【ネタバレ注意】この記事は、漫画『今際の路のアリ ス』（原作：麻生羽呂／作画：黒田高祥）の第1話から最終話（完結）までのあらすじと結末を徹底解説しています。内容をまだ知りたくない方はご注意ください。
『今際の国のアリス』の絶望的な世界観を引き継ぎながら、まったく新しい視点で描かれるスピンオフ作品、『今際の路のアリス』。荒廃した京都を舞台に、記憶を失った若者たちの過酷な旅路が描かれます。この記事では、全8巻にわたる物語の流れを追いながら、各巻の重要な展開や、衝撃の結末の真相に迫ります。
『今際の路のアリス』とは？作品概要
『今際の路のアリス』は、大人気サバイバルサスペンス『今際の国のアリス』のスピンオフ作品です。原作は同じく麻生羽呂先生が担当し、作画は黒田高祥先生が手がけています。物語の舞台は、本編の東京とは異なる「京都」。極限状況に置かれた人々の心理描写と、予測不能なストーリーが魅力です。
- 原作: 麻生羽呂
- 作画: 黒田高祥
- 掲載誌: 月刊サンデーGX（小学館）
- 巻数: 全8巻（完結）
- ジャンル: 青年マンガ、冒険、サスペンス
2025年現在、コミックシーモアでは全8巻が完結済みで、いつでもイッキ読みが可能です。
物語の鍵を握る主要登場人物
本作の物語は、個性も過去もバラバラなキャラクターたちが織りなす人間ドラマが中心です。ここでは、物語の序盤で中心となる人物を簡単にご紹介します。
- 小島亜里朱（アリス）: 本作の主人公。弓道部に所属していた女子高生。冷静な判断力と強い意志を持ち、バラバラになりがちな仲間たちをまとめようと奮闘します。
- 佐野紀奈（キーナ）: アリスと行動を共にする、明るく行動的な女性。ムードメーカー的存在ですが、その裏には謎めいた一面も隠しています。
その他にも、疑心暗鬼に陥る者、リーダーシップを発揮しようとする者など、さまざまなキャラクターが登場し、物語に深みを与えています。
【巻別】今際の路のアリスのネタバレあらすじ
ここからは、各巻の展開を追いながら物語の全貌を解説していきます。京都から東京を目指す過酷な旅路で、彼らに何が待ち受けているのでしょうか。
第1巻：廃墟の京都、疑心暗鬼の始まり
物語は、女子高生のアリスが荒廃した京都で目覚めるところから始まります。周囲には同じように記憶が曖昧な10人の男女。彼らの共通点は、それぞれがトランプの「絵札」を1枚ずつ持っていることだけ。唯一の手がかりは「東京へ向かえ」という漠然とした目標です。しかし、意見はすぐに分裂。東京を目指す者、この場に留まるべきだと主張する者でグループは二つに割れてしまいます。そんな中、仲間の一人が無残な姿で発見され、旅は不穏な殺人ゲームの様相を呈し始めます。「この中に、犯人がいる…？」猜疑心が、彼らの心を静かに蝕んでいくのです。
第2巻：苛酷な旅路と深まる謎
アリスたちはキャンピングカーを手に入れ、線路上を進むという奇妙な旅を続けます。限られた食料、いつ襲ってくるか分からない外部の脅威、そして仲間への不信感。極限状態の中で、メンバーそれぞれの過去や人間性が徐々に露わになっていきます。そんな中、アリスは「配られたカード」に隠された、ある法則性に気づき始めます。これは単なる偶然の集まりではない。何者かの明確な「意図」によって仕組まれたものだと確信したとき、グループ内の緊張は一気に高まります。
第3巻：仲間割れと最初の犠牲者
疑心暗鬼はついに暴力的な衝突へと発展します。誰を信じ、誰を疑うべきか。些細なきっかけで生まれた亀裂は決定的なものとなり、グループは内部から崩壊を始めます。この巻では、立て続けに犠牲者が発生し、物語はさらに過酷な展開へ。アリスとキーナの関係にも微妙な変化が訪れます。「生き残るため」という共通の目的さえ、それぞれの思惑の前では脆くも崩れ去っていく。読者は、人間の心の弱さと醜さをまざまざと見せつけられることになります。
第4巻：明かされる過去、犯人への手がかり
旅の途中で発見された手がかりから、この不可解な状況の真相に繋がるヒントが見えてきます。ある人物の衝撃的な過去が明かされ、一連の事件の犯人像が徐々に輪郭を帯びてくるのです。アリスは、ただ生き残るだけでなく、この状況を打開するために仲間を導こうと決意。しかし、それは「誰かを切り捨てる」という非情な選択を迫られることと同義でした。リーダーとしての重圧と罪悪感に苛まれながらも、彼女は前に進むしかありません。
第5巻：決定的分裂とサバイバルの激化
グループは完全に分裂し、それぞれが生き残りをかけて行動を開始します。物語は、人間同士の心理戦から、荒廃した世界そのものとの戦いへとシフト。食料や安全な寝床の確保など、よりリアルなサバイバル描写が描かれ、読者の緊張感を煽ります。仲間を失い続けたアリスは、「何のために生き残るのか」という根源的な問いに苦悩します。希望が見えない道を進む中で、彼女の心は少しずつ摩耗していくのでした。
第6巻：真相への接近、暴かれる嘘
残されたメンバーたちの間で、ついに事件の真相に関する決定的な証拠が突きつけられます。隠されていた動機、巧妙に仕組まれた嘘、そして「二枚目のカード」の存在…。パズルのピースがはまっていくように、これまで謎だった点と点が線で繋がっていきます。犯人が誰なのか、ほぼ確信に近いところまで迫るアリス。しかし、真実を知ることは、さらなる絶望の始まりに過ぎませんでした。
第7巻：決着の序章、最後の心理戦
すべての謎が解き明かされ、物語は最終局面へと突入します。もはや逃げることはできない。生き残った者たちは、犯人との直接対決、そして自分自身の過去との決着をつけることを選びます。誰が最後まで正気を保ち、生き残ることができるのか。極限の心理戦が繰り広げられ、ページをめくる手が止まらなくなります。旅の終着点・東京は、もうすぐそこに見えていました。
第8巻：旅路の果て、彼女が選んだ結末
京都から始まった長い旅路は、ついに終わりを迎えます。犯人との最後の戦い、そしてこの世界に隠された衝撃の真実とは。アリスが最後に下した決断は、読者の心に「生きること」の意味を深く問いかけるものとなるでしょう。希望か、それとも絶望か。彼女がたどり着いた“路”の果てにある光景は、ぜひあなた自身の目でお確かめください。物語のすべてが回収される圧巻の最終巻です。
衝撃の結末――この物語が伝えたかったこととは？
『今際の路のアリス』が描いたのは、単なるデスゲームではありません。京都から東京へ向かう「路」そのものが、人生の縮図として描かれています。出会い、協力、裏切り、そして別れ。この旅を通して、登場人物たちは自分自身の過去と向き合い、「誰と共に生きていくか」という選択を迫られます。
最終話でアリスが下すある決断は、本家『今際の国のアリス』にも通じる「生きる意味とは何か」という普遍的なテーマを、読者に強く投げかけます。すべての戦いを終えた彼女が見た景色、そして選んだ未来とは一体何だったのか。その解釈は、読んだ人それぞれに委ねられる、深く、そして余韻の残る結末となっています。
ドラマ『今際の国のアリス』との関係は？
本作は、Netflixで実写ドラマ化され世界的に大ヒットした『今際の国のアリス』のスピンオフ作品です。本編の主人公・有栖良平（アリス）たちが東京で“げぇむ”に挑んでいた頃、京都ではもう一つの過酷なサバイバルが繰り広げられていた、という設定です。
本編とは独立したストーリーなので、こちらから読み始めても問題なく楽しめます。もちろん、本編を読んだりドラマを観たりした方なら、世界観の繋がりや共通のテーマ性をより深く味わうことができ、面白さが倍増すること間違いなしです。
『今際の路のアリス』はどこで読める？全巻イッキ読みがおすすめ！
『今際の路のアリス』は、2025年11月現在、全8巻で完結済みです。物語の伏線や心理描写をじっくり味わうなら、途中で中断することなく一気に読むのがおすすめです。
国内最大級の品揃えを誇る電子書籍ストア「コミックシーモア」なら、全巻まとめて購入可能。お得なクーポンやキャンペーンも頻繁に開催されているので、紙で揃えるよりお得に楽しめるチャンスです。
息もつかせぬ展開の連続に、一度読み始めたら止まらなくなるはず。ぜひこの機会に、アリスたちの過酷な旅路を最後まで見届けてみませんか？
よくある質問（FAQ）
Q.『今際の路のアリス』は全何巻ですか？
A. 全8巻で完結しています。
Q. 本編の『今際の国のアリス』を読んでいなくても楽しめますか？
A. はい、楽しめます。本作は独立したスピンオフストーリーですが、本編を知っているとより深く世界観を味わえます。
Q. ドラマ化されていますか？
A. 2025年11月現在、『今際の路のアリス』単体でのドラマ化情報はありません。本編である『今際の国のアリス』がNetflixでドラマ化されています。
