※この記事は、漫画『るなしい』（意志強ナツ子）の最終巻までの重大なネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
「火神の子」として生きる少女、郷田るな。歪んだ信仰とビジネスの中で、彼女が掴もうとした幸せとは一体何だったのか――？
意志強ナツ子先生が描く、危うくも美しい物語『るなしい』は、全5巻で堂々の完結を迎えました。
この記事では、『るなしい』の第1話から最終話までのあらすじを、物語の流れに沿って徹底的にネタバレ解説します。
「結末が気になって仕方ない」「読む前にもう一度ストーリーをおさらいしたい」という方は、ぜひ最後までお付き合いください。
結末だけ知りたい！『るなしい』を3行でネタバレ
- 「火神の子」るなは、信者ビジネスを拡大するため同級生のケンショーを利用するが、二人の関係は愛と利害で歪に絡み合っていく。
- 10年後、ビジネスマンとして成功したケンショーと再会したるなは、彼に「子種」を要求。それは自らの運命を断ち切るための壮大な計画の始まりだった。
- 最終的に、るなは自らの手で信者ビジネスとケンショーとの関係に決着をつけ、呪縛から解放された彼女は新たな一歩を踏み出す。
漫画『るなしい』の作品情報
『るなしい』は、独特な世界観と人間の深層心理を鋭く描くことで知られる、意志強ナツ子先生の作品です。その衝撃的なテーマと先の読めない展開が、多くの漫画好きの間で話題となりました。
| 作者 | 意志強ナツ子 |
|---|---|
| 出版社 | 講談社 |
| 掲載誌 | 小説現代、コミックDAYS |
| 巻数 | 全5巻（完結済み） |
『るなしい』全巻のネタバレあらすじを時系列で解説
物語の冒頭、刑務所にいるるなの姿から、物語は過去へと遡ります。彼女がなぜそこにいるのか？その謎を解き明かすように、歪んだ運命の歯車が回り始めます。
第1巻 ネタバレ：火神の子と孤独な魂の出会い
主人公の女子高生・郷田るなは、祖母（おばば）が営む鍼灸院で「火神の子」として祭り上げられていました。彼女の血を混ぜたというモグサは「自己実現」を謳い文句に、多くの信者を集める”信者ビジネス”の道具となっています。
学校では「宗教の子」と疎まれ、孤独な日々を送るるな。そんな彼女の前に現れたのが、クラスメイトの成瀬健章（ケンショー）でした。いじめから自分を救ってくれたケンショーに、るなは淡い恋心を抱きます。
しかし、「火神の子」に恋愛は許されない。絶望するのではなく、るなは驚くべき決断をします。それは、ケンショーを自らのビジネスに取り込むことでした。この決断が、二人の運命を大きく狂わせていくことになるのです。
第2巻 ネタバレ：歪んだ共犯関係とビジネスの拡大
るなの誘いを受け、「火神の医学」に参加したケンショー。彼は人を惹きつける天性の才能を発揮し、信者ビジネスは急拡大していきます。るなのカリスマ性とケンショーの人心掌握術が噛み合い、二人はビジネスパートナーとして成功を収めていきます。
しかし、その関係は純粋な恋心だけではありませんでした。互いを利用し合う利害と、愛情が入り混じった歪な共犯関係。ビジネスが大きくなるにつれて、二人の心には少しずつ溝が生まれ、周囲からの目もますます厳しいものになっていきます。
第3巻 ネタバレ：成功の先の亀裂、そして10年後へ
ビジネスの成功とは裏腹に、るなとケンショーの心はすれ違っていきます。ケンショーは投資など別のビジネスに傾倒し始め、るなは「火神の子」という役割を演じ続けることに孤独と重圧を感じていました。
やがて、るなは学校を辞め、二人の関係にも大きな亀裂が入ります。そして物語は、衝撃の展開を迎えます。なんと、一気に10年の時が流れるのです。この時間跳躍が、物語を新たなステージへと導きます。
第4巻 ネタバレ：再会と衝撃の取引
10年後。るなは鍼灸師として家業を継ぎ、ケンショーは投資家として成功を収めていました。ある日、二人は再会します。ケンショーは、るなの「火神の子」というブランドを再び利用し、さらなるビジネス拡大を企てていました。
しかし、るなは彼の提案に対し、想像を絶する条件を突きつけます。
「あなたの子供が欲しい」
それは、単なる愛情表現ではありませんでした。「火神の子」という血の呪縛から逃れ、普通の人間として子供を産み、自分の人生を生きるための、るなの壮絶な覚悟と復讐の始まりだったのです。
第5巻（最終巻）ネタバレ：決着、そして解放の物語
るなの計画は、ケンショーを巻き込みながら最終局面へと突入します。ビジネスを舞台にした二人の最後の戦いは、策略と裏切りが渦巻く壮絶なものとなりました。
一度は窮地に立たされたケンショーでしたが、外部の協力者を得て一時は優勢に。しかし、それすらもるなの描いたシナリオの一部でした。最終的にケンショーはすべてを失い、るなとの関係にも決着の時が訪れます。
では、るなは本当に望むものを手に入れられたのでしょうか？ケンショーとの約束は果たされたのか？物語の結末は、彼女が「火神の子」という呪いから解放され、自らの意志で新たな人生を歩み出す姿を暗示させます。搾取され続けた少女が、初めて自分の人生を掴み取った瞬間。その結末は、ぜひあなたの目で見届けてください。
衝撃の結末を、今すぐチェック！
『るなしい』の主要登場人物
- 郷田るな
本作の主人公。「火神の子」として育てられた少女。孤独と諦念の中で生きてきたが、ケンショーとの出会いを機に、自らの運命を切り開こうと行動を始める。 - 成瀬健章（ケンショー）
るなの同級生。人を惹きつけるカリスマ性を持ち、るなと共に信者ビジネスを拡大させる。野心家であり、るなとは愛憎入り混じる複雑な関係に。 - おばば
るなの祖母。鍼灸院の経営者であり、信者ビジネスの中心人物。るなを「火神の子」として支配し、物語の元凶ともいえる存在。
『るなしい』の魅力と考察ポイント
『るなしい』の最大の魅力は、「信仰とは何か、幸せとは何か」という根源的な問いを読者に突きつけてくる点にあります。
信者ビジネスというセンセーショナルな題材を扱いながらも、描かれているのは承認欲求、愛憎、搾取、そして自己実現といった、誰の心にも潜む普遍的なテーマです。
特に、るなが「火神の子」という役割を演じながら、徐々に自分の意志を獲得していく過程は圧巻です。彼女の行動は果たして「悪」なのか、それとも運命に抗うための「正義」なのか。読めば読むほど、その歪んだ世界の虜になること間違いありません。
『るなしい』ネタバレに関するよくある質問
- Q. 『るなしい』は何巻で完結？
- A. 全5巻で完結しています。最終巻は2025年7月9日に発売されました。
- Q. アニメ化やドラマ化はされていますか？
- A. 2025年9月現在、アニメ化や実写化の情報は発表されていません。今後の展開に期待したいですね。
漫画『るなしい』はどこで読める？お得な電子書籍情報
『るなしい』は、各電子書籍ストアで配信中です。特に、国内最大級の品揃えを誇る「コミックシーモア」なら、お得に作品を楽しめるチャンスがあります。
新規会員登録で70%OFFクーポンがもらえるキャンペーンなどを利用すれば、話題の『るなしい』全巻を通常よりずっとお得に購入可能です。
ネタバレを読んで物語の結末が気になった方は、ぜひこの機会に電子書籍で一気読みしてみてはいかがでしょうか？るなとケンショーが織りなす、危うくも切ない物語の世界に浸ってみてください。
まとめ
以上、漫画『るなしい』の全巻ネタバレあらすじと結末について解説しました。
「火神の子」という呪縛から自らを解き放つため、愛と利害の狭間で戦い抜いた少女るな。彼女が最後に見た景色は、どんなものだったのでしょうか。
この記事で興味を持たれた方は、ぜひ原作を手に取って、意志強ナツ子先生が描く緻密な心理描写と衝撃のラストを体感してください。きっと、あなたの心に深く突き刺さる作品となるはずです。
