【注意】この記事は、田中空先生の漫画『タテの国』の最終話までの重大なネタバレを含みます。未読の方は、まず作品を読んでからお楽しみください。
縦スクロールという表現形式を極限まで突き詰めた、唯一無二のSF大作『タテの国』。少年ジャンプ+で連載され、その壮大なスケールと緻密な伏線で多くの読者を虜にしました。
「一体この世界はどうなっているの?」「ルスカとオメガの旅の果てには何が待っているの?」
この記事では、そんな『タテの国』の物語を第1話から最終話(全120話)まで、物語の核心に触れながら徹底的にネタバレ解説します。旅の始まりから衝撃の結末、そして散りばめられた伏線の意味まで、この記事を読めば『タテの国』のすべてがわかります。
『タテの国』の基本情報
まずは作品の基本情報をおさらいしておきましょう。
- 作者: 田中空
- 連載媒体: 少年ジャンプ+
- 配信状況: 全120話で完結済み。コミックシーモアなどの電子書籍サイトで全話読むことができます。
2025年現在、物語は堂々の完結を迎えており、壮大な物語を一気に追体験することが可能です。
ざっくり3行!『タテの国』の壮大な物語とは?
『タテの国』がどのような物語なのか、まずは3行でご紹介します。
- 空から落ちてきた少女を追い、少年は果てしなく続く縦長の世界「タテの国」をひたすら落下していく。
- 旅の途中で仲間と出会い、世界の異常な構造と隠された秘密に直面する。
- やがて物語は時空を超え、世界の起源と人類の存亡を賭けた壮大なSF叙事詩へと発展していく。
単なる冒険譚ではなく、物理学や哲学的なテーマが絡み合う、非常に重厚なストーリーが魅力です。
【ネタバレ】物語序盤:ルスカとオメガの出会いと旅の始まり
物語は、縦にどこまでも伸びる世界「タテの国」の辺境で暮らす少年・ルスカが、空から降ってきた謎の少女を発見するところから始まります。
「下界の底」を見たいという純粋な好奇心に突き動かされ、ルスカは少女を追いかけて自らもタテの国を落下し始めます。この落下こそが、彼の壮大な旅の幕開けでした。
落下中、ルスカは元人間で現在はロボットの体を持つケルビンと出会います。理知的で分析力に優れたケルビンは、ルスカにとって最高の相棒となり、共に少女の行方を追います。
やがて保護した少女はオメガと名付けられます。彼女は単なる遭難者ではなく、「落とし巫女」という特別な存在であることが示唆され、物語の核心に繋がる重要な鍵を握っていました。
【ネタバレ】物語中盤:世界の謎と仲間たちとの共闘
旅を続ける中で、ルスカたちは「タテの国」が自然にできた世界ではないことに気づき始めます。有毒なガスが充満する危険なエリア、不可解な構造物、そして敵対する勢力との遭遇……。これらはすべて、この世界が何者かによって意図的に創られたことを物語っていました。
ルスカ、オメガ、ケルビンの3人だけでなく、旅の途中で様々な仲間が加わります。彼らとの出会いを通じて、ルスカは成長し、オメガを守るという使命感は、世界の真実を解き明かすという大きな目的へと変化していきます。
この中盤では、主要人物たちの過去や正体が徐々に明らかになり、読者に衝撃を与えます。特にケルビンの過去や、タテの国を管理する存在の正体は、物語のスケールを一気に宇宙規模へと押し上げる重要な転換点です。
【ネタバレ】物語後半:時空を超える真相解明編
物語が後半に突入すると、SF要素はさらに加速します。『タテの国』の正体、それは単なる巨大な塔ではありませんでした。ワームホールやブラックホールといった物理現象が密接に関係する、時空を超えた巨大な実験施設だったのです。
この世界は、遠い過去、滅亡の危機に瀕した人類が、種の保存のために作り出した箱舟でした。そして、オメガの持つ不思議な力や、「落とし巫女」の役割が、この世界の維持や操作に不可欠なものであることが判明します。
ルスカたちは、世界の創造主である過去の科学者たちの思念や記録に触れ、タテの国が生まれた悲しい経緯と、地球が迎えた運命を知ることになります。物語はもはやルスカ個人の冒険ではなく、人類の過去と未来を左右する壮大な戦いへと変貌していくのです。
最終回の結末は?世界の運命とルスカたちの選択
物語はついに、タテの国が創られた「過去」の時点へと介入するクライマックスを迎えます。世界の崩壊を止めるのか、それとも新たな未来を創造するのか。登場人物たちは、究極の選択を迫られます。
すべての真実を知ったルスカ、オメガ、そして仲間たち。彼らが下した最後の決断とはどのようなものだったのでしょうか。
具体的な結末を語るのは控えますが、そこには「別れ」と「始まり」が描かれます。ある者は滅びゆく運命を受け入れ、ある者は新たな世界線へと旅立つ。それぞれの選択が、切なくも美しい余韻を残します。
そして、最終話で語られる『起こらないはずの話』。このエピローグが何を意味するのかは、ぜひご自身の目で確かめてみてください。読後、きっとあなたはもう一度、第1話からこの壮大な物語を読み返したくなるはずです。
散りばめられた伏線・謎まとめ!読み返すともっと面白いポイント
『タテの国』は一度読んだだけでは気づかない、巧妙な伏線が張り巡らされています。読み返す際に注目したいポイントをいくつかご紹介します。
- 縦読み表現の意味: 単なる演出ではなく、時間の経過や因果関係を示唆しているシーンが多数存在します。特に重要な場面での縦の長さは必見です。
- ケルビンのセリフ: 序盤でのケルビンの何気ない一言が、実は物語の核心に触れる重要な伏線となっています。
- オメガの力の謎: 彼女がなぜ「落とし巫女」なのか、その力の根源は何なのか。物語の根幹に関わる最大の謎です。
- 登場人物たちの名前: ルスカ、ケルビン、オメガなど、主要人物の名前は物理学や天文学の用語に由来しており、彼らの役割を暗示しています。
これらの謎が解き明かされていくカタルシスは、『タテの国』ならではの醍醐味と言えるでしょう。
単行本(reboot)版での変更点はある?
『タテの国』はWeb連載版の他に、紙の単行本として『タテの国 reboot』が刊行されています。このreboot版では、連載版から大幅な加筆修正や構成の変更が行われています。
特にキャラクターの心情描写がより深掘りされていたり、一部の展開がより分かりやすく再構成されていたりするため、Web連載版を読んだ方でも新たな発見があるはずです。両者を読み比べてみるのも、この作品の楽しみ方の一つです。
『タテの国』をお得に読むならコミックシーモアがおすすめ!
壮大なSF叙事詩『タテの国』。ここまで読んで、改めて原作を読みたくなった方も多いのではないでしょうか?
本作は全120話で完結しており、一気読みするのに最適です。電子書籍ストアの「コミックシーモア」なら、スマホやタブレットでいつでもどこでも『タテの国』の世界に没頭できます。
コミックシーモアでは、お得なクーポンやキャンペーンが頻繁に開催されており、全巻まとめて購入するのにもぴったり。もちろん、まずは物語の雰囲気を知りたいという方向けに無料の試し読みも充実しています。
まだ読んだことがない方も、もう一度あの感動を味わいたい方も、ぜひこの機会にコミックシーモアで『タテの国』の旅に出かけてみてください!
『タテの国』ネタバレに関するQ&A
最後に、『タテの国』に関するよくある質問にお答えします。
- Q1. 『タテの国』は完結していますか?
- はい、全120話で完結しています。2025年11月現在、続編などの情報はありません。
- Q2. アニメ化や映画化の予定はありますか?
- 2025年11月現在、公式からのアニメ化や映画化の発表はありません。しかし、その独特の世界観とストーリーから、多くのファンが映像化を熱望しています。
- Q3. 読むのにオススメの順番は?
- まずはWeb連載版(コミックシーモアで配信中)を最後まで読んで物語の全体像を掴むのがおすすめです。その後、より深く作品を味わいたい方は、加筆修正された単行本(reboot)版を読んで違いを楽しむのが良いでしょう。


