伏を効果的に設計する手法が解説されます。これにより、読者を飽きさせず、最後まで惹きつけるストーリー構成が可能になります。 - コマ割りの必勝パターン
1巻ではあえて触れなかった「コマ割り」について、ついに具体的なテクニックが登場。見開きの使い方、セリフのテンポ調整、視線誘導など、すぐに真似できる「型」がいくつも紹介されています。ふせんで作ったプロットを、どうやって魅力的なページに落とし込むか、その具体的な手順が手に取るように分かります。
2巻を読み終える頃には、あなたの頭の中にある漠然としたアイデアが、1本の短編漫画として完成するまでの道筋が、はっきりと見えていることでしょう。
本書から学べる「ふせんで組み立てる」具体ワークフロー
『いまからまんがを作ります。』のノウハウは、ただ読むだけでなく、実践してこそ真価を発揮します。ここでは、本書で紹介されているワークフローを簡単にまとめてみましょう。
- 【発散】とにかくアイデアをふせんに書く
「主人公が雨に濡れている」「衝撃的な一言を告げる」「夕日を見ながら微笑む」など、断片的なシーンを5〜10個ほど書き出します。 - 【構築】ふせんを並べて物語を作る
書き出したふせんを「起」「承」「転」「結」を意識して並べ替えます。話の流れがおかしくなったら、何度でも並べ替えられるのがふせんの強みです。 - 【設計】ページ構成に落とし込む
並べたふせんの順番に沿って、どのシーンを何ページに配置するかを決めます。クライマックスは見開きにするなど、演出を考えながら設計します。 - 【作画】ネームを描き始める
ここまできて、初めて具体的なコマ割りと下描き(ネーム)に入ります。すでに物語の設計図は完成しているので、迷うことなく筆を進められるはずです。
この流れを一度体験するだけで、漫画制作のハードルがぐっと下がるのを感じられるでしょう。
読んだ後にすぐ試せる3つの課題
この記事を読んで「やってみたい!」と思ったあなたへ。本書のノウハウをすぐに試せる3つの課題をご用意しました。ぜひチャレンジしてみてください。
- 課題1:5枚のふせんで自己紹介漫画のプロットを作る
あなた自身の出来事をテーマに、「嬉しかったこと」「悲しかったこと」など5つのシーンをふせんに書き出し、短い物語を組み立ててみましょう。 - 課題2:好きな漫画の1シーンを「ふせん」に分解する
お気に入りの漫画の好きなシーンを数ページ選び、各コマがどんな役割(状況説明、感情表現など)を持っているかをふせんに書き出してみましょう。プロの構成力を学ぶ絶好の機会です。 - 課題3:3つの山場を決める
描きたい物語の「序盤の山場」「中盤の山場(クライマックス)」「終盤の山場(結末)」の3点だけをふせんに書き出してみましょう。これだけで物語の背骨ができます。
よくある質問(FAQ)
- Q1:まったくの初心者でも内容を理解できますか?
- A1:はい、問題ありません。本書は専門用語を極力避け、イラストを多用して分かりやすく解説されています。特に1巻は漫画制作の第一歩を踏み出すために書かれているので、初心者の方にこそ読んでほしい一冊です。
- Q2:二次創作や同人活動にも役立ちますか?
- A2:もちろんです。本書のテクニックは、ページ数が限られる同人誌や短編作品で特に効果を発揮します。キャラクターの関係性や物語の「おいしいところ」を凝縮して描く際に、非常に役立つノウハウが詰まっています。
今すぐ創作を始めよう!試し読み・購入はこちらから
『いまからまんがを作ります。』は、あなたの創作活動を力強く後押ししてくれる最高のパートナーです。全2巻を読んでも1時間もかかりませんが、そこで得られる知識は、あなたの漫画家人生を大きく変えるかもしれません。
まずはコミックシーモアで試し読みから始めてみませんか? きっと、あなたの「描きたい」という気持ちに火がつくはずです。
まとめ:迷える創作者必読のバイブル!
今回は、真田つづる先生の『いまからまんがを作ります。』のネタバレと、その核心的なノウハウについて解説しました。
「ふせん」という身近なツールを使って、アイデア出しからプロット完成までをシステマチックに進める手法は、まさに目からウロコです。もしあなたがネーム作りで悩んでいるなら、本書は間違いなくその解決策を示してくれます。
この記事で紹介したワークを試しながら、ぜひあなただけの一本を完成させてみてください。創作の楽しさが、きっと見つかるはずです!