かつて魔法少女と悪は敵対していた。 ネタバレ|第1話から最終話までの流れと未完の真相を解説

かつて魔法少女と悪は敵対していた。 ネタバレ|第1話から最終話までの流れと未完の真相を解説 少女マンガ
本記事はプロモーションが含まれています

「かつて魔法少女と悪は敵対していた。」(著:藤原ここあ)は、敵対するはずの魔法少女と悪の参謀が織りなす、異色のラブコメディです。2024年のアニメ化で再び注目を集める本作ですが、「結末はどうなったの?」「原作は完結している?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、原作漫画の第1話から単行本最終話(第20話)までのあらすじを追いながら、物語の核心に迫るネタバレを解説します。作品が「未完」とされる理由や、アニメ版との違いにも触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

※本記事は原作漫画の重大なネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

【結論】かつて魔法少女と悪は敵対していた。の結末は?

【ネタバレ注意】
結論から言うと、「かつて魔法少女と悪は敵対していた。」の物語は、明確な完結を迎えていません。

作者である藤原ここあ先生が2015年に急逝されたため、連載は中断。単行本3巻に収録された第20話が事実上の最終話となっています。そのため、主人公ミラと深森白夜の関係が最終的にどうなるのか、その結末は読者の想像に委ねられる形で幕を閉じています。しかし、そこに至るまでの二人の心温まる交流と切ない葛藤は、未完でありながらも多くの読者を魅了し続けています。

「まほあく」の主要登場人物

物語を彩る個性豊かなキャラクターたち。特に中心となる4人をご紹介します。

  • ミラ:世界を恐怖に陥れる悪の組織の参謀。頭脳明晰で冷酷なはずが、敵である魔法少女・白夜に一目惚れしてしまい、公私混同なアプローチを繰り返す不器用な純情キャラクター。
  • 深森白夜:孤独で薄幸な魔法少女。日々を切り詰めて生活しており、どこか達観した性格。敵であるミラからの過剰な優しさに戸惑いながらも、少しずつ心を動かされていきます。
  • 御使い(猫):白夜を魔法少女にした謎の使い。普段は猫の姿をしていますが、その言動にはどこか裏があり、物語の重要な鍵を握る存在です。
  • 篝火花:白夜のクラスメイトで、同じく魔法少女。明るく友達思いな性格で、孤独な白夜を支える大切な友人です。

【ネタバレ】第1話から最終話(第20話)までのあらすじ

「かつて魔法少女と悪は敵対していた。」の物語は、主に4コマ漫画形式でテンポよく進みます。ここでは単行本1巻から3巻(最終話)までの流れをまとめました。

物語の始まり|敵同士の運命的な出会い(1巻)

悪の組織の冷酷な参謀ミラは、地上侵略の障害となる魔法少女・深森白夜の前に現れます。しかし、ミラは白夜の健気で儚い姿を見た瞬間、雷に打たれたかのように一目惚れ!

「殺し愛(あ)わない、馴れ合わない」と心に誓うものの、次の瞬間には手土産の高級洋菓子を持って白夜の家を訪れる始末。敵対関係にあることを忘れ、白夜の貧しい生活を心配したり、プレゼント攻撃を仕掛けたりと、ミラの暴走は止まりません。

一方の白夜は、敵であるはずのミラからの異常な優しさに困惑しつつも、彼の不器用な誠実さに少しずつ絆されていきます。こうして、敵と味方という立場を超えた、奇妙で心温まる交流が幕を開けるのです。

深まる絆とそれぞれの葛藤(2巻)

交流を重ねるうち、二人の関係は少しずつ変化していきます。ミラは白夜の些細な言動に一喜一憂し、悪の参謀としての威厳はどこへやら。組織の同僚からは冷ややかな目で見られ、立場と恋心との間で葛藤します。

白夜もまた、ミラの優しさが当たり前になりつつあることに気づき始めます。しかし、彼女は世界を守る魔法少女。敵である彼と親しくなることに罪悪感を抱き、自分の気持ちに蓋をしようとします。

お互いを大切に想いながらも、決して交わることのできない「敵同士」という現実。コメディタッチで描かれる日常の中に、二人の切ない想いが垣間見える展開が続きます。

物語は佳境へ…そして最終話(3巻)

物語の後半、悪の組織も本格的な作戦を開始し、物語にはシリアスな緊張感が漂い始めます。ミラと白夜は、それぞれの宿命と向き合わなければならない時が近づいていることを予感させます。

そして迎える単行本収録の最終話。二人の関係に決定的な変化が訪れるわけではありませんが、これまでの積み重ねがあったからこその、心に染みる穏やかな時間が描かれます。

この先、二人はどのような未来を選ぶのか。敵対する運命か、それとも手を取り合う未来か…。読者の想像力を掻き立てる、優しくも切ない余韻を残して、物語はそっと幕を閉じます。

物語が「未完」である理由

前述の通り、本作が未完であるのは、作者の藤原ここあ先生が2015年3月31日にご病気のため急逝されたことによります。

当時、月刊「ガンガンJOKER」で連載中だった本作は、突然の悲報により連載終了を余儀なくされました。単行本3巻に収録されている第20話が、先生によって描かれた最後の物語です。

未完という形ではありますが、先生が遺した優しくて愛おしいキャラクターたちの物語は、今も色褪せることなく多くのファンの心の中で生き続けています。

アニメ版はどこまで?原作との違いは?

2024年7月から放送されたTVアニメ版は、アニメーション制作会社BONESの手によって、原作の持つ温かい雰囲気やコミカルなテンポが見事に映像化されています。

アニメは全12話で構成され、原作のストーリーを軸に進みますが、エピソードの順番が一部再構成されたり、キャラクターの心情を補完するアニメオリジナルの演出が加えられたりしています。

物語としては、原作3巻までの内容をおおむね描いていますが、アニメ独自の締め方で一区切りつけています。アニメから入った方も、原作を読むことでキャラクターの細かな表情や4コマならではのテンポ感、そして描かれなかったエピソードを楽しめるでしょう。

「まほあく」をお得に読むならコミックシーモア!

「かつて魔法少女と悪は敵対していた。」の原作を読んでみたくなった方には、電子書籍ストア「コミックシーモア」がおすすめです。

コミックシーモアなら、無料の試し読みで作品の雰囲気をすぐに確認できます。さらに、新規会員登録で70%OFFクーポンがもらえるキャンペーンも実施中!この機会を利用すれば、全3巻を非常にお得に揃えることが可能です。

スマホやタブレットで、いつでもどこでもミラの悶デレと白夜の可愛らしさに癒されてみませんか?

よくある質問(FAQ)

Q. 結局、原作漫画は完結したのですか?
A. 作者の藤原ここあ先生が急逝されたため、物語は未完のまま連載終了となっています。単行本は全3巻が刊行されています。
Q. 漫画は何巻まで出ていますか?
A. 紙の単行本、電子書籍ともに全3巻で完結(配信終了)という扱いになっています。
Q. アニメで続編(2期)の可能性はありますか?
A. 2025年11月現在、アニメ2期の制作に関する公式発表はありません。原作が未完であるため、続編の制作は難しいと考えるファンが多いようです。

感想・考察|未完だからこそ輝く物語の魅力

「かつて魔法少女と悪は敵対していた。」は、明確な結末が描かれていないにもかかわらず、なぜこれほどまでに私たちの心を惹きつけるのでしょうか。

それはきっと、藤原ここあ先生が描くキャラクターたちの「優しさ」にあるのだと思います。敵同士でありながら、お互いを傷つけるのではなく、不器用に想い合うミラと白夜。彼らを取り巻く友人や同僚たちも、どこか憎めない愛すべきキャラクターばかりです。

クスッと笑えるギャグの中に、ふと胸を締め付けるような切なさが織り込まれる独特の作風は、唯一無二の魅力を持っています。結末が描かれていないからこそ、私たちは「この先、二人が幸せになっていますように」と、いつまでも彼らの未来に想いを馳せることができるのかもしれません。

アニメを見て興味を持った方も、昔からのファンの方も、この機会にぜひ原作を手に取って、優しくて少し切ない「まほあく」の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。