及川徹先生が描く、絶望と希望が交錯するサバイバルホラー『インフェクション』。平凡な日常が、突如として「保菌者」と呼ばれる存在によって崩壊する様は、多くの読者に衝撃を与えました。
本記事では、物語の始まりである第1話から衝撃の結末が描かれる最終巻(30巻)まで、物語の全貌を時系列に沿って徹底的にネタバレ解説します。
「結末が気になるけど、読む時間がない…」「昔読んだけど、内容を忘れてしまった」という方は、ぜひ本記事で物語の核心に触れてみてください。
ネタバレに関するご注意
この記事には、『インフェクション』の第1話から最終巻までの重大なネタバレが含まれています。物語の結末やキャラクターの運命をまだ知りたくない方は、ブラウザを閉じて、まずは作品を手に取ることを強くおすすめします。
戦慄の物語を、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
『インフェクション』の作品概要
『インフェクション』は、及川徹先生による壮大なスケールのサバイバルホラー作品です。週刊少年マガジンでの連載開始後、講談社の漫画アプリ「マガポケ」へ移籍し、2022年に堂々の完結を迎えました。
単行本は全30巻が刊行されており、電子書籍サイト「コミックシーモア」では、全巻まとめて読むことが可能です。
作者プロフィール
作者は及川徹(おいかわ とおる)先生。本作『インフェクション』が代表作であり、緻密なストーリー構成と、読者の心を抉るようなハードな描写で高い評価を得ています。人間の極限状態における心理描写は、本作の大きな魅力の一つです。
ジャンル/推奨読者層
本作のジャンルは「少年マンガ」「ホラー」に分類されます。いわゆるゾンビ・パニックものですが、単なるスプラッターに留まらず、仲間との絆、裏切り、そして巨大な陰謀へと発展していくサスペンス要素も色濃く描かれています。
グロテスクな描写や性的な表現も含まれるため、刺激の強い作品が好きな方、先の読めない緊迫感あふれる物語を求めている読者に特におすすめです。
物語を彩る主要登場人物
『インフェクション』の魅力は、極限状況下に置かれたキャラクターたちの人間ドラマです。ここでは物語の中心となる人物たちを簡潔に紹介します。
- 天宮晴輝:本作の主人公。ごく普通の高校生だったが、保菌者パンデミックに巻き込まれる。数々の絶望的な状況を乗り越え、精神的に大きく成長していく。
- 磯波きらら:本作のメインヒロイン。晴輝と共に体育倉庫に閉じ込められ、地獄の始まりを共にする。芯が強く、晴輝の心の支えとなる存在。
- 五月雨紗月:晴輝のクラスメイトで、物語の鍵を握る少女。物語が進むにつれて、彼女の持つ秘密が明らかになっていきます。
- 神父:物語の序盤から登場する謎多き人物。保菌者に関する深い知識を持つようで、晴輝たちを導くこともあれば、突き放すこともあるミステリアスな存在。
- エリック:物語の後半で登場する重要人物。彼の存在が、物語を最終局面へと導いていきます。
- 天宮渚:晴輝の兄であり、物語全体の元凶ともいえる人物。彼の目的と行動が、世界の運命を大きく左右します。
【時系列】第1話から最終巻までのネタバレあらすじ
ここからは、『インフェクション』の壮大な物語を、序盤から結末まで章ごとに分けて解説していきます。
序盤:倉庫から始まった絶望のサバイバル(第1巻~第5巻)
物語は、主人公・天宮晴輝がクラスメイトの磯波きららと共に、学校の体育倉庫に閉じ込められるシーンから始まります。数時間後、彼らが倉庫から脱出したとき、世界は一変していました。街は「保菌者」と呼ばれる、人を襲う怪物で溢れかえっていたのです。
晴輝たちは、生き残った他の生徒たちと合流し、安全な場所を求めて決死の脱出劇を繰り広げます。この序盤では、突如として日常を奪われた高校生たちの混乱と恐怖、そして生への渇望がリアルに描かれます。
中盤:避難所での人間ドラマと新型保菌者の脅威(第6巻~第10巻)
ショッピングモールに築かれた避難所にたどり着いた晴輝たち。しかし、そこは安息の地ではありませんでした。限られた資源をめぐる生存者同士の争い、リーダーシップを巡る対立など、保菌者よりも恐ろしい人間のエゴが剥き出しになります。
さらに、通常の保菌者とは異なる知性や特殊能力を持つ「新型」が出現。仲間を次々と失いながら、晴輝たちはこの世界の理不尽さと向き合っていきます。
展開:明かされる陰謀と実験の影(第11巻~第20巻)
物語は単なるサバイバルから、パンデミックの裏に隠された巨大な陰謀を追うサスペンスへとシフトします。保菌者が人工的に生み出された可能性が浮上し、晴輝たちは事件の真相を探るべく、危険な調査を開始。
その過程で、自衛隊や謎の研究機関といった組織の存在が明らかになり、敵は保菌者だけではないことを知ります。誰を信じ、誰を疑うべきか。極限の状況下で、仲間との絆が試されます。
転換:情報エネルギーと世界の真実(第21巻~第26巻)
このあたりから「情報エネルギー」という、物語の根幹をなす概念が登場します。これは単なる感染症ではなく、より高次元の存在が関わる現象であることが示唆されます。晴輝がその「鍵」を握る存在であることが判明し、彼は人類の存亡をかけた戦いの中心人物となっていきます。
世界の真実が少しずつ明らかになるにつれ、物語のスケールは一気に拡大。敵味方が入り乱れ、壮絶な戦いが繰り広げられます。
最終決戦と結末:未来を賭けた最後の戦い(第27巻~第30巻)
全ての元凶である兄・天宮渚との対決。そして、渚の力を受け継ぎ、新たな脅威となったエリック。晴輝は、残された仲間たちと共に、人類の未来を賭けた最後の戦いに挑みます。
多くの犠牲の果てに、晴輝たちがたどり着いた世界の真実とは?そして、彼らが選んだ未来とは一体どのようなものだったのでしょうか。衝撃と感動が入り混じるラストは、まさに圧巻の一言です。この壮絶な戦いの結末がどうなったのか、ぜひご自身の目で見届けてください。
物語の重要伏線・謎まとめ(ネタバレあり)
『インフェクション』には多くの謎や伏線が散りばめられています。ここでは特に重要なものを解説します。
- 保菌者の正体:当初はゾンビのような存在だと思われていましたが、その正体は「情報エネルギー」によって肉体が変質した人間です。単なる怪物ではなく、物語の核心に深く関わる存在でした。
- 情報エネルギーとは:作中における超常的なエネルギー。人間の思考や記憶、生命そのものを情報として扱い、現実を書き換えるほどの力を持っています。このエネルギーを巡る争いが、物語の主軸となります。
- 全ての元凶・天宮渚の目的:主人公の兄である渚がパンデミックを引き起こした目的は、歪んだ形での人類の救済でした。しかし、その計画は神父によって阻止され、彼の力はエリックへと渡ることになります。
衝撃の結末!その解釈と感想
『インフェクション』の結末は、単純なハッピーエンドでもバッドエンドでもありません。あまりにも多くのものを失い、傷つきながらも、それでも未来へ向かって歩みを進めようとする者たちの姿が描かれます。
最終決戦では、晴輝が人類の存亡を背負い、想像を絶する選択を迫られます。彼が下した決断は、読者によって解釈が分かれるかもしれません。しかし、それは絶望的な世界で必死に生き抜いた彼らだからこそたどり着けた、唯一の答えだったのではないでしょうか。
この物語は、極限状態における人間の強さ、弱さ、そして生命の尊さを描いた、壮大なヒューマンドラマと言えるでしょう。
『インフェクション』はどこで読める?お得な配信情報
『インフェクション』は、全30巻が完結しており、各電子書籍サイトで配信されています。
特におすすめなのが、国内最大級の品揃えを誇る「コミックシーモア」です。
コミックシーモアなら、お得なクーポンやキャンペーンを利用して、全巻をお得に揃えることが可能です。まずは無料の試し読みで、作品の圧倒的な世界観に触れてみてください!
よくある質問(FAQ)
最後に、『インフェクション』に関するよくある質問にお答えします。
Q. 最終話は何話ですか?完結していますか?
A. はい、物語は完結しています。単行本では全30巻、話数では全259話で完結となります。
Q. アニメ化の予定はありますか?
A. 2025年11月現在、アニメ化に関する公式な発表はありません。しかし、その人気とストーリーの面白さから、アニメ化を熱望する声は多く上がっています。
Q. グロいですか?読むのに耐性は必要?
A. はい、かなりグロテスクな描写や暴力的なシーン、性的な描写が多く含まれます。いわゆる「グロ耐性」はあった方が楽しめるでしょう。特に序盤はパニックホラーの色が強いため、苦手な方はご注意ください。
まとめ:絶望の先にあるものを見届けよう
この記事では、及川徹先生の『インフェクション』について、第1話から最終巻までの壮大な物語をネタバレありで解説しました。
単なるゾンビパニックに留まらない、練り込まれたストーリーと深い人間ドラマは、あなたを夢中にさせること間違いありません。この記事を読んで少しでも興味が湧いた方は、ぜひ実際に作品を読んで、晴輝たちの戦いを見届けてください。
コミックシーモアなら、今すぐスマホやタブレットで、あの絶望の世界に飛び込むことができます。


