【ご注意】この記事には、漫画『累 -かさね-』の結末を含む重大なネタバレが記載されています。まだ作品を読んでいない方は、閲覧にご注意ください。
ネタバレ注意!『累 -かさね-』の結末をひと言で
醜い容姿に絶望した少女・淵累が、母の遺した「キスした相手の顔を奪う口紅」を使い、美貌の女優として演劇界の頂点を目指す物語です。その道は他者の人生を喰らう修羅の道であり、最終的に累は自らの欲望と母から受け継いだ宿命に、舞台の上で衝撃的な決着をつけることになります。
『累 -かさね-』とは?作品の基本情報
『累 -かさね-』は、松浦だるま先生によるダーク・サスペンス漫画です。講談社の「イブニング」にて2013年から2018年まで連載され、単行本は全14巻で完結しています。その独創的な設定と人間の業を深く描いたストーリーは多くの読者を魅了し、実写映画化もされるほどの人気を博しました。
美と醜、才能と嫉妬、母と娘の歪んだ愛憎が渦巻く物語を、あなたも体験してみませんか?
物語を彩る主要登場人物
- 淵累(ふち かさね):本作の主人公。伝説の女優・淵透世の娘でありながら、母とは似ても似つかぬ醜い容貌に生まれ、壮絶ないじめを受けてきた。母の遺した口紅の力で、新たな人生を歩み始める。
- 丹沢ニナ(たんざわ にな):類まれなる美貌を持つが、演技の才能に伸び悩む女優。累に顔を奪われ、彼女の運命は大きく狂っていく。
- 野菊(のぎく):累の前に現れる謎の少女。累の母・透世と深い因縁を持ち、物語の鍵を握る重要人物。
- 羽生田釿互(はぶた きんご):かつて淵透世のマネージャーを務めていた男。累の才能を見出し、彼女を演劇界へ導く協力者となる。
- 淵透世(ふち すけよ):累の母であり、舞台の歴史に名を刻んだ伝説の大女優。彼女の死と過去に隠された秘密が、物語全体の謎となっている。
【ネタバレ】『累 -かさね-』第1話から最終回までの全あらすじ
ここからは、物語の核心に迫るあらすじを時系列で解説していきます。衝撃的な展開の連続に、きっと目が離せなくなるはずです。
始まりの物語:母の口紅と醜い少女(1巻〜)
物語は、主人公・淵累がその醜い容姿から同級生に「化け物」と罵られ、陰惨ないじめを受ける場面から始まります。心の拠り所は、亡き母・淵透世が遺した一本の口紅だけでした。ある日、累を陥れようとした同級生に衝動的にキスをすると、驚くべきことに二人の顔が入れ替わってしまいます。これが、累の人生を根底から変える「魔法の口紅」の力の覚醒でした。
この力を知った母の元マネージャー・羽生田の導きにより、累は東京へ。そこで出会ったのが、美貌に恵まれながらも才能が開花しない女優・丹沢ニナでした。
偽りの女優、丹沢ニナとして(2巻〜6巻)
「あなたの顔を貸してほしい」。羽生田の計画のもと、累はニナの顔を奪い、「丹沢ニナ」として舞台に立つことを決意します。累の内に秘められた圧倒的な演技の才能は、ニナの美しい顔を得て爆発的に開花。一夜にして、彼女は演劇界の寵児へと駆け上がります。
しかし、光が強ければ影もまた濃くなるもの。顔を奪われた本物のニナは絶望に沈み、累自身も「偽りの顔」で得る成功に葛藤と孤独を深めていきます。美しい顔の裏で、累の心は少しずつ歪み、蝕まれていくのでした。
新たな因縁、野菊の登場(中盤)
物語が大きく動くのは、累の異母妹を名乗る少女・野菊の登場です。彼女の家系は、かつて累の母・透世によって顔を奪われ、人生を狂わされた一族でした。野菊は母の復讐を果たすため、そして自らの目的のために累に近づきます。二人の出会いは、協力と裏切りが交錯する危険な関係へと発展し、物語は予測不可能な領域へと突入します。
母・淵透世の過去と口紅の謎(終盤)
野菊との対立を通じ、累は母・淵透世の隠された過去と、口紅にまつわるおぞましい真実へと迫っていきます。透世もまた、その美貌と才能の裏で、他者の顔を奪い続けてきた存在だったのかもしれない——。母が遺した「呪い」とも言える宿命に、累は飲み込まれていきます。物語は単なる復讐劇から、母と娘、そして顔を奪われた者たちの世代を超えた因縁の物語へとスケールアップしていきます。
最終局面、そして衝撃の結末へ
全ての謎が繋がり、累は最後の舞台に上がります。それは、自らの醜い素顔と、他者の顔で築き上げた虚構の栄光との決着をつける場所でした。彼女が舞台の上で下した最後の選択とは、一体何だったのか。観客を震撼させたそのパフォーマンスは、救いだったのでしょうか、それとも破滅だったのでしょうか。
物語の幕は、美と醜、愛と憎しみの境界線を曖昧にする、あまりにも鮮烈な形で閉じられます。その結末がもたらす深い余韻は、読者の心に長く残り続けることでしょう。
映画版『累 -かさね-』と原作漫画の違いは?
2018年に公開された実写映画版は、土屋太鳳さんと芳根京子さんがW主演を務め、大きな話題となりました。映画は原作の魅力を凝縮しつつも、いくつかの点で違いがあります。
- ストーリーの再構成:映画は2時間という尺に収めるため、原作の「サロメ編」を中心にストーリーが再構成されています。野菊に関するエピソードなど、一部省略・改変されている部分があります。
- 結末の描写:映画と原作では、クライマックスから結末にかけての展開が異なります。どちらも衝撃的ですが、異なる解釈ができるような描かれ方をしています。
- キャラクターの掘り下げ:原作漫画では、各キャラクターの過去や心理描写がより深く、丁寧に描かれています。映画を観て興味を持った方は、ぜひ原作を読むことをおすすめします。
映画と原作、両方を楽しむことで、『累 -かさね-』の世界をより深く味わうことができます。
『累 -かさね-』に関するQ&A
最終回は何巻・何話ですか?
『累 -かさね-』は単行本全14巻、最終話は第125話で完結しています。
口紅の力にはどんなルールがありますか?
キスをすることで相手の顔を奪い、12時間その姿を維持できます。効果が切れる前にもう一度キスをすれば、元の姿に戻ることが可能です。ただし、この力には更なる秘密と代償が隠されています。
主人公の累は最後どうなりますか?
累が迎える結末は、彼女が追い求めてきた「美」と「演技」の集大成と言えます。幸福か不幸か、一言では言い表せない非常に示唆に富んだラストが描かれます。ぜひご自身の目で確かめてみてください。
『累 -かさね-』はどこで読める?お得な電子書籍サービス
『累 -かさね-』は全14巻が完結しており、一気読みするのに最適です。物語の世界に没頭するなら、電子書籍サービスがおすすめです。
特に「コミックシーモア」なら、お得なクーポンやキャンペーンが充実しており、全巻まとめて購入するのにもぴったり。無料の試し読みもできるので、まずは物語の導入部分だけでも読んでみてはいかがでしょうか。
一度読み始めたら止まらない、人間の業と情念が渦巻く物語を、ぜひ体験してください。
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考察:『累 -かさね-』が問いかける「美と醜」の本質
『累 -かさね-』は、単なるサスペンス作品ではありません。この物語が読者に突きつけるのは、「人の価値は見た目で決まるのか?」という根源的な問いです。
累は醜い素顔のままでは誰にも認められませんでしたが、美しい顔を手に入れた途端、世界からの賞賛を浴びます。しかし、その内面は常に劣等感と渇望に苛まれています。果たして、本当の美しさとは、外見にあるのでしょうか、それとも魂の輝きにあるのでしょうか。
本作は、外見至上主義が蔓延する現代社会への鋭い風刺とも言えます。読み終えた後、きっとあなたも「美しさ」や「自分らしさ」について、深く考えさせられるはずです。
まとめ:衝撃の物語をあなたの目で確かめて
この記事では、漫画『累 -かさね-』のあらすじから結末まで、ネタバレを含めて徹底解説しました。キスで顔を奪うというセンセーショナルな設定から始まる物語は、やがて母と娘の因縁、そして人間の本質を問う壮大なドラマへと昇華していきます。
文章だけでは伝えきれない、息をのむような心理描写と圧倒的な画力。累がたどる壮絶な運命の結末を、ぜひあなた自身の目で見届けてください。
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