【注意】この記事には『Thisコミュニケーション』の最終話までの重大なネタバレが含まれています。
まだ作品を読んでいない方、結末を知りたくない方はブラウザバックを推奨します。物語の核心に触れる内容を知った上で、作品の魅力を再確認したい方のみお進みください。
ジャンプSQ.で連載され、その衝撃的な展開と緻密なストーリーで多くの読者を虜にした『Thisコミュニケーション』。2024年に堂々の完結を迎えましたが、その結末や物語の全貌が気になっている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、元軍人の冷徹な指揮官デルウハと、不死身の少女兵士「ハントレス」たちが織りなす壮絶な物語を、第1話の出会いから最終話(第49話)の結末まで、完全網羅で徹底解説します。
物語の核心を追いながら、彼らが最後にたどり着いた「コミュニケーション」の意味を一緒に探っていきましょう。
ダークファンタジーの傑作『Thisコミュニケーション』とは?
『Thisコミュニケーション』は、漫画家・六内円栄先生による作品で、集英社の「ジャンプSQ.」にて2020年から2024年まで連載されました。単行本は全12巻で完結しています。
物語の舞台は、「イペリット」と呼ばれる謎の怪物によって文明が崩壊した世界。生き残った人類は、シェルターでの生活を余儀なくされています。この絶望的な世界で、人類の希望として生み出されたのが、驚異的な戦闘能力と再生能力を持つ少女兵士「ハントレス」でした。
しかし、彼女たちは精神的に未熟で統率が取れない問題児ばかり。そこに派遣されてきたのが、かつて「悪魔」と恐れられた元軍人、デルウハです。彼の目的はただ一つ、「最小の犠牲で、最大の結果を出す」こと。その非情で合理的な指揮は、ハントレスたちとの間に大きな波紋を広げていきます。
【ネタバレ】物語の全貌を徹底解説!第1話から最終話までのあらすじ
ここからは、『Thisコミュニケーション』の物語を「序盤」「中盤」「終盤」「最終話」の4つのパートに分けて、詳しく解説していきます。物語の壮絶な流れを追体験してください。
序盤:悪魔の指揮官と不死の少女たち (第1話~第15話)
物語は、デルウハがハントレスたちの暮らす研究所に着任するところから始まります。彼は着任早々、ハントレスが「死ぬと記憶の一部を失って蘇る」という厄介な特性を把握します。
デルウハはこの特性を逆手に取り、自分に都合の悪い記憶を持つハントレスを躊躇なく「処理(殺害)」し、記憶をリセットさせるという非情な手段で彼女たちを支配下に置こうとします。純粋でありながら危険なハントレスたちと、冷徹なデルウハの歪な信頼関係が築かれていく過程は、読者に強烈なインパクトを与えました。
この序盤では、閉鎖された研究所内での人間関係の緊張感と、デルウハの常軌を逸した合理主義が色濃く描かれます。彼の行動は果たして正義なのか、それとも悪なのか。物語の根幹をなす問いが提示される重要なパートです。
中盤:揺らぐ信頼と外部の脅威 (第16話~第33話)
物語は研究所の外へと展開し、ハントレスたちはデルウハの指揮のもと、危険な遠征任務に赴きます。そこで彼女たちが遭遇したのは、通常とは異なる「二本足」のイペリットや、かつて人間だった成れの果てである「人付き」といった新たな脅威でした。
過酷な戦いの中で、ハントレスたちは戦闘員として成長していきますが、同時にデルウハの非情な采配によって仲間が次々と命を落としていきます。死んでも蘇るはずの仲間が、完全な死を迎えることも…。
デルウハが隠してきた嘘や秘密が少しずつ明らかになり、彼とハントレスたちの間に築かれた信頼関係は大きく揺らぎ始めます。特に、研究所の神父・吉永がデルウハの過去を探り始めたことで、物語は予測不能な方向へと加速していきます。
終盤:明かされる世界の真実と総力戦 (第34話~第48話)
終盤に差し掛かると、敵であるイペリットの正体や、この世界の成り立ちに関する衝撃的な真実が次々と明かされます。イペリットは単なる怪物ではなく、時空を超えて出現する予測不能な災害であることが判明し、人類は絶望的な状況に追い込まれます。
研究所は、ワープ能力を持つ強力なイペリットの襲撃を受け、壊滅的な被害を受けます。ハントレスたちは持てる力のすべてをぶつけ、まさに総力戦の様相を呈します。仲間を失い、心身ともに限界を迎えながらも、彼女たちは戦い続けます。
この絶望的な状況で、デルウハはこれまで以上に非情で、しかしどこか人間的な一面を覗かせる究極の選択を迫られます。彼が守りたかったものとは何だったのか。物語はクライマックスに向けて一気に駆け抜けていきます。
最終話:彼らが選んだ未来と「コミュニケーション」の結末 (第49話)
※ここからは最終話の結末に触れるため、特にご注意ください。
すべての脅威との最終決戦。絶望的な戦況の中、デルウハとハントレスたちは、最後の賭けに出ます。それは、力と力でぶつかり合うだけではない、この作品のタイトルが示す「コミュニケーション」そのものが鍵となる作戦でした。
これまで言葉や暴力、嘘で関係を築いてきた彼らが、最後の最後に見つけ出した本当の対話とは何だったのか。その結末は、多くの読者の予想を裏切る、切なくも美しいものでした。
デルウハが最後まで貫いた信念、そしてハントレスたちが彼に向けた想い。すべての伏線が収束し、物語は静かに幕を下ろします。涙なしには読めない衝撃のラストは、ぜひあなた自身の目で確かめてみてください。彼らが紡いだ物語の終着点に、きっと心を揺さぶられるはずです。
物語を彩る主要キャラクターたち
- デルウハ:本作の主人公。元軍人の指揮官。目的のためなら手段を選ばない冷徹な合理主義者だが、その行動の裏には複雑な過去が隠されている。
- よみ:ハントレスの一員。高い戦闘能力を持つが、純粋でデルウハの言葉を信じやすい。物語の重要な鍵を握る少女。
- いちこ、にこ、むつ、なな など:個性豊かなハントレスたち。それぞれが葛藤や成長を抱えながら、デルウハと共に過酷な運命に立ち向かう。
- 吉永:研究所の神父。デルウハのやり方に疑問を抱き、その正体を探ろうとする。物語の謎を解く上で重要な役割を果たす人物。
『Thisコミュニケーション』を今すぐ読むならコミックシーモア!
この記事を読んで、物語の結末が気になった方、もう一度最初から読み返したくなった方も多いのではないでしょうか?
『Thisコミュニケーション』は全12巻で完結済み。壮大な物語を一気に楽しむなら、電子書籍が断然おすすめです!
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デルウハと少女たちが織りなす、壮絶で美しい物語のすべてを、ぜひあなたの目で見届けてください!
よくある質問(FAQ)
- Q. 『Thisコミュニケーション』は完結していますか?
- はい、完結しています。物語はジャンプSQ.2024年4月号に掲載された第49話で最終回を迎えました。単行本は全12巻が発売済みです。
- Q. 何巻まで出ていますか?
- 単行本は全12巻です。最終12巻は2024年5月2日に発売されました。
まとめ:ただのダークファンタジーではない、魂の物語
『Thisコミュニケーション』は、ただグロテスクで残酷なだけの物語ではありません。極限状態の中で、不器用な人間たちが本当の「対話」を見つけ出そうともがく、魂の物語です。
合理性と感情、嘘と真実、生と死。対極にあるテーマが見事に交錯し、読者に深い問いを投げかけます。読み終えた後、きっとあなたも「コミュニケーションとは何か」を改めて考えさせられるでしょう。
まだこの傑作に触れていない方は、ぜひこの機会に一気読みしてみてください。その衝撃と感動は、あなたの心に深く刻まれるはずです。