泣きたい私は猫をかぶる ネタバレまとめ【コミック全3巻+映画版の違い】

泣きたい私は猫をかぶる ネタバレまとめ【コミック全3巻+映画版の違い】 少年マンガ
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【注意】この記事は、コミック版『泣きたい私は猫をかぶる』の結末を含むネタバレを徹底解説しています。未読の方はご注意ください。

「好きな人に会いたい」——その一心で、猫になることを選んだ少女の物語、『泣きたい私は猫をかぶる』。

天真爛漫なようで、実は繊細な心を隠し持つ主人公・ムゲの切ない恋と成長を描いた本作は、多くの人の心を掴みました。この記事では、黒丸恭介先生が描くコミック版(全3巻)のあらすじを各巻ごとに振り返り、映画版との違いや物語の核心に迫る結末まで、詳しくネタバレ解説していきます。

「映画は観たけど、漫画はどう違うの?」「結末が気になる!」という方は、ぜひ最後までお付き合いください。

『泣きたい私は猫をかぶる』の基本情報

まずは、コミック版の基本情報をおさらいしましょう。

  • 作品名:泣きたい私は猫をかぶる
  • 漫画:黒丸恭介
  • 原作:「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会
  • 巻数:全3巻(完結)
  • ジャンル:少年マンガ、ファンタジー、恋愛

本作は、スタジオコロリド制作の長編アニメーション映画を原作としたコミカライズ作品です。映画の感動を、より深く、キャラクターの心情に寄り添いながら追体験できます。

不思議な世界観と切ない恋心|作品の魅力

中学2年生の笹木美代、通称「ムゲ(無限大謎人間)」。彼女は、同級生の日之出賢人へ猛烈なアタックを繰り返す、底抜けに明るい女の子です。しかし、そのハイテンションな振る舞いは、複雑な家庭環境や周囲に馴染めない不安を隠すための仮面でした。

ある夏祭りの夜、ムゲは怪しげな「猫店主」から、被ると猫に変身できる不思議なお面を手に入れます。猫の「太郎」となった彼女は、日之出の家に通い、普段は見せない彼の優しさや悩みに触れることで、かけがえのない時間を過ごすようになります。

人間「ムゲ」としては相手にされないのに、猫「太郎」としては愛される。このもどかしい関係の中で、ムゲの心は次第に「猫のままでいたい」という危険な願いに傾いていきます。

人間と猫の境界線で揺れ動く少女の切ない恋心と、自分自身を受け入れるまでの成長を描いた、感動の青春ファンタジーです。

【巻ごとネタバレ】コミック全3巻のあらすじを徹底解説!

ここからは、コミック版『泣きたい私は猫をかぶる』の物語を1巻から最終巻まで、順番にネタバレ解説していきます。

1巻:猫のお面と秘密の時間

物語は、主人公・ムゲが日之出に猛アタックを繰り返す日常から始まります。しかし、学校での空元気とは裏腹に、家では父親の再婚相手とうまく馴染めず、本当の居場所を見つけられずにいました。

そんな中、不思議な猫店主から手に入れたお面で猫の「太郎」に変身したムゲは、日之出の家へ。学校ではクールな日之出が、実は祖父の工房を手伝う心優しい少年であり、家族の問題に悩んでいることを知ります。

「太郎」として日之出に寄り添う時間は、ムゲにとって唯一の安らぎとなっていきます。しかし、猫でいる時間が増えるほど、人間と猫の境界は曖昧に…。このまま猫として生きていきたいという誘惑と、人間に戻れなくなるかもしれない恐怖が、彼女の心に芽生え始めるのでした。

1巻では、ムゲが抱える孤独と、猫になることで得た偽りの幸福が丁寧に描かれています。物語の切ない始まりを、ぜひコミックで確かめてみてください。

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2巻:深まる絆と迫りくる選択

日之出との秘密の時間を重ねるうち、ムゲの心はますます「太郎」でいることに傾倒していきます。日之出もまた、すべてを受け入れてくれる「太郎」にだけは、自分の弱い部分や本音を打ち明けるようになっていました。

しかし、幸せな時間は長くは続きません。猫店主が再び現れ、「人間を辞めたいなら、お前の人間のお面をもらおう」と不気味な提案を持ちかけます。猫の世界のルール、そして人間を辞めることの本当の意味を知ったムゲは、激しく葛藤します。

一方、日之出は、いつも自分のそばに現れる太郎と、どこか危うげなムゲの姿を重ね始め、彼女の異変に気づき始めます。二人の心が少しずつ近づく一方で、ムゲが人として生きるためのタイムリミットは刻一刻と迫っていました。

2巻は、物語のファンタジー要素が加速し、サスペンスフルな展開で読者を引き込みます。ムゲの選択が物語を大きく動かす、見逃せない一冊です。

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最終巻(3巻):本当の気持ちと最後の決断

ついに、ムゲは取り返しのつかない選択をしてしまいます。自らの「人間のお面」を猫店主に渡してしまい、猫の姿から戻れなくなってしまったのです。時を同じくして、ムゲの身を案じていた日之出は、彼女が「太郎」の正体であったことを知ります。

ムゲを助けたい一心で、日之出は猫だけが立ち入れる「猫の島」へと向かう決意をします。そこは、人間であることを捨てた者たちが暮らす、奇妙でどこか物悲しい世界でした。

クライマックスでは、ムゲの人間のお面を取り戻すため、日之出とムゲが共に奔走します。猫として生きる安楽な道か、それとも傷つくことがあっても人間として日之出の隣にいる未来か。自分自身と向き合ったムゲが下した最後の決断とは…?

物語の結末は、ただのハッピーエンドではありません。「自分を偽らず、ありのままの想いを伝えること」の大切さを教えてくれる、温かくも切ない感動のフィナーレが待っています。二人が選んだ未来を、ぜひご自身の目で見届けてください。

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コミック版と映画版の主な違いは?

映画を観た方が気になるのが、コミック版との違いではないでしょうか。物語の大筋は同じですが、コミック版ならではの魅力もたくさんあります。

  • 心理描写の丁寧さ:コミック版では、ムゲや日之出のモノローグが多く、彼らの心情がより深く掘り下げられています。映画では描ききれなかった繊細な心の動きが、丁寧に補完されています。
  • 「猫の世界」の描写:猫たちが暮らす「猫の島」や、お面に関するルールなど、ファンタジー設定がより詳しく描かれています。世界の奥行きが広がり、物語への没入感が増します。
  • 周辺キャラクターの掘り下げ:ムゲの親友である頼子や、日之出の家族など、サブキャラクターたちの描写も追加されており、物語に厚みを与えています。

映画の美しい映像と音楽も素晴らしいですが、コミック版を読むことで、キャラクター一人ひとりへの理解が深まり、物語を二度楽しむことができます。映画ファンにこそ、ぜひ読んでいただきたい作品です。

物語の結末が伝えるテーマとは?【考察】

『泣きたい私は猫をかぶる』というタイトルは、まさに主人公ムゲの生き方そのものを表しています。

「泣きたい」本当の気持ちを隠して、「猫をかぶる」ように明るく振る舞う。それは、多くの人が経験するであろう思春期の自己防衛本能の表れです。ムゲが物理的に猫の姿になったのは、彼女の心の在り方が具現化したものと言えるでしょう。

この物語の結末は、ムゲが「猫をかぶる」のをやめ、ありのままの自分でいることを選ぶ物語です。誰かに嫌われることを恐れず、自分の本当の気持ちを伝える勇気。そして、そんな不器用な自分を丸ごと受け入れてくれる大切な人の存在。それこそが、本当の居場所なのだと教えてくれます。

「自分らしく生きること」の難しさと尊さを描いた、世代を問わず心に響くメッセージが込められています。

よくある質問(Q&A)

Q. 『泣きたい私は猫をかぶる』の原作は何ですか?

A. 本作は、岡田麿里さんが脚本を手掛けたオリジナルアニメーション映画が原作です。コミック版は、その映画を基に黒丸恭介先生が作画を担当したコミカライズ作品にあたります。

Q. 漫画はどこで読めますか?

A. コミックシーモアをはじめとする各電子書籍ストアで、全3巻が配信中です。お得なキャンペーンを利用して、一気読みするのもおすすめです。

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また、原作であるアニメ映画はNetflixで独占配信されています。

まとめ:切ない青春ファンタジーを漫画で味わおう!

この記事では、コミック版『泣きたい私は猫をかぶる』のネタバレあらすじや、映画版との違いについて解説しました。

猫になって好きな人に近づくというファンタジックな設定の中に、誰もが共感できる思春期の悩みや葛藤がリアルに描かれています。ムゲと日之出が織りなす、もどかしくも温かい恋の行方を、ぜひコミックでじっくりと味わってみてください。

きっと、読み終えた後には、自分の気持ちに正直になる勇気をもらえるはずです。

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