「もし、余命7日間と宣告されたら――?」
渡辺潤先生が描く『クダンノゴトシ』は、卒業旅行帰りの大学生7人が、人面の牛のような怪異「件(くだん)」と遭遇したことで始まる絶望のサバイバルホラーです。仲間が次々と命を落とす中、友情は崩壊し、極限の疑心暗鬼が彼らを襲います。
この記事では、『クダンノゴトシ』全6巻のあらすじから衝撃の結末、物語の核となる「件」の正体まで、徹底的にネタバレ解説します。
すでに完結済みの本作を「一気読みしたい!」「結末が気になる!」という方は、ぜひ本記事で物語の全体像を掴んでください。
※この記事は、単行本全6巻の重大なネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
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【全巻ネタバレ】『クダンノゴトシ』のあらすじを時系列で解説
卒業旅行の帰り道、大学生7人が乗る車が何かを轢いてしまいます。しかし、車外に痕跡はなく、彼らはそのまま帰路につきました。しかし、これがすべての悪夢の始まりでした。彼らが遭遇したのは、不幸を予言する怪異「件(くだん)」だったのです。
第1巻 ネタバレ:呪いの始まりと最初の犠牲者
楽しいはずだった卒業旅行の帰り、主人公・辻本光とその仲間たちは、山道で人面の牛のような異形と遭遇します。車で轢いたかのような衝撃がありましたが、不思議なことに車にも道路にも痕跡は一切ありませんでした。
日常に戻った彼らでしたが、仲間の一人である辰巳の様子がおかしくなります。「余命7日間」という謎の宣告を受け、彼は日に日に衰弱。仲間たちが助けようと奔走するも、宣告通り7日目に辰巳は謎の死を遂げます。ここから、逃れられない死の連鎖が始まるのでした。
第2巻 ネタバレ:連鎖する死と「件」の調査
辰巳の死に恐怖する仲間たち。次に「余命7日間」を宣告されたのは、あゆみでした。彼女を救うため、光たちは「件」の正体や呪いを解く方法を必死に調べ始めます。
しかし、有力な情報は得られず、時間だけが過ぎていきます。仲間内での焦りや不信感が募る中、あゆみもまた、宣告通りに命を落としてしまいます。次々と仲間が死んでいく現実に、彼らの精神は限界寸前まで追い詰められていきます。
第3巻 ネタバレ:友情の崩壊と生き残りをかけた選択
次なるターゲットは伸司でした。死の恐怖に支配された伸司は「生き残るためなら、誰かを殺してでも呪いを回避する」と宣言。彼のこの言葉をきっかけに、今まで築き上げてきた仲間との信頼関係は完全に崩壊します。
伸司は常軌を逸した行動を取り始め、裏社会とも関わりを持つように。友情よりも自分の命を優先する人間のエゴが剥き出しになり、物語は単なるホラーから、極限状態の人間ドラマへと変貌していきます。
第4巻 ネタバレ:「件」の正体への手がかり
仲間割れが深刻化する中、光と千鶴は呪いの根源を探るべく、「件」が目撃された山梨県へと向かいます。そこで彼らは、「件」が古くから伝わる半人半牛の妖怪であること、そしてある特定の条件下で出現するという情報を得ます。
さらに、主人公である光の顔や体に、徐々に「件」と関係があるかのような不気味な変化が現れ始めます。仲間たちの疑いの目は、ついに光へと向けられるのでした。一体、光は何者なのでしょうか…?
第5巻 ネタバレ:主人公・光の異変と新たな災厄
自身の体に起こる異変に苦悩する光。彼の出生には大きな秘密が隠されていることが示唆されます。自分が呪いの元凶なのではないかと自暴自棄になる光は、新たに出会った女性・舞と一夜を共にします。
しかし、この行動がさらなる悲劇を呼び起こします。舞の胎内には新たな災厄が宿り、呪いはもはや仲間内だけの問題ではなく、より広範囲に拡散する危機へと発展。物語は予測不可能な領域へと突入します。
第6巻(最終巻)ネタバレ:世界の終わりと衝撃の結末
千鶴の父親が遺したメモから、「東京が引き金となり、世界が滅ぶ」という恐ろしい予言が明らかになります。そして、その中心にいるのが、呪いの根源である光自身でした。
すべてを終わらせるため、光は自らの存在を消し去ることを決意します。しかし、運命は彼を逃しません。果たして、光は呪いの連鎖を断ち切り、世界を救うことができるのでしょうか?
物語の結末では、なぜ「件」が現れたのか、そして光という存在が何だったのか、すべての謎が明かされます。その結末は読者の想像を掻き立てるものであり、希望とも絶望ともとれる衝撃的なラストを迎えます。
物語の鍵を握る主要キャラクター
『クダンノゴトシ』の魅力は、個性豊かなキャラクターたちが極限状態でどのように変化していくかを描く人間ドラマにもあります。
- 辻本光(つじもと ひかる):本作の主人公。仲間思いの心優しい青年でしたが、「件」との遭遇をきっかけに自身の存在に隠された秘密と向き合うことになります。
- 桜井千鶴(さくらい ちづる):光の友人で、冷静沈着な女性。混乱する仲間たちの中で、最後まで光を信じ、共に呪いの謎を解こうと奔走します。
- 伸司(しんじ):仲間の一人。死の恐怖から自己中心的になり、仲間を裏切る行動を取ります。彼の行動が物語を大きく動かします。
「件(くだん)」の正体とは?作中で描かれる恐怖の根源
『クダンノゴトシ』の恐怖の象徴である「件」。作中では、「件」は古くから伝わる半人半牛の妖怪として描かれています。
本来は吉兆を知らせる神聖な存在でしたが、人間による不適切な扱いや暴力によって、祟りをなす恐ろしい存在へと変貌したと語られます。物語の冒頭で、光たちが「件」に対して行った(かもしれない)行為が、呪いの引き金になった可能性が示唆されています。
単なる怪物ではなく、人間の行いによって善にも悪にもなる存在として描かれている点が、本作の恐怖に深みを与えています。
読み返したくなる!『クダンノゴトシ』の重要伏線・ポイント
本作には、読み返すことで「あっ!」となるような伏線が散りばめられています。
- 「余命7日間」のルール:なぜ7日間なのか?誰が次に選ばれるのか?このシンプルなルールが、物語全体に強烈な緊張感を生んでいます。
- 光の身体に起こる変化:物語が進むにつれて明らかになる光の異変。彼の出生の秘密こそが、物語最大のミステリーです。
- 千鶴の父親の予言:最初は小さな仲間内の悲劇だった物語が、最終的には「世界の終わり」という壮大なスケールへと繋がっていきます。
友情が恐怖によっていとも簡単に崩壊していく様は、ホラーファンだけでなく、人間の心理に興味がある方にも刺さるポイントでしょう。
衝撃の結末!読者の感想と評価は?
『クダンノゴトシ』の最終巻は、その衝撃的な展開から読者の間で賛否が分かれる結末として知られています。
「予想外の展開で最後まで目が離せなかった」「救いのない結末が逆にリアル」といった絶賛の声がある一方で、「モヤモヤが残る」「もう少し救いのある話がよかった」といった感想も見られます。
しかし、これほどまでに読者の心を揺さぶり、議論を呼ぶ作品はそう多くはありません。あなたはこの結末をどう受け止めるでしょうか? ぜひご自身の目で確かめてみてください。
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