クラゲの骨は青ネタバレまとめ（第1話〜最終巻まで）｜結末・核心を完全解説

「君が一番、俺をわかってくれる」――。甘い告白から始まる、切なくも恐ろしい恋愛ホラー漫画『クラゲの骨は青』。作者・追本先生が描くこの物語は、キラキラした青春ラブストーリーかと思いきや、ページをめくるごとに背筋が凍るような謎と恐怖が姿を現します。

この記事では、そんな『クラゲの骨は青』の第1話から最終巻（全4巻）までのあらすじと結末を、核心に触れるネタバレありで徹底解説します。物語の謎「屍人憑き」とは何なのか？主人公たちの関係はどうなるのか？衝撃のラストまで、その全貌に迫ります。

【ご注意】この記事には『クラゲの骨は青』の重大なネタバレが含まれています。

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『クラゲの骨は青』の作品概要
物語のあらすじ（ネタバレなし）
【ネタバレ】各巻のあらすじと物語の核心を徹底解説
主要キャラクターの関係性
『クラゲの骨は青』のテーマと読みどころ
よくある質問 Q&A
1. Q1. 結局、「青」は誰だったの？
2. Q2. 結末はハッピーエンド？バッドエンド？
『クラゲの骨は青』はどこで読める？
まとめ：甘くて怖い、究極の愛の物語

『クラゲの骨は青』の作品概要

『クラゲの骨は青』は、講談社の「月刊少年シリウス」およびウェブ漫画サイト「マガポケ」で連載されていた、追本先生による作品です。2024年11月に最終巻となる第4巻が発売され、物語は完結しています。

作者: 追本
ジャンル: 少年マンガ、恋愛、ホラー、サスペンス
完結状況: 全4巻で完結済み
主な配信サイト: コミックシーモア、マガポケなど

普通の高校生の日常に忍び寄る「ありえない恐怖」が巧みに描かれ、恋愛の甘さとホラーの不気味さが見事に融合した、唯一無二の世界観が魅力です。

物語のあらすじ（ネタバレなし）

高校2年生の七海遥花（ななみはるか）は、ある日突然、隣の高校に通うイケメン・工藤暁（くどうあきら）から告白されます。彼のまっすぐなアプローチに戸惑いながらも、遥花は「友達から」という形で関係を始めることに。

穏やかで楽しい日々。しかし、その裏では遥花の住む町で奇妙な人身事故が多発していました。そして、その不穏な空気は次第に遥花たちの日常をも侵食していきます。暁の時折見せる不可解な言動、彼の周りで起こる異常な出来事。遥花が彼の秘密に近づくとき、物語は甘いラブストーリーから予測不能な恋愛ホラーへと変貌を遂げるのです。

【ネタバレ】各巻のあらすじと物語の核心を徹底解説

ここからは、物語の核心に触れるネタバレを含みます。第1巻から最終巻までの衝撃的な展開を、時系列に沿って解説していきます。

第1巻：出会いと不穏な日常の始まり

物語は、主人公・遥花が工藤暁から突然告白されるシーンから始まります。彼の誠実な人柄に惹かれ、遥花は少しずつ心を開いていきます。遥花の幼なじみである冬偉（ふゆい）も登場し、3人の間で繰り広げられる青春の日々が描かれます。

しかし、平和な日常の裏では、町の踏切で不審な事故が続発。物語には不穏な空気が漂い始めます。暁が危険を顧みず他人を助ける姿に、遥花は彼が「普通ではない」何かを持っていることを漠然と感じ取ります。この時点ではまだ、彼の正体も物語の本当の恐ろしさも、読者は知る由もありません。

第2巻：深まる関係と忍び寄る“異常”

遥花と暁の関係は、デートを重ねることでより親密なものへと発展します。しかし、それに比例するように、彼らの周りでは“異常”な出来事が加速していきます。暁の祖母が不審な死を遂げ、さらに遥花の母親の恋人が、まるで人間ではない“何か”に変わり果てた姿で現れるのです。

幸せな恋愛模様と、じわじわと日常を侵食するホラー展開のコントラストが強烈な第2巻。読者の間では「暁はいったい何者なのか？」という疑念が確信へと変わっていきます。彼の優しさの裏に隠された、底知れない秘密の片鱗が見え隠れし始めます。

第3巻：明かされる過去の記憶と「屍人憑き」の謎

遥花は、暁のふとした表情や言葉に、幼い頃に入院していた病院で出会った優しいお兄さん、夏樹青（なつきあお）の面影を重ねるようになります。遥花がそのことを問い詰めると、暁は涙ながらに過去の断片を語り始めます。

一方、暁を怪しむ冬偉は独自に調査を進め、「屍人憑き（しびとつき）」という不気味な存在にたどり着きます。「屍人憑き」とは、死者の魂が別の死体に取り憑き、現世に留まる現象のこと。まさか、暁の身体はすでに死んでいて、その中には“別の誰か”がいるのではないか…？物語の核心となる最大のミステリーが、ついにその姿を現します。

第4巻（最終巻）：衝撃の正体と愛の結末

ついに、工藤暁の身体に宿っていた存在が、遥花がずっと忘れられずにいた「青お兄ちゃん」こと夏樹青であることが確定します。青は、遥花に会いたい一心で、事故死した工藤暁の身体に「屍人憑き」として憑依していたのです。

愛する人が、実は“死体”を動かして会いに来ていた――。あまりにも残酷な真実に遥花は打ちのめされます。しかし、「君が一番だ」と語る青の純粋で歪んだ愛情を前に、彼女の心は揺れ動きます。冬偉は暁の家族と接触し、事態を解決しようと奔走しますが、物語は誰もが予想しなかった結末へと向かっていきます。

果たして、遥花が下した決断とは？生と死の境界線を越えた彼らの愛は、どこへたどり着くのか。その結末は、単なるハッピーエンドやバッドエンドでは語れない、希望と痛みが深く心に刻まれる、余韻の残るものとなっています。ぜひ、ご自身の目で見届けてください。

主要キャラクターの関係性

七海遥花（ななみはるか）：本作の主人公。心優しく、まっすぐな性格の女子高生。暁（青）の歪んだ愛を受け止めようと葛藤する。
工藤暁（くどうあきら）／夏樹青（なつきあお）：遥花に告白する爽やかなイケメン。しかしその正体は、死んだ暁の身体に憑依した「屍人憑き」の青。遥花への執着が物語を動かす。
冬偉（ふゆい）：遥花の幼なじみ。遥花を心配し、暁の正体を暴こうと奔走する常識人。

『クラゲの骨は青』のテーマと読みどころ

本作の最大の読みどころは、「純粋な恋愛感情が、どこまで狂気と紙一重になりうるか」というテーマを探求している点です。「会いたい」という強い想いが、死という絶対的な壁をも乗り越えようとするとき、それは美しい愛なのか、それとも身勝手な執着なのか。読者は遥花と共に、その究極の問いに向き合うことになります。

また、日常が徐々にホラーに侵食されていく巧みなストーリーテリングも魅力です。可愛らしい絵柄で描かれる甘いシーンの直後に、ゾッとするような展開が待ち受けており、読者は常に緊張感を強いられます。この緩急こそが、『クラゲの骨は青』がただの恋愛漫画でもホラー漫画でもない、唯一無二の作品である証です。