【ご注意】この記事には、漫画『東京タラレバ娘 リターンズ』の重大なネタバレが含まれています。結末を知りたくない方は、ブラウザを閉じることをお勧めします。
「タラレバ」ばかり言っていたあの3人が帰ってきた!東村アキコ先生が描く、アラサー女子のリアルな物語『東京タラレバ娘』。その後の彼女たちを描いた番外編が『東京タラレバ娘 リターンズ』です。
本編で様々な恋と仕事に悩み抜いた倫子、香、小雪。彼女たちは今、どんな毎日を送っているのでしょうか?そして、気になる香の結婚や、倫子とKEYの関係の行方は…?
この記事では、『東京タラレバ娘 リターンズ』のあらすじから結末まで、物語の全容を徹底的にネタバレ解説します。読み終わる頃には、もう一度彼女たちに会いたくなること間違いなしです。
『東京タラレバ娘 リターンズ』の作品概要
『東京タラレバ娘 リターンズ』は、大ヒット作『東京タラレバ娘』のその後を描いた、ファン待望の番外編です。2019年3月13日より配信が開始され、単行本1巻で完結しています。
物語の中心は、タラレバ娘3人組のひとり・香の結婚式。本編の懐かしいキャラクターたちが再集結し、新たな門出を祝福する中で、それぞれの「今」と「未来」が描かれます。大人になった彼女たちの選択を、ぜひ見届けてください。
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主要キャラクターたちの「その後」と現在
本編から少し時間が経ち、彼女たちの状況にも変化が訪れています。物語は、それぞれの「今」から始まります。
- 鎌田倫子:脚本家として、地道に仕事を続けています。かつてKEYに言われた「かっこいい女」を目指して奮闘する日々。大きな変化はないものの、自分なりの幸せを探しています。
- 山川香:なんと、結婚することが決定!物語はこの香の結婚式を中心に展開していきます。しかし、その相手は元カレの涼ではなく…。
- 鳥居小雪:父のお店「呑んべぇ」を手伝いながら、変わらぬ日常を送っています。香の結婚式では、倫子と共にブライズメイド(花嫁の介添人)を務めることに。
- KEY:俳優としてのキャリアを積むため、海外(ロス)で活動中。倫子とは離れ離れになっていますが、その関係は続いています。
- マミ:倫子のアシスタントだったマミちゃんは、ドラマのADと電撃結婚!タラレバ娘たちに先駆けて、着実に幸せを掴んでいます。
【全ネタバレ】東京タラレバ娘 リターンズのあらすじと結末
ここからは、物語の核心に迫るネタバレ解説です。香の結婚式で一体何が起こったのか、時系列で詳しくご紹介します。
いつもの女子会と突然の結婚報告
物語は、おなじみの居酒屋「呑んべぇ」での女子会から始まります。仕事や恋の近況を語り合う倫子、香、小雪。そんな中、香が「私、結婚するわ」と衝撃の告白をします。驚く倫子と小雪に明かされたお相手は、なんと小学校の同級生・平沢ゆうでした。二人は担任の先生のお葬式で再会し、交際に発展したのです。かつての恋人・涼との腐れ縁を断ち切り、新たな幸せへと歩み出す香の姿に、仲間たちも祝福を送ります。
結婚式の準備と新たな出会い
香からブライズメイドを頼まれた倫子と小雪は、結婚式の準備を手伝うことに。式の会場で、倫子は新郎ゆうの従兄弟で、ウェディングプランナーの平沢五郎と出会います。クールで少し無愛想な彼に、倫子はどこか惹かれるものを感じます。これもまた、新たな恋の予感なのでしょうか…?
波乱の結婚式!元カレたちの登場
いよいよ迎えた結婚式当日。幸せムードに包まれる会場に、まさかの人物たちが現れます。香の元カレである涼と、小雪の元不倫相手だった丸井です。「式をぶち壊しに来たわけじゃない」と二人は言いますが、会場は一時騒然とします。特に涼は、香への最後の想いを伝えるため、サプライズで歌を披露しようと計画していました。
過去との決着、そして感動のフィナーレ
涼の行動に周囲は戸惑いますが、倫子のとりなしで、彼は歌うことを許されます。涼が歌い上げたのは、香への想いが込められた感動的な一曲。その歌声は会場中の心を震わせ、香の瞳からは涙がこぼれます。それは、過去の恋にしっかりと別れを告げ、新しい未来へと進むための、祝福の涙でした。この瞬間、香と涼の長い関係に、本当の意味でピリオドが打たれたのです。
倫子とKEY、それぞれの道へ
物語の終盤、ロスで活動していたKEYが一時帰国し、倫子と再会します。しかし、二人が選んだのは恋人になることではありませんでした。お互いの成長を認め合い、高め合う存在として、それぞれの道を進むことを確認します。KEYは「かっこよくなったな」と倫子に伝え、再びロスへと旅立っていくのでした。切なくも前向きな二人の別れは、大人の関係のひとつの形を示しています。
物語のエピローグ
結婚式の最後には、小雪がブーケをキャッチする一幕も。物語は、誰かと結ばれてハッピーエンド、という単純な結末ではありません。香は新しい人生のパートナーを見つけ、倫子と小雪はそれぞれの場所で明日へと歩みを進めます。タラレバを言いながらも、もがき、悩み、そして一歩ずつ前に進んできた彼女たち。その姿は、これからも続いていく人生の希望を感じさせてくれます。
見どころと考察|タラレバ娘たちが選んだ「幸せの形」
『東京タラレバ娘 リターンズ』の最大の魅力は、キャラクターたちの成長と、彼女たちが見つけた「幸せの形」がリアルに描かれている点です。
香が選んだのは、刺激的な恋愛ではなく、穏やかで安心できる「生活」でした。元カレの涼との関係に散々振り回された彼女が、小学校の同級生という安定した相手を選ぶ展開は、多くの読者の共感を呼んだのではないでしょうか。結婚式の涼の歌は、過去を美しく清算し、未来へ進むための最高の演出となっています。
一方、倫子とKEYの関係は、「結ばれない」という選択をします。しかし、それは決して悲しい結末ではありません。互いの人生を尊重し、遠くから応援し合う。そんな成熟した関係性もまた、ひとつの幸せの形です。「もっといい女になる」と誓う倫子の姿からは、誰かに依存するのではなく、自分の足で人生を楽しむという強い意志が感じられます。
この物語は、「結婚だけが女の幸せじゃない」というメッセージを、より力強く描いた作品と言えるでしょう。
『東京タラレバ娘 リターンズ』をお得に読む方法
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スマホやタブレットがあれば、いつでもどこでも彼女たちの物語に浸れます。ネタバレを読んで気になった方は、ぜひ原作の感動を味わってみてください。
まとめ
『東京タラレバ娘 リターンズ』は、香の結婚という一大イベントを通して、タラレバ娘たちの成長とそれぞれの未来への一歩を描いた、心温まる物語です。
幸せの形は人それぞれ。結婚する幸せもあれば、夢を追い続ける幸せもあります。彼女たちの選択は、私たち読者に「自分にとっての幸せとは何か」を改めて考えさせてくれます。
本編やドラマのファンはもちろん、すべての「幸せ」を探す女性に読んでほしい一冊です。ぜひこの機会に、大人になったタラレバ娘たちの物語に触れてみてください。


