【ご注意】この記事は、オニグンソウ先生の漫画『もののがたり』の結末を含む、全話の重大なネタバレを記載しています。まだ読み終えていない方、ご自身の目で物語を追いたい方は、先に原作をお楽しみいただくことを強くおすすめします。
付喪神(つくもがみ)と人間が織りなす、絆と宿命の和風バトルファンタジー『もののがたり』。2023年に堂々の完結を迎えましたが、その壮大な物語は今なお多くのファンを魅了し続けています。
「最終的にどうなったの?」「あの伏線は回収された?」
この記事では、そんなあなたの疑問に答えるべく、第1話から最終話である第99話までの物語の流れを、各巻ごとに分かりやすく解説していきます。この記事を読めば、『もののがたり』の壮大な物語の全貌が掴めるはずです。
さっそく結末が知りたい方はもちろん、一度読んだ方も、壮絶な戦いと感動の結末を振り返ってみませんか?
『もののがたり』とは?作品の基本情報
『もののがたり』は、人と共に長い時を過ごした器物が魂を宿した存在「付喪神」を巡る物語です。まずは作品の基本情報をおさらいしておきましょう。
- 作者:オニグンソウ
- ジャンル:青年マンガ、バトル・アクション、和風ファンタジー
- 巻数:全16巻(完結)
- 総話数:全99話
2023年1月と7月にはTVアニメも放送され、原作の持つ独特の世界観と迫力あるバトルシーンが見事に再現されました。物語はすでに完結しているため、今からなら最終話まで一気に読み進めることができます。
物語の始まりから終わりまで!『もののがたり』の壮大なあらすじ
物語の舞台は、付喪神が人の世に紛れて存在する現代の京都。付喪神を現世(うつしよ)から常世(とこよ)へ還すことを生業とする一族「塞眼(さえのめ)」。その一員である青年・岐兵馬は、過去に家族を付喪神に奪われたことから、すべての付喪神に激しい憎悪を抱いていました。
そんな彼に祖父が命じたのは、京都で付喪神と家族同然に暮らす少女・長月ぼたんのもとで暮らすこと。ぼたんは、人に害をなさない付喪神「婚礼調度」たちに囲まれ、大切に育てられてきました。
付喪神を憎む兵馬と、付喪神に愛されるぼたん。正反対の二人が出会うことで、付喪神を巡る大きな宿命の渦に巻き込まれていきます。物語の鍵を握るのは、兵馬の家族の仇である「唐傘」の付喪神。その正体と目的が明らかになるにつれ、戦いは塞眼全体を巻き込む壮絶なものへと発展していきます。
これは、憎しみから始まった青年が、一人の少女と彼女を愛する付喪神たちを守ることを通じて、真の強さと「縁」の意味を見出していく物語です。
【巻別】『もののがたり』1巻から最終16巻までのネタバレあらすじ
ここからは、各巻の展開を追いながら物語の核心に迫っていきます。壮大な物語の流れを、一気に振り返りましょう。
第1巻:出会いと宿命のはじまり
付喪神への過剰な憎悪から、塞眼の務めを逸脱しがちな岐兵馬。祖父であり塞眼の当主でもある造兵は、彼の荒んだ心を矯正するため、京都の長月家で居候するよう命じます。そこで出会ったのは、六人の付喪神「婚礼調度」と家族のように暮らす少女・長月ぼたん。真逆の価値観を持つ二人の、ぎこちない共同生活が始まります。
第2巻:深まる絆と見え隠れする過去
兵馬はぼたんと婚礼調度たちとの交流を通じて、すべての付喪神が悪ではないことを少しずつ理解し始めます。一方で、ぼたんが持つ特殊な存在感や、婚礼調度たちの彼女への深い愛情の理由など、物語の根幹に関わる謎が提示されます。兵馬は、ぼたんを守ることを静かに決意するのでした。
第3巻~第5巻:新たな仲間と敵勢力の胎動
塞眼の同僚である門守椿や挂といった個性的な仲間たちが登場し、物語の世界は一気に広がります。同時に、兵馬の家族を奪った宿敵「唐傘」に繋がる情報が少しずつ明らかになり始めます。不穏な動きを見せる付喪神たちの背後には、巨大な悪意の存在が。塞眼と敵対勢力との戦いが本格化していきます。
第6巻~第8巻:唐傘の脅威と失われる平穏
ついに唐傘を筆頭とする敵勢力が本格的な襲撃を開始。彼らの圧倒的な力の前に、塞眼は苦戦を強いられ、平穏な日常は無慈悲に破壊されます。仲間を傷つけられ、ぼたん自身も危険に晒される中、兵馬は憎しみと守るべきものとの間で激しく葛藤。物語は一気にシリアスな局面へと突入します。
第9巻~第11巻:明かされる真実と深まる対立
ぼたんがなぜ狙われるのか、その理由が彼女の持つ「現人神」としての特異な力にあることが判明します。さらに、塞眼の内部にも裏切り者や異なる思惑を持つ派閥が存在することが明らかになり、人間関係はより複雑に。兵馬は仲間たちとの連携を深め、個々の過去を乗り越えながら、来るべき決戦に向けて成長を遂げていきます。
第12巻~第13巻:決戦前夜の絶望と希望
唐傘側の攻勢はさらに激化し、ついにぼたんが敵の手に落ちてしまいます。絶望的な状況の中、兵馬たちに残された仲間は、彼女を救出するために決死の覚悟を固めます。塞眼の各勢力もまた、共通の敵を前に結束し、総力戦へと向けて動き出します。
第14巻~第15巻:全面戦争の勃発
塞眼の連合軍と唐傘勢力との全面戦争がついに火蓋を切ります。婚礼調度、塞眼の仲間たち、そしてこれまで登場したキャラクターたちがそれぞれの想いを胸に、持てる力のすべてをぶつけ合う壮絶な戦いが繰り広げられます。常世の存在も絡み合い、戦いは想像を絶するスケールへと拡大していきます。
第16巻:縁が結ばれる最終巻
永きにわたる唐傘との因縁に、ついに終止符が打たれます。すべての伏線が回収され、キャラクターたちがそれぞれ選んだ未来が描かれます。そして、憎しみから始まった兵馬と、愛に育まれたぼたん。二人が紡いできた「縁」がどのような形で結ばれるのか。壮大な物語は、感動の大団円を迎えます。
物語を彩る重要キャラクターたち
『もののがたり』の魅力は、個性豊かなキャラクターたちにあります。ここでは物語の中心となる人物を簡単にご紹介します。
- 岐兵馬:付喪神に家族を殺され、復讐を誓う塞眼の青年。ぼたんとの出会いを通じて、憎しみ以外の感情を取り戻していく主人公。
- 長月ぼたん:婚礼調度と呼ばれる付喪神たちに育てられた心優しき少女。物語の鍵を握る特別な存在。
- 婚礼調度:ぼたんを守る六人の付喪神(羽織、薙、硯、鏡、匣、簪)。それぞれが強力な力を持ち、ぼたんを家族として深く愛している。
- 唐傘:兵馬の家族の仇であり、物語最大の敵対勢力の象徴。その目的と正体は、物語終盤で明らかになる。
- 挂、門守椿:兵馬と共に戦う塞眼の仲間たち。彼らの存在が、兵馬の成長に大きな影響を与える。
散りばめられた伏線と謎の数々
『もののがたり』は、物語の随所に伏線が張り巡らされており、それらが最終巻で見事に回収されていく様は圧巻です。
- ぼたんの正体と現人神の謎:なぜ彼女が付喪神に愛され、そして狙われるのか。彼女の出生の秘密が、物語の核心を突いています。
- 「唐傘」の真の目的:単なる復讐や破壊だけではない、唐傘が抱く悲しい目的とは何だったのか。
- 付喪神と常世の関係:付喪神はどこから来てどこへ還るのか。常世という異世界の存在が、物語のスケールを大きく広げています。
これらの謎が解き明かされた時、あなたはきっともう一度、第1巻から読み返したくなるはずです。
【ネタバレ】最終話の結末はどうなった?兵馬とぼたんの未来
長きにわたる唐傘との戦いは、多くの犠牲を払いながらも、ついに決着の時を迎えます。兵馬たちは、仲間との絆を力に変え、最大の敵を打ち破ることに成功します。
戦いが終わり、世界に平穏が戻った後、物語は兵馬とぼたんの関係に焦点を当てます。付喪神への憎しみを乗り越え、守るべきものを見つけた兵馬。そして、自身の過酷な運命を受け入れ、未来へ歩き出すぼたん。
最終話では、二人が紡いできた縁が、最も美しい形で結ばれます。それは、単なる恋愛関係を超えた、深く、温かい絆の物語。すべての戦いを終えた彼らが迎える未来は、希望に満ち溢れています。彼らがどのような選択をし、どんな言葉を交わすのか。その感動的な結末は、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
『もののがたり』の結末が気になったらコミックシーモアで!
この記事で『もののがたり』の壮大な物語の結末までの流れをご紹介しました。しかし、キャラクターたちの細やかな心情の変化や、息をのむようなバトルシーンの迫力は、実際に漫画を読んでこそ味わえるものです。
「やっぱり原作で結末を確かめたい!」
「伏線がどう回収されたのか、じっくり読みたい!」
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岐兵馬と長月ぼたんが紡いだ「縁」の物語。その感動の結末を、ぜひコミックシーモアで見届けてください。


