【注意】この記事は、きむらかずよ先生の漫画『娘がスマホで知らない男とやりとりしてました』の重大なネタバレを含んでいます。物語の結末に触れる内容ですので、未読の方はご注意ください。
まだ作品を読んでいない方、まずは自分の目で確かめたいという方は、ぜひコミックシーモアの試し読みからどうぞ。現代の親子が直面するかもしれない、リアルな恐怖が描かれています。
この記事では、2025年11月現在、単行本1巻で完結している『娘がスマホで知らない男とやりとりしてました』の全27話のあらすじから衝撃の結末まで、物語の核心を徹底的に解説していきます。
漫画『娘がスマホで知らない男とやりとりしてました』の基本情報
本作は、スマホを手にした少女たちがSNSを介して「オンライングルーミング」の罠に落ちていく過程を描いた、警鐘を鳴らす作品です。まずは基本的な作品情報から確認しましょう。
- 作品名:娘がスマホで知らない男とやりとりしてました
- 作者:きむらかずよ
- ジャンル:女性漫画、ヒューマンドラマ、サスペンス
- 出版社:KADOKAWA
- 配信サイト:コミックシーモア、他
- ページ数:167ページ(単行本)
最新の配信状況|最終話まで完結済み
『娘がスマホで知らない男とやりとりしてました』は、Web連載では全27話で完結しており、電子書籍では単行本1巻として配信されています。
物語はすでに最終回を迎えているため、結末が気になる方は一気に最後まで読み進めることができます。
物語の主要な登場人物
本作のリアルなドラマを織りなす、中心人物たちをご紹介します。
- ひかり:本作の主人公の一人。中学2年生。塾帰りの怖い経験から親にスマホを買ってもらうが、次第にSNSの世界にのめり込んでいく。
- なつ:ひかりの友人。家庭の事情でゲームの課金ができず、その心の隙を「レオ」と名乗る男につけこまれる。
- その:ひかりたちの友人。動画投稿で注目を集めるが、承認欲求が強く、褒め言葉に流されやすい一面を持つ。
- レオ:SNSでなつに近づく謎の男。優しい言葉と課金アイテムで信頼を得て、徐々に少女たちを巧みに操っていく。
【ネタバレ】第一話から最終話までのあらすじを時系列で解説
ここからは、物語の核心に迫るネタバレ解説です。スマホという窓から入り込む見えない悪意に、少女たちはどう立ち向かうのでしょうか。
序盤:スマホが繋いだ新たな世界と忍び寄る影
中学2年生のひかりは、夜道で変質者に遭遇したことをきっかけに、母親から念願のスマホを買い与えられます。「知らない人とやりとりしない」という約束を交わしますが、写真投稿アプリやSNSの魅力には抗えません。
ひかりは、投稿した写真が褒められることに喜びを感じ、承認欲求を満たしていきます。同じ頃、友人のなつは、オンラインゲームで知り合った「レオ」という男性と親しくなります。家庭のルールでゲーム課金ができないなつに対し、レオはアイテムをプレゼントしてくれる優しい「お兄さん」でした。
少女たちは、現実世界での悩みや不満を、ネットの世界で癒やしていきます。しかし、それは巧妙に仕組まれた罠の始まりに過ぎませんでした。
中盤:加速するオンライングルーミングの恐怖
レオの優しさに心を開いたなつは、次第に彼に依存していきます。レオは相談相手を装いながら、巧みに距離を縮め、「もっと仲良くなりたいから自撮り写真を送って」と要求をエスカレートさせていきます。
最初は戸惑うなつですが、「君だけは特別」という甘い言葉と、要求を断ると不機嫌になるレオの態度に、心理的に追い詰められていきます。課金アイテムや褒め言葉という「アメ」と、無視や不機嫌という「ムチ」を使い分けられ、少女たちの判断力は麻痺していくのです。
この巧みな手口こそが「オンライングルーミング」の恐ろしさ。信頼関係を築いた上で、徐々に危険な要求を呑ませていく様子が、本作ではリアルに描かれています。
クライマックス:ついに訪れる「会う日」
レオへの依存を深めたなつは、ついに「会いたい」という彼の誘いを受け入れてしまいます。心配した友人の「その」も一緒に待ち合わせ場所へ向かうことに。
現れた男は、一見すると優しそうな雰囲気でした。しかし、勧められるままに乗り込んだ車の中で、少女たちは言いようのない違和感と恐怖を覚えます。車内に置かれた不気味な小道具、そして男の目が豹変した瞬間、事態は最悪の方向へと突き進みます。
なつが車に押し込まれ、抵抗できない状況に陥るシーンは、本作で最も衝撃的な場面の一つです。SNS越しの優しい言葉が、いかに危険な現実と繋がっているのかを突きつけられます。
最終話・結末:事件の果てに少女たちが見たもの
物語は、衝撃的な事件を経て終幕へと向かいます。
絶望的な状況の中、果たして少女たちは無事に助かることができるのでしょうか。そして、加害者である男はどのような結末を迎えるのか。物語の最後には、一筋の光が差し込むような展開が待っていますが、それは決して単純なハッピーエンドではありません。
事件は一つの区切りを迎えますが、被害者の心に残った深い傷は決して消えることはありません。この結末は、読者に対して「事件が終わっても、本当の戦いはそこから始まるのかもしれない」という重い問いを投げかけます。彼女たちの未来がどうなるのか、その後の余波を想像させる、非常に考えさせられるラストです。
作品のテーマ:これは誰にでも起こりうる現代の恐怖
本作が鋭く描いているのは、「オンライングルーミング」という社会問題です。これは、大人がSNSなどを通じて子どもに近づき、信頼関係を築いた上で性的な搾取などを行う行為を指します。
作品では、加害者の手口だけでなく、子どもたちがなぜ騙されてしまうのか、その心理が丁寧に描かれています。「親に言えない悩み」「友達関係のストレス」「認められたいという承認欲求」。こうした思春期特有の心の隙に、悪意は巧みに入り込むのです。
また、子どもの変化に気づけなかった親の視点も描かれており、親子でスマホやネットの付き合い方を考えるきっかけを与えてくれる作品でもあります。
感想:読後に残る衝撃と、我が子を想う気持ち
『娘がスマホで知らない男とやりとりしてました』を読み終えた後、多くの読者は「他人事ではない」という強い衝撃を受けるでしょう。特に、子育て世代の親にとっては、背筋が凍るような内容です。
しかし、本作はただ恐怖を煽るだけではありません。被害に遭ってしまった後の心のケアの重要性や、社会全体で子どもたちを守る必要性を訴えかけています。
もしあなたに大切なお子さんがいるなら、この漫画を一つの教材として、ネットの危険性について話し合うことを強くお勧めします。「何かあったら絶対に助けるから、必ず相談してね」と伝えること。それが、子どもを最悪の事態から守る第一歩になるかもしれません。
漫画『娘がスマホで知らない男とやりとりしてました』をお得に読む方法
今回ご紹介した『娘がスマホで知らない男とやりとりしてました』は、電子書籍ストア「コミックシーモア」で読むことができます。
コミックシーモアなら、無料の試し読みも充実しています。物語のリアルな描写や緊迫感を、ぜひご自身の目で確かめてみてください。少女たちが体験した恐怖、そしてそこから見出すかすかな希望の物語は、きっとあなたの心に深く刻まれるはずです。


