日常に潜む静かな狂気、じわじわと心を蝕むジャパニーズホラーの傑作、小池ノクト先生の『トナリノジイサン』。あなたの隣人が、昨日と同じ顔をしている保証はどこにもありません。
「あの“風船頭”の正体は何?」「物語はどこまで進んでいるの?」そんな疑問を抱えるあなたのために、この記事では『トナリノジイサン』の第1話から最新話までの詳細なネタバレを、あらすじと考察を交えて徹底解説します。
【この記事でわかること】
- 『トナリノジイサン』の最新話までの配信状況(2025年11月現在)
- 第1話から最新話までの詳細なあらすじとネタバレ
- 物語の核心に迫る「風船頭」や伏線の考察
- お得に漫画を読む方法
※この記事は物語の核心に触れるネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
まず結論 — 今どこまで配信されている?
早速ですが、2025年11月現在の『トナリノジイサン』の配信状況からお伝えします。
コミックシーモアでは2巻まで配信中!
現在、コミックシーモアでは単行本が2巻まで配信されています。
また、Webメディアでは各話ごとの連載形式で第12回まで公開された実績があります。物語の不気味な世界観を一気に味わいたい方は、コミックシーモアでのまとめ読みがおすすめです。無料の試し読みもできるので、まずはその目で恐怖の入り口を覗いてみてください。
単行本の刊行情報
紙の単行本も電子書籍と同様に2巻まで刊行されています。閉鎖的な田舎町で繰り広げられる恐怖を、ぜひ手元でじっくりとお楽しみください。
物語を彩る登場人物とキーワード
『トナリノジイサン』の不気味な世界を理解するために、主要な登場人物とキーワードを整理しておきましょう。
- 三倉 結希(みくら ゆうき):本作の主人公。画家を志す感受性の鋭い少女。ある日を境に、人々の顔が異様に見えるようになってしまう。
- 来海(くるみ):結希の同級生。結希と同じく、町の異変に気づいている数少ない協力者。彼の過去が物語の鍵を握る。
- 風船頭:結希たちの目に映る、頭部が風船のように膨張した異形の存在。町の住人が突如この姿に変貌する。その正体は本作最大の謎。
- トナリノジイサン:町に古くから伝わる昔話や伝承の登場人物。物語のモチーフとなっており、怪異との関連が示唆される。
第1話から最新話までの詳細ネタバレ
ここからは、各話のあらすじを追いながら物語の核心に迫っていきます。結希が体験する日常の崩壊を、時系列で追体験していきましょう。
第1話:姉の見送りと“異変”の始まり
物語は、主人公・結希が姉の上京を見送るため、地元の駅に向かうシーンから始まります。電車がトンネルを抜けた瞬間、結希は姉の顔が不気味に歪んで見えるという奇怪な現象に遭遇します。翌日、駅舎が一部損壊しているのを発見しますが、母親をはじめ町の誰もがその事実を認識していません。結希の話は誰にも信じてもらえず、彼女の孤独な戦いが静かに幕を開けます。
第2話:日常に侵食する違和感
異変は結希の日常を静かに侵食していきます。学校の教師や同級生の顔も、時折、あの姉と同じように歪んで見えるのです。これは単なる幻覚なのか、それとも町全体を覆う何か巨大な異常の始まりなのか。結希の不安は増すばかり。周囲との認識のズレが、彼女をさらに孤立させていきます。
第3話:唯一の理解者、来海との出会い
孤独と恐怖に苛まれる結希の前に、同級生の来海が現れます。彼は結希に「自分も同じようなものを見た」と打ち明けます。初めて見つけた理解者の存在に、結希はわずかな希望を見出します。二人は協力し、この町で何が起きているのかを突き止めようと決意します。
第4話:町に散らばる不気味なヒント
調査を始めた二人は、町の至る所に奇妙な伏線が隠されていることに気づきます。校庭の壁に描かれた不気味な絵、夏祭りで売られている異様なお面。それらは、この土地に古くから伝わる「トナリノジイサン」という昔話を彷彿とさせます。民話と現実の怪異が、ここで初めて結びつき始めます。
第5話:“風船頭”の出現
ついに、あの異形の存在がはっきりと姿を現します。町の住人の頭が、まるで風船のように膨れ上がって見えるのです。結希たちはこの存在を「風船頭」と名付けます。しかし、奇妙なことに「風船頭」が見える者と見えない者がおり、町には見えない断絶が生まれ始めていました。
第6話:来海の過去と町の秘密
物語は、来海の過去へと遡ります。彼がかつて経験したある出来事と、町の怪異との間に不穏な繋がりが見え隠れします。この町がひた隠しにしてきた暗い秘密、そして抑圧されてきた記憶が、怪異の根源となっている可能性が浮上します。
第7話:大人たちの不可解な隠蔽
結希が異変について大人たちに訴えても、彼らは決まって話をはぐらかしたり、頭ごなしに否定したりします。その態度は、まるで町ぐるみで何かを隠蔽しているかのよう。見えているのに見ないふりをする大人たちの姿が、より一層不気味さを際立たせます。
第8話:校庭に現れた奇妙な落書き
ある日、校庭にヒトガタを模した不気味な落書きが出現します。これは怪異がさらに拡大している証拠なのか、それとも…。しかし、この落書きをきっかけに、結希と来海以外にも異変に気づいている協力者がいることが判明し、彼らの孤独な戦いに新たな仲間が加わります。
第9話:信頼の崩壊、教師の変貌
信頼していたはずの教師の頭が、授業中にぐにゃりと変形して見える…。日常の風景が、最も恐ろしい悪夢へと変わる瞬間です。もはや安全な場所などどこにもないという事実が、結希たちに突きつけられます。
第10話:増殖する異形の痕跡
校庭の落書きは日を追うごとに増殖し、町のあちこちで同様の痕跡が見つかるようになります。目撃者も増え、この現象が結希個人の幻覚ではないことが確定的に。事態は、町全体を巻き込む大規模な怪異へと発展していきます。
第11話:落書きは仲間へのメッセージか
増え続けるヒトガタの落書きは、単なる怪異の痕跡ではなく、「異変が見える者」同士をつなぐメッセージではないか?結希たちはそう仮説を立て、町の歴史や伝承をさらに深く掘り下げ、怪異の正体に迫ろうとします。
第12話(最新話):暴かれる隠蔽工作
ついに結希たちは、大人たちが怪異の“証拠”を組織的に消して回っている現場を目撃してしまいます。彼らは何を知り、何を隠そうとしているのか。真実の核心に触れかけたその時、物語はさらなる謎と緊張感を残したまま、一度幕を下ろします。この町の闇は、我々の想像よりもずっと深いのかもしれません…。
ネタバレ解説・考察:風船頭の正体とは?
『トナリノジイサン』の恐怖の根源は、その巧みな伏線と考察の余地にあります。
「風船頭」の正体は、物理的な化け物というよりは、「認識の汚染」や「同調圧力」の象徴と考えられます。町の古い伝承やタブーに触れた者、あるいはそれに逆らう者が、異質な存在=風船頭として認識されてしまうのではないでしょうか。
また、物語のモチーフとなっている「トナリノジイサン」は、有名な昔話「こぶとり爺さん」を彷彿とさせます。こぶ(=異質なもの)を取ってもらって喜ぶ爺さんと、真似をして逆にこぶを付けられる爺さん。この構造は、「異変を受け入れる者」と「拒絶する者」の対比として、本作のテーマに深く関わっている可能性があります。
大人たちが必死に隠蔽しようとしているのは、過去に起きた何らかの事件であり、その事件の記憶が怪異となって現代に蘇っているのかもしれません。
『トナリノジイサン』はこんな人におすすめ!
- 派手なホラーよりも、じわじわくる心理的な恐怖が好き
- 閉鎖的な村や田舎を舞台にした物語に惹かれる
- 伏線や考察を楽しみながら読みたい
- 『ひぐらしのなく頃に』や伊藤潤二作品のような世界観が好み
ネタバレを読んで少しでも興味が湧いた方は、ぜひ原作を読んでみてください。静かな筆致で描かれる日常の崩壊は、文字で読む以上の恐怖をあなたに与えるはずです。
よくある質問(FAQ)
Q1:『トナリノジイサン』は完結していますか?
A1: 2025年11月現在、物語はまだ続いており、完結していません。コミックシーモアでは単行本2巻までが配信されています。
Q2: 怪異「風船頭」の正体は明らかになりましたか?
A2: 最新話時点でも、「風船頭」の明確な正体は明かされていません。町の過去や伝承に深く関わる存在であることが示唆されており、今後の展開で徐々に明らかになっていくと思われます。
Q3: 作者は誰ですか?
A3: 作者は、緻密な作画と独特の世界観で高い評価を得ている小池ノクト先生です。
まとめ:日常が崩れる恐怖を体感しよう
『トナリノジイサン』は、ただ怖いだけでなく、人間の心理や集団の恐ろしさを鋭く描いた傑作ホラーです。結希たちがたどり着く真実とは何なのか、この町に隠された秘密とは何なのか。その答えは、ぜひあなた自身の目で確かめてみてください。
コミックシーモアなら、いつでもどこでも『トナリノジイサン』の世界に浸ることができます。お得なクーポンやキャンペーンも頻繁に実施されているので、この機会にぜひチェックしてみてください。


