悪の教典ネタバレ（全話・完結）｜第一話から結末まで時系列で完全解説

【ネタバレ注意】

この記事は、漫画版『悪の教典』（原作：貴志祐介 / 作画：烏山英司）の第一話から最終話までの重大なネタバレを全面的に含んでいます。

作品を未読の方、ご自身の目で結末を確かめたい方は、閲覧にご注意ください。

貴志祐介先生の傑作サイコホラー小説を、烏山英司先生が圧倒的な画力で描き切った漫画版『悪の教典』。

生徒から「ハスミン」の愛称で慕われる人気教師・蓮実聖司の裏の顔と、彼が引き起こす戦慄の事件を描いた本作は、多くの読者に衝撃を与えました。

この記事では、漫画版『悪の教典』の全9巻・34話にわたる物語の全貌を、第一話から最終話まで徹底的にネタバレ解説します。

『悪の教典』の作品概要
『悪の教典』の結末は？（ネタバレ短縮版）
第一話から最終話までの詳細ネタバレ（時系列）
主要登場人物まとめ
漫画版はどこが違う？映画・小説版との相違点
考察：蓮実聖司の恐るべき動機とは？
『悪の教典』に関するよくある質問（FAQ）
まとめ：『悪の教典』を漫画で読むならコミックシーモアがおすすめ

『悪の教典』の作品概要

漫画『悪の教典』は、2015年に全9巻で完結済みの作品です。電子書籍サイト「コミックシーモア」では、全巻まとめて購入したり、気になる巻だけ読んだりすることが可能です。

まずは、作品の基本情報から見ていきましょう。

原作: 貴志祐介
作画: 烏山英司
掲載誌: good!アフタヌーン（講談社）
巻数: 全9巻（完結）
話数: 全34話

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『悪の教典』の結末は？（ネタバレ短縮版）

物語の結末を先に知りたい方のために、要点をまとめます。

蓮実聖司は、自らのサイコパスな本性が露見することを恐れ、文化祭の準備日を狙ってクラスの生徒全員の抹殺を決行します。

夜の校舎を舞台に、ショットガンを手に冷徹な殺戮を繰り広げる蓮実。物語は、この凄惨な事件の顛末を描き、蓮実自身のその後を不気味に暗示する形で幕を閉じます。

第一話から最終話までの詳細ネタバレ（時系列）

ここからは、物語の始まりから衝撃のラストまで、時系列に沿って詳しく解説していきます。

完璧な教師「ハスミン」の登場と裏の顔

物語の舞台は、東京都町田市の私立晨光学院高等学校。新任の英語教師、蓮実聖司は、爽やかなルックスと優れた指導力、そして生徒一人ひとりに親身に寄り添う姿勢から、生徒たちに「ハスミン」と呼ばれ絶大な人気を誇っていました。

しかし、その完璧な仮面の裏で、彼は自分にとって邪魔な存在を躊躇なく排除する、共感性が著しく欠如したサイコパスでした。

彼は、セクハラを行う体育教師や、学校の金を横領する教師、モンスターペアレントといった「学校の問題」を、裏で巧妙に操り、社会的に抹殺していきます。その手際はあまりにも鮮やかで、誰も彼の犯行だとは気づきません。

芽生える疑念と迫りくる危機

蓮実の完璧な“問題解決”が続く中、いくつかの不審な出来事が重なり、一部の生徒や同僚教師が彼に疑いの目を向け始めます。

特に、頭脳明晰な生徒・片桐怜花や、正義感の強い物理教師・釣井正信は、蓮実の異常性に気づき、その正体を暴こうと動き出します。

蓮実は、自分に迫る者たちを巧みな罠にかけ、次々と排除。カンニング問題やイジメ問題を利用し、邪魔な生徒や教師を退職や自殺に追い込んでいきます。彼の計画は完璧に進んでいるかのように見えました。

しかし、彼の行動を調査するうちに、怜花たちは蓮実が過去にも何か大きな事件に関わっていたのではないかという確信を深めていきます。

文化祭前夜、惨劇の幕開け

物語は、文化祭の準備で生徒たちが夜遅くまで学校に残る日、クライマックスを迎えます。

自身の計画に綻びが生じ、複数の生徒に正体を知られそうになった蓮実は、ついに究極の決断を下します。

「クラスの生徒全員を殺害し、すべての証拠を消し去る」

彼は校舎の出入り口を封鎖し、周到な準備のもと、猟銃を手に生徒たちを一人、また一人と襲い始めます。信頼していた「ハスミン」が突如として牙をむいたことに、生徒たちはパニックに陥り、校舎は血と絶叫に包まれた地獄絵図と化します。

絶望の果ての結末

暗闇と化した校舎で、生徒たちは必死に逃げ惑い、あるいは仲間と協力して抵抗を試みます。しかし、蓮実の冷酷で計算され尽くした凶弾の前に、次々と命を落としていきます。

この惨劇の夜は、どのように終わりを迎えるのでしょうか。蓮実の計画は完遂されてしまうのか、それとも生き残った者たちの反撃が届くのか…。

漫画版の最終話では、事件の衝撃的な顛末が描かれます。そして、読者の背筋を凍らせるような、蓮実のその後を暗示するラストシーンが、この物語に忘れがたい余韻を残します。その結末の全貌は、ぜひご自身の目で確かめてみてください。

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主要登場人物まとめ

『悪の教典』を彩る、物語のキーパーソンたちをご紹介します。

蓮実聖司: 本作の主人公。生徒や同僚からは「ハスミン」と呼ばれ慕われる人気教師。しかしその本性は、他者への共感を一切持たない冷酷なサイコパス。自らの理想の王国を築くため、邪魔者は容赦なく排除する。
片桐怜花: 蓮実のクラスの生徒。高い知性と洞察力を持ち、いち早く蓮実の異常性に気づく。友人たちと共に彼の正体を暴こうと奮闘する。
早水圭介: 怜花の協力者の一人。蓮実の裏の顔に気づき、彼に立ち向かう勇気ある生徒。
釣井正信: 物理教師。蓮実のやり方に疑問を抱き、彼の過去を探ろうとするが、逆に罠にはめられてしまう。

漫画版はどこが違う？映画・小説版との相違点

『悪の教典』は小説を原作とし、映画化もされていますが、それぞれに魅力と特徴があります。

小説版: 原作であり、蓮実の幼少期から犯行に至るまでの詳細な心理描写や思考プロセスが克明に描かれています。物語の根幹を最も深く理解できるのが小説版です。
映画版: 伊藤英明が蓮実を演じ、特に後半の大量殺戮シーンのバイオレンス描写とスピード感が強烈なインパクトを残します。視覚的な恐怖を最大限に引き出した作品です。
漫画版: 原作小説に比較的忠実なストーリー展開で、蓮実の冷徹な表情や生徒たちの絶望を、烏山英司先生の美麗かつ迫力ある作画で描き出しています。小説の緻密さと映像的な迫力を両立させた、バランスの取れた作品と言えるでしょう。

漫画版は、小説の細かい伏線や心理描写を丁寧に追いながら、ビジュアルで恐怖を体感できるため、「悪の教典」の世界に初めて触れる方にもおすすめです。