かわいい絵柄と裏腹に、極限のサバイバルと深い人間ドラマを描き、多くの読者に衝撃を与えた『がっこうぐらし!』。この記事では、第1話の始まりから最終巻(12巻)の結末まで、物語の全貌を時系列でわかりやすくネタバレ解説します。主要キャラクターたちの運命や物語に隠された伏線、そしてアニメ版や実写版との違いまで徹底的に網羅。物語の核心に触れる内容を含みますので、ネタバレを覚悟の上でお読みください。
【ネタバレ注意】この記事には『がっこうぐらし!』の結末に関する情報が含まれます
本記事は、『がっこうぐらし!』の単行本全12巻のストーリー、登場人物の生死、そして最終的な結末に関する詳細な情報を含んでいます。まだ作品を読んでいない方や、ご自身で物語を楽しみたい方は、この先を読み進めるのをご遠慮ください。衝撃の展開を新鮮な気持ちで味わいたい方は、まず原作から読むことを強くおすすめします。
『がっこうぐらし!』作品概要
『がっこうぐらし!』は、原作を海法紀光(ニトロプラス)、作画を千葉サドルが担当する漫画作品です。『まんがタイムきららフォワード』(芳文社)にて2012年から2019年まで連載され、単行本は全12巻で完結しています。「きらら系」の愛らしいキャラクターデザインからは想像もつかない、ゾンビ・パンデミックが蔓延る世界での女子高生たちの過酷なサバイバルを描いた、いわゆる「鬱展開」と「感動」が同居する衝撃作です。
物語は、学校に寝泊まりしながら共同生活を送る「学園生活部」の日常を中心に描かれますが、その裏には残酷な真実が隠されています。アニメ化、実写映画化もされ、各メディアで大きな話題を呼びました。
魅力的なキャラクターたちが織りなす衝撃の物語を、電子書籍で一気に読んでみませんか?
コミックシーモアでの配信状況
2025年11月現在、『がっこうぐらし!』は電子書籍サイト「コミックシーモア」で全12巻が配信中です。物語はすでに完結しているため、結末まで一気に読み進めることができます。また、学園生活部のその後を描いた短編集『がっこうぐらし!~おたより~』も配信されており、本編を読了した後に楽しむことができます。
【巻別】がっこうぐらし!全話ネタバレあらすじ
ここからは、各巻の展開を追って物語の核心に迫ります。
第1巻:偽りの日常と世界の崩壊
物語は、丈槍由紀(ゆき)、恵飛須沢胡桃(くるみ)、若狭悠里(りーさん)、直樹美紀(みーくん)の4人が所属する「学園生活部」の楽しい日常から始まります。顧問の佐倉慈(めぐねぇ)に見守られ、学校での寝泊まり生活を満喫する彼女たち。しかし、その日常はゆきが見ている幻想でした。窓の外には荒廃した街と徘徊する“かれら”(ゾンビ)の姿が。他のメンバーは、ゆきの精神を守るために「楽しい学校生活」を演じながら、バリケードで閉鎖された校舎で過酷なサバイバル生活を送っていたのです。巻末、ゆきが真実の世界を直視するシーンは、本作を象徴する衝撃的な場面です。
第2巻~第5巻:学園でのサバイバルと失われる平穏
現実を受け入れ始めたゆきを加え、学園生活部は本格的なサバイバルへと移行します。屋上の菜園で食料を確保し、太陽光発電で電気を得るなど、知恵を絞って生活を維持します。しかし、平和は長く続きません。校舎内に残された“かれら”との遭遇、食料や物資を求めての危険な「遠足」、そして仲間であるくるみが“かれら”に噛まれてしまう絶体絶命の危機。さらに、顧問であっためぐねぇの悲しい真実も明らかになります。アニメ版はこの学園でのサバイバルを中心に描かれており、原作とは異なる結末を迎えています。
第6巻~第8巻:新たなる旅立ちと大学での出会い
卒業式を行い、心の拠り所だった学園を後にすることを決意した学園生活部。彼女たちは、他の生存者がいる可能性を信じて、装甲車で外の世界へと旅立ちます。道中で出会った新たな仲間たちと共に、聖イシドロス大学にたどり着きますが、そこは「武闘派」と「自堕落派」という二つの生存者グループが対立する、新たな緊張感に満ちた場所でした。ここでは、パンデミックの原因や“かれら”の生態に関する情報が少しずつ明らかになっていきます。
第9巻~第11巻:“かれら”の進化と人間の狂気
大学での生活も束の間、知性を持つようになった新たな脅威「ランダル」の出現や、生存者コミュニティ内部の崩壊により、状況はさらに悪化します。仲間を信じる心が試され、誰が敵で誰が味方かわからない疑心暗鬼の中で、彼女たちは極限の選択を迫られます。特に、人間の醜い部分が露呈する展開は、物理的な脅威だけでなく、精神的な恐怖をも描き出しており、物語は最も過酷な局面へと突入します。
第12巻:旅の終わりと見つけたもの
長きにわたるサバイバルの旅は、ついに最終局面を迎えます。多くの犠牲と絶望を乗り越えた学園生活部のメンバーは、それぞれが未来への決断を下します。変わり果てた世界で、彼女たちが見つけた“希望”の形とは何だったのか。物語の始まりから散りばめられてきた多くの伏線が回収され、衝撃的でありながらも、どこか温かい余韻を残す結末が描かれます。
最終回の結末とその意味|彼女たちの選択とは?
『がっこうぐらし!』の最終回は、単なるサバイバルの終わりを描くだけではありません。ゆきが見ていた幻想、仲間との絆、そして絶望の中で人間がどう生きるかというテーマに一つの答えを示します。
彼女たちが最後にたどり着いた場所はどこなのか。そして、それぞれが選んだ未来とはどのようなものだったのか。その結末は、希望とも絶望とも解釈できる、非常に深く、読者の心に問いかけるものとなっています。ハッピーエンドかバッドエンドか、一言では言い表せないこの物語の結末を、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
アニメ・実写版との違いは?続きは何巻から?
『がっこうぐらし!』はアニメ化、実写映画化もされていますが、それぞれ原作とは異なる点が多くあります。
- アニメ版:原作の第1巻から第5巻(学園編)までの内容をベースにしていますが、終盤の展開や結末はアニメオリジナルです。特に、めぐねぇの扱いなど、重要な部分で違いが見られます。アニメの続きが気になる方は、原作の第6巻から読むのがおすすめです。
- 実写映画版:こちらも学園編をベースにしていますが、キャラクター設定やストーリー展開は大幅にアレンジされており、独立した作品として楽しむのが良いでしょう。
原作漫画では、学園を卒業した後の過酷な旅が描かれており、物語のスケールはアニメ版よりも遥かに大きくなります。アニメでハマった方こそ、原作を読むことで『がっこうぐらし!』の世界をより深く知ることができます。
【Q&A】『がっこうぐらし!』のよくある疑問
物語に散りばめられた謎について、よくある質問にお答えします。
- Q. 太郎丸はどうなったの?
- A. 学園生活部のマスコット的存在だった犬の太郎丸。アニメ版と原作では彼の運命が異なります。原作では、彼の存在が後の展開に重要な意味を持つことになります。
- Q. ゆきの妄想はなぜ始まった?
- A. ゆきの精神は、パンデミック発生時のあまりにもショッキングな出来事から自身を守るために、幸せな日常という「防衛機制」を作り出しました。彼女の幻想は、仲間たちを守る精神的な支柱であると同時に、物語を貫く重要なテーマとなっています。
- Q. “かれら”を生み出したΩ(オメガ)株の正体は?
- A. 物語の核心となるパンデミックの原因、Ω株の正体は、物語の終盤で明らかになります。それは生物兵器なのか、それとも自然発生したものなのか。大学編以降、その謎に迫る展開が待っています。
まとめ:絶望の先にある希望をその目に焼き付けて
『がっこうぐらし!』は、可愛い絵柄に油断していると心を抉られるような衝撃的な展開が続く作品です。しかし、それは単なる鬱漫画ではありません。極限状態だからこそ輝く少女たちの絆、人間の強さ、そして微かな希望を描いた、感動的なヒューマンドラマでもあります。
この記事であらすじを知った方も、ぜひ原作を読んで、彼女たちの感情の機微や息をのむような緊張感を追体験してください。一度読み始めれば、ページをめくる手が止まらなくなるはずです。
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