樋口橘先生が描く不朽の名作『学園アリス』。2002年から2013年まで「花とゆめ」で連載され、多くのファンを魅了しました。「アリス」と呼ばれる特殊能力を持つ子どもたちが集う学園を舞台に、友情、愛情、そして学園に渦巻く陰謀が描かれる壮大な物語です。
この記事では、「結末が気になる」「昔読んだけど内容を思い出したい」という方のために、第1話から最終話(全31巻・180話)までの壮大な物語の全貌を、重要なネタバレを含めて徹底解説します。感動のラストシーンまで、物語の流れを一緒に追いかけていきましょう。
【ご注意】
この記事は『学園アリス』の結末を含む、物語全体の重大なネタバレを含みます。未読の方は、まず原作から読むことを強くおすすめします。
【結末だけ知りたい人へ】学園アリスの最終回まとめ
先に結論からお伝えします。『学園アリス』の物語は、数々の困難を乗り越えた末、感動的なハッピーエンドを迎えます。
- 蜜柑の運命:物語のクライマックスで、蜜柑はすべてのアリスを失い、学園での記憶も消されてしまいます。一度は仲間たちと離れ離れになります。
- 仲間たちの絆:しかし、棗をはじめとする仲間たちの決して諦めない強い想いと行動が奇跡を起こします。彼らの尽力により、蜜柑は記憶を取り戻し、再び大切な人々と再会を果たします。
- 最終的な結末:エピローグでは、成長した蜜柑と棗が結ばれ、結婚式の様子が描かれます。二人の子どもたちの写真も登場し、幸せな未来が示唆されて物語は完結します。
この感動的な結末に至るまでには、涙なしでは語れない数々のドラマがありました。ここからは、物語の始まりから順を追って、その軌跡を詳しく見ていきましょう。
物語の始まり:蜜柑、アリス学園へ(序盤)
親友を追いかけて謎の学園へ
物語は、田舎町で育った底抜けに明るい少女・佐倉蜜柑(さくら みかん)が主人公です。彼女のたった一人の親友は、クールで天才的な発明の才能を持つ今井蛍(いまい ほたる)。ある日、蛍は「アリス学園」という特別な学校に転校してしまいます。
親友を失った悲しみから、蜜柑は蛍を追いかけて単身、アリス学園へと向かいます。そこで彼女が知ったのは、この学園が「アリス」と呼ばれる特殊能力を持つ子どもだけを集めた、エリート養成機関であるという事実でした。
無効化のアリスと炎のアリス
ひょんなことから学園の教師・鳴海先生に自分もアリスの持ち主であることを見出された蜜柑は、晴れてアリス学園に入学します。彼女のアリスは、他人のアリスを打ち消す「無効化のアリス」。当初はその地味さから落ち込みますが、この能力が後に仲間を何度も救う重要な鍵となります。
クラスで蜜柑が出会ったのは、学園きっての問題児であり、強力な炎を操る「炎のアリス」を持つ日向棗(ひゅうが なつめ)。最初は反発し合う二人ですが、蜜柑の誰にでも分け隔てなく接する太陽のような明るさが、棗の閉ざされた心を少しずつ溶かしていくのです。
出会いと成長の序盤をもう一度読みたい方はこちら!
学園の闇と仲間たちの過去(中盤)
キラキラだけじゃない学園の裏側
楽しい学園生活を送る一方で、蜜柑はアリス学園が抱える深い闇に触れていきます。生徒たちのアリスは能力別にクラス分けされ、危険な能力を持つ者は「危険能力系(アブないタイプ)」として特別扱いされていました。特に棗は、その強力すぎるアリスのために学園から危険な任務を強制され、心身ともに疲弊していました。
さらに、学園の運営を巡る初等部校長と高等部校長の対立も表面化。生徒たちは知らず知らずのうちに、大人たちの権力争いに巻き込まれていきます。
明かされる過去と深まる絆
物語が進むにつれて、主要キャラクターたちの壮絶な過去が明らかになります。棗がなぜ心を閉ざしているのか、彼の妹・葵に何があったのか。そして、蜜柑自身の出生の秘密、彼女の両親である安積柚香(あずみ ゆか)と五十嵐泉水(いからし いずみ)の悲しい運命も描かれます。
仲間たちが抱える痛みを知った蜜柑は、彼らを守るために立ち上がることを決意。困難に立ち向かう中で、蜜柑、棗、蛍、そして流架たちの絆は、誰にも壊せないほど強く結ばれていくのです。
外部組織「Z」とアリスを巡る戦い(後半)
新たな脅威「Z」の出現
学園内の問題だけでなく、外部からはアリス能力者を狙う謎の組織「Z(ゼロ)」が襲来します。彼らはアリスを持つ子どもたちを誘拐し、その能力を悪用しようと企んでいました。学園の生徒たちは、否応なくこの組織との戦いに身を投じることになります。
この戦いの中で、蜜柑は「無効化」だけでなく、他人のアリスを自分のものとして取り込む「盗みのアリス」という、もう一つの強力なアリスを持っていることが判明します。この能力は諸刃の剣であり、彼女をさらなる過酷な運命へと導いていくのでした。
アリスストーンに込められた想い
物語の重要なアイテムとして「アリスストーン」が登場します。これはアリス能力者が自分の能力を結晶化させたもので、持ち主の想いや記憶が込められています。仲間との絆の証として交換されたり、時には記憶を取り戻す鍵になったりと、物語の重要な局面で役割を果たします。
最終決戦と感動の結末(クライマックス)
蜜柑の犠牲と記憶喪失
学園、そして仲間たちを狙う最大の脅威との最終決戦。蜜柑は大切な人々を守るため、自身の持つすべてのアリスを使い果たしてしまいます。その代償はあまりにも大きく、彼女はすべてのアリス能力と、学園で過ごした日々の記憶を完全に失ってしまうのです。
アリスを失った者は学園にはいられません。蜜柑は退学処分となり、何も知らないまま、かつて暮らした田舎町へと帰されてしまいます。仲間たちとの絆も、棗への想いも、すべてが白紙に戻ってしまった瞬間でした。
時を超えた再会と奇跡
蜜柑が学園を去った後も、仲間たちは彼女のことを決して忘れませんでした。特に棗は、蜜柑との約束を果たすため、そして彼女の記憶を取り戻すために、必死の努力を続けます。
時は流れ、高校生になった彼ら。仲間たちの決して諦めない心が、ついに奇跡を引き起こします。蜜柑と仲間たちの再会は、涙なしでは見られない本作最大の見せ場の一つ。失われたはずの記憶と絆が、再び結ばれる瞬間は、読者の心を強く揺さぶります。
そして物語は、すべてを取り戻した蜜柑と、彼女を待ち続けた棗が結ばれる、最高のハッピーエンドで幕を閉じます。エピローグで描かれる二人の未来は、これまでの苦難を乗り越えたからこその、温かい光に満ちています。
この感動のラストを、ぜひあなたの目で!
『学園アリス』は全31巻で完結済み。コミックシーモアなら、全巻まとめてイッキ読みも可能です。涙と笑いと感動が詰まった壮大な物語を、ぜひ原作で体験してください。
『学園アリス』に関するよくある質問
Q. 学園アリスは何巻で完結した?
A. 『学園アリス』は単行本全31巻で完結しています。電子書籍サイト「コミックシーモア」では、全巻配信中ですぐに読むことができます。
Q. 全部で何話あるの?
A. 本編は全180話で構成されています。その他、番外編が5話描かれており、キャラクターたちのその後や日常を垣間見ることができます。
Q. 結局、最終回で蜜柑と棗はどうなるの?
A. 最終的に蜜柑と棗は結ばれ、結婚します。エピローグでは二人の結婚式の様子や、子どもたちの存在を示唆する写真が描かれ、幸せな未来を迎えたことがわかります。
作品情報と配信状況
『学園アリス』は、2025年9月現在、各電子書籍ストアで配信されています。特にコミックシーモアでは、全31巻が配信されており、お得なキャンペーンを利用して揃えることも可能です。
- タイトル:学園アリス
- 著者:樋口橘
- 巻数:全31巻(完結)
- 話数:全180話+番外編5話
笑いあり、涙あり、そして胸が熱くなる友情と恋愛が詰まった『学園アリス』。この記事であらすじを知って興味が湧いた方は、ぜひ原作の漫画を手に取って、蜜柑たちの成長と感動の物語をじっくりと味わってみてください。