【ご注意】この記事は、山崎紗也夏先生による漫画『サイレーン』の結末を含む、物語全体の重大なネタバレを扱っています。まだ作品を読んでいない方、ご自身の目で結末を確かめたい方はご注意ください。
予測不能な展開で読者を震撼させたクライム・サスペンス『サイレーン』。警視庁機動捜査隊の刑事カップル、里見と猪熊。彼らの前に現れた謎の美女・橘カラ。彼女の正体とは?そして、二人の運命が迎える衝撃の結末とは一体何なのでしょうか。
この記事では、原作漫画『サイレーン』の第1話から最終話までのあらすじ、重要な伏線、そしてドラマ版との違いまで、物語の核心に迫る情報を徹底的に解説します。
結末を先に知りたいあなたへ
物語の最終局面では、橘カラの異常な執着の根源である壮絶な過去がすべて明かされます。里見は、カラの魔の手から恋人・猪熊を救い出すため、己のすべてを懸けて最後の戦いに挑みます。二人の刑事と、美しき完全悪女が織りなす物語は、息をのむような結末を迎えます。
『サイレーン』の作品基本情報
まずは『サイレーン』の基本情報をおさらいしましょう。2025年11月現在、本作はすでに完結しており、全巻一気読みが可能です。
| 作品名 | サイレーン |
| 作者 | 山崎紗也夏 |
| 連載誌 | モーニング(講談社) |
| 巻数 | 全7巻(完結) |
| 主な配信サイト | コミックシーモア ほか |
息もつかせぬサスペンスを、電子書籍ですぐに楽しむことができます。まずは無料の試し読みから、その世界観に触れてみてはいかがでしょうか。
物語を彩る主要登場人物
『サイレーン』の複雑な人間ドラマは、魅力的なキャラクターたちによって織りなされます。ここでは物語の中心となる3人を紹介します。
- 里見 偲(さとみ しのぶ)
警視庁機動捜査隊(キソウ)の刑事。優れた身体能力と鋭い洞察力を持ち、事件の裏に潜む橘カラの存在にいち早く気づきます。恋人である猪熊を守るため、カラの狂気に立ち向かいます。 - 猪熊 夕貴(いのくま ゆき)
里見の相棒であり、恋人。正義感が強く心優しい性格ですが、それが仇となり、橘カラの異常な執着のターゲットにされてしまいます。物語が進むにつれて、心身ともに追い詰められていきます。 - 橘 カラ(たちばな から)
事件現場に突如現れる、謎に包まれた絶世の美女。その美貌を武器に巧みに人々を操り、里見と猪熊の関係を破綻させようと暗躍します。彼女の行動の裏には、想像を絶する目的が隠されています。
【全巻】『サイレーン』のネタバレあらすじを徹底解説
ここからは、物語の核心に触れる全7巻のネタバレあらすじを、巻を追って解説していきます。ページをめくる手が止まらなくなる、その魅力を追体験してください。
第1巻:美しき殺人鬼との出会い
物語は、警視庁機動捜査隊に所属する里見と猪熊が、変死体事件の現場に臨場するところから始まります。二人は仕事上の相棒でありながら、周囲には秘密にしている恋人同士。そんな彼らの前に、事件現場でキャバクラ嬢として働く美女、橘カラが現れます。偶然の出会いに見えましたが、この時からすでに、カラの仕掛けた恐ろしい罠が動き出していました。カラは不自然なほど二人の周りに姿を見せ始め、猪熊に接近。不穏な空気が漂い始めます。
第2巻:深まる疑惑とつきまとう影
里見は、立て続けに起こる不可解な事件の影に、常にカラの存在があることに気づき始めます。彼女の異常性を直感した里見は独自に調査を開始しますが、カラは巧みな手口で捜査網をすり抜けていきます。一方、猪熊はカラの巧みな言葉と態度に心を許しかけ、二人の刑事カップルの間に少しずつ亀裂が生じ始めます。カラの底知れぬ悪意が、徐々にその輪郭を現してくるのです。
第3巻:危険な三角関係と仕掛けられた罠
カラの存在は、里見と猪熊の関係を公私にわたって揺さぶり始めます。カラは猪熊に友人として近づき、その内面を探りながら、里見を挑発するような行動を繰り返します。読者には、カラが単なるストーカーではなく、複数の殺人事件に関与する「完全悪女」であることが明かされていきます。彼女の美貌の裏に隠された狂気が、物語の緊張感を一気に高めます。
第4巻:真相への手がかりと過去の傷跡
里見の捜査線上に、ある美容整形外科の名前が浮上します。これが、カラの謎めいた過去と行動原理を解き明かす重要な鍵となります。カラのターゲットにされた人々が次々と不幸に見舞われる中、猪熊は精神的に追い詰められていきます。里見は恋人を守るため、そして事件の真相を暴くため、カラとの見えない頭脳戦を繰り広げます。
第5巻:新たな協力者と巧妙化する策略
カラの策略はさらに巧妙さを増し、里見は彼女が仕掛けた罠によって窮地に立たされます。しかし、絶体絶命の状況で、里見に協力する新たなキャラクターが登場。物語は新たな局面を迎えます。この巻では、カラが持つ協力者ネットワークや、彼女の異常な犯行手口の一端が明らかになり、組織的な犯罪の可能性が示唆されます。
第6巻:暴かれる橘カラの壮絶な過去
クライマックスを前に、ついに橘カラの過去が断片的に明かされ始めます。彼女がなぜ完全な悪に染まったのか、その根源にある壮絶な経験が読者に示唆されます。カラの狂気の源泉を知った里見は、彼女を止めるべく決意を新たにします。しかし、すべてを知られそうになったカラは、ついに最後にして最悪の計画を実行に移すのでした。
第7巻(最終巻):衝撃のクライマックスと予測不能な結末
物語は、息をのむ最終決戦へとなだれ込みます。カラは最も過激な手段として猪熊を監禁し、彼女の命を盾に里見を追い詰めます。絶望的な状況の中、里見は猪熊を救い出せるのか。そして、橘カラが抱える歪んだ愛と憎しみのすべてが明かされた時、物語は誰も予測できなかった衝撃の結末を迎えます。二人の刑事の未来は、そしてカラの運命は…。その結末は、ぜひご自身の目でお確かめください。
物語の鍵を握る!重要な伏線と回収ポイント
『サイレーン』の面白さは、巧みに張り巡らされた伏線にあります。ここでは特に重要なポイントを2つ解説します。
- 美貌という最強の武器
橘カラは、自らの美しさを利用してターゲットの警戒心を解き、巧みに人間関係を操作します。この「美貌」が、彼女の犯行を助ける最大の武器であり、物語全体を貫く重要なモチーフとなっています。 - 過去の事件と美容整形
物語中盤で明らかになる美容整形外科の存在は、カラの過去と動機に直結する最大の伏線です。なぜ彼女が他人の人生を破壊することに執着するのか、その答えは彼女の壮絶な過去に隠されています。この伏線が回収される最終巻の展開は圧巻です。
原作漫画とドラマ版の気になる違いは?
2015年に放送されたドラマ版『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』は、松坂桃李さんと木村文乃さんが主演を務め、大きな話題となりました。菜々緒さんが演じた橘カラの怪演も記憶に新しいのではないでしょうか。
ドラマ版のストーリーは、大筋では原作に忠実に描かれています。しかし、物語の結末にはドラマオリジナルの展開が加えられており、原作を読んだファンも、ドラマを観たファンも、それぞれ違った驚きを味わえるようになっています。
原作ならではの緻密な心理描写や、よりダークで救いのない雰囲気は、漫画でしか味わえない魅力です。ドラマ版との違いを比較しながら読むのも、本作の楽しみ方の一つと言えるでしょう。
『サイレーン』を最大限に楽しむためのおすすめの読み方
『サイレーン』の魅力を最大限に味わうなら、全7巻を一気に読むことを強くおすすめします。伏線が次々と現れ、謎が謎を呼ぶ展開は、途中で読むのをやめられなくなること間違いありません。特に、橘カラの行動の意図を考えながら読むと、2周目、3周目と新たな発見があるはずです。
まだ読んでいない方は、ぜひこの機会に手に取ってみてください。ネタバレを読んだ後でも、実際に漫画で読むことで得られる緊迫感や衝撃は格別です。
『サイレーン』に関するよくある質問
Q. 猪熊は最終的に死んでしまうのですか?
A. 猪熊が物語の最後にどうなるのかは、本作最大のクライマックスであり、見どころの一つです。橘カラの執拗な攻撃を受け、何度も命の危機に瀕する彼女の運命がどう転ぶのか…。里見が彼女を救えるのか、ぜひ原作を読んでその衝撃的な結末を確かめてみてください。
Q. 橘カラの目的は結局なんだったのですか?
A. 彼女の目的は、単なる嫉妬や復讐といった言葉では片付けられない、非常に複雑で歪んだものです。その根源には、彼女の壮絶な生い立ちと過去のトラウマが深く関わっています。物語の最終巻で、その全ての真相が明らかになります。
まとめ:ネタバレを読んでも面白い!珠玉のクライム・サスペンス
この記事では、漫画『サイレーン』のネタバレあらすじから結末、そして作品の魅力までを徹底的に解説しました。
美しき完全悪女・橘カラが仕掛ける罠と、それに立ち向かう刑事カップルの攻防は、まさに一級品のサスペンスです。ネタバレを知っていても、山崎紗也夏先生が描くキャラクターの表情や、息をのむシーンの連続は、実際に読まなければ味わえません。
全7巻とコンパクトにまとまっているので、週末などに一気読みするのにも最適です。電子書籍サイト「コミックシーモア」では、お得なキャンペーンが実施されていることもあります。まずは無料の試し読みから、この戦慄の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。


