「私たちは、幸せになってはいけないの――?」
きよね駿先生が描く、衝撃のサスペンスドラマ『祝福されないこどもたち』。両親が犯した罪を背負い、世間から「加害者家族」の烙印を押された三姉弟の壮絶な物語です。
この記事では、読む人の心を強く揺さぶる本作の第1話から最終話(完結)までのネタバレを、あらすじと共に詳しく解説します。
「結末が気になるけど、読むのが少し怖い…」「どんな話なのか、まず内容を知りたい」という方は、ぜひ読み進めてみてください。
※注意:この記事は『祝福されないこどもたち』の結末を含む、全話の重大なネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
ネタバレを読んで原作が気になった方へ
『祝福されないこどもたち』は、コミックシーモアで全巻お得に読むことができます。
繊細な心理描写と息をのむ展開は、実際に読んでこそ味わえるもの。ぜひ原作の感動を体験してください。
『祝福されないこどもたち』の結末は?【ネタバレ要約】
物語の結末を先に知りたい方のために、要点をまとめます。
『祝福されないこどもたち』は、過去の呪縛に囚われていた三姉弟が、多くの困難を乗り越えて互いを支え合い、自分たちの手でささやかな幸せを掴み取る物語です。
長女・波留子を苦しめていた罪悪感は、ある事件をきっかけに和らぎ、彼女は初めて他者を信じることを選びます。最終的に姉弟は再び共に暮らし始め、未来へ向かって歩き出すハッピーエンドを迎えます。
作品概要|作者・巻数・配信情報
『祝福されないこどもたち』の基本的な情報を紹介します。
- タイトル:祝福されないこどもたち
- 作者:きよね駿
- ジャンル:女性マンガ、サスペンス、ヒューマンドラマ
- 巻数:全4巻(完結)
- 話数:全24話(本編22話+番外編2話)
重厚なテーマを扱いながらも、キャラクターの繊細な感情を描き切った名作として、多くの読者から支持されています。
読む前の注意点|心に刺さる重い描写
本作は「加害者家族」という非常にデリケートなテーマを扱っています。そのため、登場人物が経験する理不尽な差別や、過去の事件に起因するトラウマ、暴力的な描写などが含まれます。
心をえぐられるようなシーンもありますが、それ以上に人間の強さや再生の物語に引き込まれる作品です。読む際は、心に余裕のある時に手に取ることをおすすめします。
登場人物紹介
物語を動かす主要な登場人物たちです。
- 樋口 波留子(ひぐち はるこ):長女。両親の罪を一身に背負い、「幸せになってはいけない」と自分を戒めている。弟妹を守るためなら自己犠牲もいとわない。
- 樋口 奈津子(ひぐち なつこ):次女。過去を乗り越え、「普通の幸せ」を強く願っている。姉とは対照的に、未来へ前向きに進もうとする。
- 樋口 亜紀斗(ひぐち あきと):長男。姉たちに守られて育ったため、事件の記憶が曖昧。純粋さゆえに、家族が隠してきた過去の真実へと近づいていく。
【全話ネタバレ】祝福されないこどもたちのあらすじ(1話〜最終話)
ここからは、物語の核心に触れる全話のネタバレあらすじを、パートごとに分けて解説していきます。
第1話〜第7話:平穏を揺るがす過去の影
物語は、長女・波留子、次女・奈津子、長男・亜紀斗の三姉弟がひっそりと暮らす日常から始まります。しかし、その生活は常に「過去の罪」の影に覆われていました。奈津子が婚約を報告したことをきっかけに、波留子は「私たちは幸せになる資格なんてない」と激しく反対。姉妹の間に亀裂が生じます。
一方、亜紀斗はSNSを通じて「翔太」と名乗る人物と交流を深めますが、これが家族の過去を暴く引き金に。彼は両親がかつて多くの人々を殺めた凶悪犯であることを知り、衝撃を受けます。三姉弟の平穏は、静かに崩れ始めていました。
第8話〜第14話:引き裂かれる姉弟と社会の目
両親の事件が再び世間の注目を浴び、三姉弟は警察に保護されます。これまで必死に隠してきた「加害者家族」という事実が公になり、彼らは離れ離れの生活を余儀なくされます。波留子は施設へ、奈津子と亜紀斗はそれぞれ別の家庭へ引き取られることに。
時は流れ、成長した彼らを待ち受けていたのは、社会からの冷酷な視線でした。匿名の中傷、メディアの執拗な追跡、好奇の目…。「犯罪者の子ども」というレッテルは、彼らの人生にどこまでも付きまといます。
第15話〜第22話:クライマックス!対決と再生への道
大人になった三姉弟は、再び共に暮らすために手を取り合います。しかし、彼らの前に新たな脅威が現れます。過去の事件に歪んだ執着を持つ人物が、波留子に危険な牙をむくのです。
絶体絶命の危機に陥った姉を救うため、奈津子と亜紀斗は決死の覚悟で立ち向かいます。この事件を通して、頑なに心を閉ざしていた波留子の心境に大きな変化が訪れます。他人を信じること、助けを求めること、そして何より「幸せになりたい」と願うことを、彼女は初めて自分に許すのです。
本編の最後では、すべての困難を乗り越えた三姉弟が、再び一つ屋根の下で暮らし始めます。窓から差し込む穏やかな光の中で、彼らがようやく手にした日常の温かさが描かれ、物語は希望に満ちた結末を迎えます。
第23話〜第24話(番外編):もう一つの幸せの形
本編で描ききれなかった、亜紀斗の恋の物語が描かれます。かつて亜紀斗に想いを寄せていた同級生・陽菜。彼女は、亜紀斗が抱える事情を知ってもなお、彼を探し続けていました。
大学生になった二人は、運命的な再会を果たします。亜紀斗が背負う罪の意識を、陽菜のまっすぐな想いが優しく溶かしていく様子は、まさに「祝福」。過去に囚われていた少年が、未来を共にするパートナーを見つける感動的なエピローグで、物語は完全に幕を閉じます。
結末の読みどころ・考察|罪と赦しの物語
『祝福されないこどもたち』の最大の魅力は、「加害者家族」という重いテーマを真正面から描き、人間の「再生」と「赦し」の可能性を力強く提示した点にあります。
特に、主人公・波留子が「自分は幸せになってはいけない」という呪縛から解き放たれるまでの心理描写は圧巻です。彼女が最終的にたどり着いたのは、「罪は消えないけれど、幸せを願うことはできる」という答えでした。
この物語は、理不尽な運命に翻弄されながらも、希望を捨てずにもがき続けた者たちへの、作者からの温かいエールなのかもしれません。
『祝福されないこどもたち』はどこで読める?
『祝福されないこどもたち』は、電子書籍サイト「コミックシーモア」で全巻配信されています。
コミックシーモアなら、初回登録で70%OFFクーポンがもらえるなど、お得に作品を読み始めるチャンスが豊富です。感動の結末を、ぜひご自身の目で見届けてください。
よくある質問(FAQ)
- Q1. 『祝福されないこどもたち』は全何話ですか?
- A1. 全24話です。内訳は本編が22話、番外編が2話となっています。
- Q2. 漫画は完結していますか?
- A2. はい、全4巻で完結しています。
- Q3. 単行本は何巻まで出ていますか?
- A3. 電子書籍で全4巻が配信されており、完結済みです。
まとめ:希望を見出す、魂の物語
この記事では、きよね駿先生の『祝福されないこどもたち』の全話ネタバレと結末を解説しました。
本作は、ただ重くて辛いだけの物語ではありません。逆境の中でもがき、人を信じ、前を向こうとするキャラクターたちの姿は、私たちに生きる勇気と希望を与えてくれます。
ネタバレを読んで少しでも心が動かされた方は、ぜひ原作を手に取ってみてください。文字だけでは伝えきれない、絵の力と繊細な表現が、あなたの心に深く突き刺さるはずです。


