コミックシーモア発、小川まるに先生が描く話題作『きみの継ぐ香りは』は、忘れられない初恋、親子の絆、そして「香り」が紡ぐ、切なくも美しい家族の物語です。2025年11月現在、ドラマ化もされ大きな注目を集めています。
「結末はどうなるの?」「ドラマと原作の違いは?」そんな疑問をお持ちの方のために、この記事では「ネタバレあり」で第1話(第1巻)から完結となる最終13巻まで、物語の流れを時系列で徹底解説します。
この記事を読めば、『きみの継ぐ香りは』の感動的な物語の全貌がわかります。まずはネタバレなしの作品概要からご紹介しますので、まだ読んでいない方も安心してお進みください。
『きみの継ぐ香りは』の作品概要(ネタバレなし)
『きみの継ぐ香りは』は、シーモアコミックスで独占・先行配信されている人気女性漫画です。2024年10月に最終13巻が配信され、物語は堂々の完結を迎えました。
- 著者:小川まるに
- 出版社/配信元:シーモアコミックス(コミックシーモア)
- 巻数:全13巻(完結済み)
- ジャンル:女性マンガ、恋愛、人間ドラマ、ファミリー
あらすじ
大学生の広瀬桜にとって、同級生の星井萌音は人生でたった一度の初恋の相手でした。しかし、その想いは届くことなく、萌音は別の男性と結婚。桜の恋は、人生最悪の日に終わりを告げます。
それから十数年後。桜はシングルマザーとして、一人息子のトオキを育てていました。高校生になったトオキが家に連れてきた恋人・叶。その姿は、桜の記憶の中にいる萌音に瓜二つでした。
そして、彼女がまとっていた金木犀の香り――それは、封印したはずの過去の記憶を鮮やかに呼び覚ますのでした。
息子の恋人が、かつての初恋相手の面影を継いでいる。この奇妙な運命の再会から、親子二世代の感情が交差する物語が静かに動き出します。
主要登場人物と関係図
物語を深く理解するために、主要な登場人物たちの関係性を整理しておきましょう。
- 広瀬 桜(ひろせ さくら)
本作の主人公。シングルマザーとして息子トオキを育てる。大学時代に萌音に抱いた初恋の想いを、今も心の奥底に秘めている。 - 星井 萌音(ほしい もね)
桜の大学時代の同級生で、忘れられない初恋の相手。現在は結婚している。金木犀の香りが彼女の象徴。 - 広瀬 透輝(ひろせ とうき)
桜の一人息子。愛称はトオキ。まっすぐで心優しい高校生。母である桜を大切に想っている。 - 叶(かなえ)
トオキの恋人。容姿が若き日の萌音とそっくりで、桜の心を大きく揺さぶる。彼女の存在が、止まっていた時間を動かすきっかけとなる。
桜と萌音の「過去」と、トオキと叶の「現在」。この二つの時間軸が、叶の登場によって複雑に絡み合い、物語は予測不能な展開を見せていきます。
【⚠️注意】ここから先は物語の核心に触れるネタバレを含みます。
原作を未読の方、ご自身の目で結末を確かめたい方はご注意ください。
【巻別】きみの継ぐ香りは 1話から最終話までのネタバレあらすじ
ここからは、全13巻の物語をフェーズごとに分けて、あらすじを詳しく解説していきます。
序盤(1巻~4巻):運命の再会と心の揺らぎ
シングルマザーとして穏やかな日々を送っていた桜。しかし、息子トオキの恋人・叶との出会いが、その日常を一変させます。叶の容姿は、桜が心の奥にしまい込んでいた初恋の相手・萌音そのもの。さらに、彼女から漂う金木犀の香りは、桜の記憶の扉を容赦なくこじ開けます。
叶の存在に戸惑い、過去の想いと現在の母親としての立場の間で激しく揺れる桜。一方、トオキと叶は純粋な恋愛関係を育んでいきます。しかし、叶が萌音の香水をまとっていることや、時折見せる意味深な表情から、彼女が何か秘密を抱えていることが示唆されます。
この序盤では、叶と萌音の関係性が最大の謎として描かれ、「なぜ彼女は萌音に似ているのか?」「偶然なのか、それとも…?」というサスペンスフルな展開が読者を引き込みます。
中盤(5巻~9巻):明かされる過去の真実と秘密
物語が中盤に差しかかると、登場人物たちが抱える過去の秘密が次々と明らかになります。叶の正体、そして萌音が桜の前から姿を消した本当の理由が、少しずつ紐解かれていくのです。
実は、叶は萌音の娘でした。この衝撃の事実が判明し、物語は新たな局面を迎えます。桜は、初恋相手の娘が、自分の息子の恋人であるという複雑な現実に直面します。
さらに、萌音が結婚に至った経緯や、彼女の家庭環境、そして桜には伝えられなかった本当の想いが描かれます。当時、二人の間には大きな誤解とすれ違いがあったのです。香りがつなぐ過去の記憶を辿る中で、桜と萌音、それぞれの選択の裏にあった切ない真実が読者の胸を打ちます。
終盤・クライマックス(10巻~13巻):世代を超えた想いの行方
全ての真実が明らかになり、物語はクライマックスへ。桜はついに萌音と再会を果たします。十数年の時を経て、二人は初めて本当の気持ちを伝え合うのです。過去の誤解を解き、後悔と向き合うことで、彼女たちの関係は新たな形へと変化していきます。
一方で、若者世代であるトオキと叶の関係も大きな転機を迎えます。親たちの過去を知った二人が、自分たちの未来をどう選択するのか。親世代の切ない過去と、子世代のひたむきな現在が交差し、感動的なクライマックスへと繋がっていきます。
最終巻では、それぞれのキャラクターが過去を乗り越え、未来へと一歩を踏み出す姿が描かれます。香りが継がれてきたように、世代を超えて受け継がれる想い。その尊さと温かさが、読者の心に深い余韻を残します。
結末の解説と考察:香りが象徴するもの
『きみの継ぐ香りは』の結末は、単純なハッピーエンドとは一言で表せない、深みのあるものとなっています。
この物語において「香り」は、単なる記憶のトリガーではありません。それは、伝えられなかった想い、世代を超えて受け継がれる愛情、そして過去を乗り越えるための希望の象徴です。萌音の金木犀の香りを叶が継いだように、想いは形を変えながらも、確かに未来へと繋がっていきます。
最終的に、桜は過去の恋を美しい思い出として昇華させ、母親として、一人の女性として、自分の人生を肯定して前に進みます。親子二世代の関係は、ある種の救いと解決を迎え、それぞれが新しい関係性を築き上げていくのです。読者の解釈に委ねられる余白を残しつつも、温かく肯定的な読後感に包まれる、見事な結末と言えるでしょう。
原作漫画とドラマの違いは?キャストも紹介
『きみの継ぐ香りは』は2025年にドラマ化され、原作ファンからも大きな注目を集めました。ここでは主なキャストと、原作との違いについて解説します。
主要キャスト
- 広瀬 桜 役:星野真里
- 星井 萌音 役:加藤ローサ
- 広瀬 透輝 役:(キャスト名)
- 叶 役:(キャスト名)
原作とドラマの違い
ドラマ版は、原作の持つ切ない雰囲気や美しい世界観を大切にしながらも、映像ならではの演出が加えられています。例えば、香りの表現や、登場人物の心情を深く掘り下げるオリジナルシーンなどが特徴です。
物語の大筋は原作に沿っていますが、時間の制約上、一部のエピソードが省略されたり、キャラクターの描写が変更されたりする部分もあります。原作を読んでからドラマを観る、あるいはその逆も、二度楽しめるおすすめの鑑賞方法です。
よくある質問(FAQ)
- Q. この記事はネタバレを含みますか?
- A. はい。作品概要や登場人物紹介など、序盤はネタバレなしで読めますが、中盤以降のあらすじ解説では物語の結末を含む重要なネタバレを記載しています。ご注意ください。
- Q. まだ原作を読んでいないのですが、先にこの記事を読んでも大丈夫ですか?
- A. もし物語の結末を自分で確かめたい場合は、まず原作を読むことを強くおすすめします。コミックシーモアでは無料の試し読みができますので、ぜひ一度、作品の世界観に触れてみてください。
- Q. 作品は完結していますか?
- A. はい。原作漫画は2024年10月配信の第13巻をもって、完結しています。
『きみの継ぐ香りは』をお得に読むならコミックシーモア!
今回は『きみの継ぐ香りは』のネタバレあらすじや結末について詳しく解説しました。親子二世代にわたる、切なくも温かい愛の物語は、多くの読者の心を掴んで離しません。
この記事を読んで少しでも興味が湧いた方は、ぜひ原作漫画を読んでみてください。文字だけでは伝えきれない、小川まるに先生の繊細な絵柄と巧みな心理描写が、物語をより一層深いものにしています。
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